イーハトーヴの頃 vol.2:究極のチューニング

平成29年11月7日
DSCN8928.jpg
突然の写真で恐縮ながら、今回のテーマである「究極の
チューニング
」というのはすべてここから始まるんです。
初代フェアレディZの「京都南座顔見世興行」みたいな
お写真ですが、左から静岡のKさんのS30Z、続いて恥
ずかしながらタバコ屋のサファリ仕様Z、続いてANA国
際線パイロットにして奈良在住のEさん所有のZ432、
その右の黄色いZは岡山のSさん所有のZ432です。
DSCN8948.jpg
ここは岡山の鷲羽山(わしゅうざん)パークウェイの頂上
駐車場なんですが、このように希少なZが何故ここに集
結しているかと申しますと、タバコ屋が最近入会させて
頂いた初代フェアレディZの愛好会で日本でも最高権威
のクラブである「CLUB-S30」において20周年を記念し
て企画された「フラッグ・リレー」の実施中だったんです。
東京を起点に中部東海、関西、中国山陰、九州、東北、
北海道、果てはUSA、イギリスまでに至ろうかという雄大
なプロジェクトです。もちろん、ここ岡山の倉敷に集まっ
たメンバー全員でフラッグに記念のサインを書き入れま
した。すべての巡回が終わった頃には余白は埋め尽く
されていることでしょう。
DSCN8922.jpg
さて、再会を果たしたメンバーは、せっかくなのでこの際
地元のSさんのご案内で「鷲羽山パークウエイヒルクライ
ム」を試みることになりました。事件はそこで起こりました。
写真はその時の模様ですが先頭は岡山のSさんのZ432、
続いては奈良のEさんのZ432、続く黒いマット・ブラックの
ボンネットはタバコ屋のサファリZです。後ろのしんがりには
静岡のKさんが続いています。先頭のSさんはスタート前、
「ゆっくり行きますから後をついて来て下さい。」と言いまし
た。しかしです。スタートすると意外にも相当なスピードなん
です。タバコ屋はビビリました。ヤバイ置いて行かれると・・・。
鉄人28号4
しかし愛しの赤いお嬢ちゃんは3Lにボアアップしている
ためトルクはあるものの、スロットルをいくら煽っても重
々しく加速していくのが精一杯だったのです。胸がすく
ような加速、例えて言えば昔日の記憶の彼方にある
ビューンと飛んでく鉄人28号」の加速ではありません
でした。
DSCN8981-6.jpg
翌日、宿泊先の倉敷アイビースクエア・メインゲートを前
にCLUB-S30副会長であり、タバコ屋の赤いお嬢ちゃん
のメイン・ドクターでもあるKさんのブリティッシュグリーン
に染められ、ワイヤーメッシュのホイールを履いたトラデ
ィショナルなS30Zとタバコ屋のZが揃って記念撮影です。
しばしのお別れとなるのですが、四隅をしっかり踏ん張
ったタバコ屋のZはワイルドで猛々しい外観の割には、
サファリの草原のチーターの如き瞬発力がないことが
露見してしまったのでした。
ややウルッときたKさんとの別れに際し、今回の不本意
な走りに対して、頭に血が上ったタバコ屋は後先考えず
「Kさん、こうなったら究極のチューニングでも何でもして、
鉄人28号みたくビューンと加速するようにして下さい!」
と叫んでいました。
もちろん、メカオンチのタバコ屋は自分では何も出来ない
のでこの際、タバコ屋の超得意技である「MARUNAGE
という極めて高度な技法を採用しました。
Zレストア(川嶋さん)88
さてタバコ屋の「赤いお嬢ちゃん」はKさんのご好意によ
り2度目のホームステイを果たすことになり、遠く静岡の
地へ運ばれて来ました。かつて宮沢賢治が故郷岩手の
地に「イーハトーヴ」なる理想郷を求めたように、タバコ
屋と赤いお嬢ちゃんにとって、駿府のとある浜辺に近い
かの地はもはやエルサレム同様「聖地」とも言える場所
となりつつあります。

そのKさんが一言言われたのは「タバコ屋さんのご希望
を叶えるには心臓の外科手術が必要でしょうね!」と。

タバコ屋は鷲羽山でのホロ苦い出来事を解消するため
に、Kドクターの言われるように外科手術を施した場合、
医療保険は適用される筈もなく、一体オカネがいくら掛
かるのか内心ややビビリながらも鉄人28号への誘惑に
は抗し難く、一大決心をし「Kさん、手術でも解体新書で
も何でもやって下さい!」と再びやけくそ半分で叫んで
しまったのでした。
Zレストア(川嶋さん)89
さて、その手術が始まりました。まずは心臓(エンジン)
を降ろします。タバコ屋自身のオカラダの心臓手術の時
はカテーテル手術だったので胸をさばかずに済んだの
ですが、オクルマの場合はそうはいきません。ターンフロ
ーエンジンゆえSOLEXの3連キャブレターと同じ側に6本
の独立したエキゾーストパイプ(いわゆるタコ足)が見え
ています。尚、キャブレターの下側に付いているプレート
はアルミ製でエキゾーストパイプの熱によりキャブレター
が不調になるのを防ぐ遮熱板です。
Zレストア(川嶋さん)91
エンジンの摘出手術が終わりました。SOLEXの3連装
キャブレターが規則正しく並んでいますが、今回はエン
ジン本体のチューニングが主体なのでキャブのオーバ
ーホールはせず(前回のホームステイ時に徹底調整済)
恐らく組み付け後にジェットの調整程度になるのではな
いかと思われます。
Zレストア(川嶋さん)137
ドクターのお話によれば、パワーはあるもののやや鈍重
レッド・ブルをチーターに変身させるにはカムシャフトを
高速タイプ(ハイカム)に換え、それに伴ってバルブスプ
リングも同様に高速スペックに換える必要があるそうで、
その専用パーツを取り寄せてもらいました。写真左が従
来のカムで右がハイカムです。
Zレストア(川嶋さん)101
写真はバルブヘッドを取り外してカムとバルブスプリング
の交換作業に入るところです。
Zレストア(川嶋さん)112
それと並行して以前3Lにボアアップしたピストンやその
廻りに付着したカーボン他のよごれを落とす作業をして
頂きました。
Zレストア(川嶋さん)130
同様にバルブそのものや燃焼室及びその周辺部もピカ
ピカに磨き直して頂きました。いわゆるポート研磨です。
Zレストア(川嶋さん)128
今回はおもにエンジンのヘッド廻りが主体でしたが、これで
エンジン本体(心臓部)の手術は9割方完了です。
Zレストア(川嶋さん)141
次にカム駆動ギヤチェーンの張り直しです。クランクシャ
フト部との間のチェーンのカーブ形状が大切で駆動抵抗
が少なくて済むよう高度な調整が必要です。
Zレストア(川嶋さん)148
ヘッドの組み付け及びカムチェーンの取り付けが終わり
エンジン本体のチューニングはほぼ完成です。
Zレストア(川嶋さん)113
今回せっかく長期ホームステイを実施するので、この際
ミッション部もリファインして頂くことにしました。まずクラッ
チディスクのチェックですが、ここは当初のレストア時に
交換しているので、治療は不要でした。
Zレストア(川嶋さん)118
次はミッションです。どの旧車もそうですが経年劣化に
より1速やリバースのシンクロがへたってガリガリ音が
発生しだしますが、タバコ屋の赤いお嬢ちゃんも同様で
この際、痛んだシンクロ部品はすべて取り替え、また
変速ギヤの一部も交換しクロスレシオタイプ(3速4速等
頻繁に使うギヤの減速比を近くし、使いやすくしたもの)
に改良しました。
Zレストア(川嶋さん)122
KさんはZに関しては何でもござれですが、ご専門はL型
系ミッションの修理と製作なので、御覧のとおりZ用5速
トランスミッションはシフトフォークの組み付けも終わり、
見事に仕上がりました。
Zレストア(川嶋さん)127
ミッションカバーを元通り組み付け直して完成です。尚、
エンジン回転を同調させるシンクロメッシュシステムに
はポルシェタイプとワーナータイプがあり、タバコ屋の
Zはワーナータイプでシフトが非常に滑らかという特徴
があります。
Zレストア(川嶋さん)154
エンジンをボディに戻します。エンジンをマウントに固定
した後、ミッションをドッキングさせて駆動部は完成です。
Zレストア(川嶋さん)169
次に今回は「究極のチューニング」をと言うことでエンジ
ンのみならず、点火系にも手を入れることにしました。
従来の接点式点火のものから無接点式点火(フルトラン
ジスタ)方式に変更します。それにはディストリビューター
の交換が必要です。これで安定したより強力な火花が
期待出来ます。上が交換したもので下が旧来のものです。
Zレストア(川嶋さん)170
円筒状のイグニッションコイルの下部にある四角いブラッ
クBOXがフルトラの主装置なんですが、メカオンチのタバ
コ屋にとっては文字通りブラックBOXです。ただ心配な
事は長期に亘るレストアに際し、たいがいの部品は交換
して来たのですがハーネスは交換しておらず、もし40年
以上前の製造当時のものだとすれば劣化が心配です。
蛇足ながら、点火系のコードはすべて永井電子のハイ
テンションコードを使用しており、高電圧、電流に対応
しています。
Zレストア(川嶋さん)165
点火系統のチューニングは出来ましたので、次は燃料
供給系のチューニングです。実は前回のKさんちでの
ホームステイを終え自走して島まで帰る途中、高速で
100km/hを超えるあたりから右のリアフロア下よりガス
が漏れるようなシューシュー音がしだしました。タバコ屋
は原因がわかりませんでしたが、何となく燃料ポンプの
キャパシティ不足によるあえぎ音ではないのかと思うよ
うになりました。今回Kさんの診断ではボアアップし高性
能化したエンジンに対し、標準の燃料ポンプ1基だけで
はキャパシティ不足です、とのことでした。
当然「ビューンと飛んでく」フィーリングを実現出来ない
一因にもなっているはずで、この際燃料ポンプを2連装
にしましょうと言うことになりました。
ちなみに写真の上の黒い筒状のものが標準の燃料ポン
プで下のシルバーのものが追加の燃料ポンプです。
Zレストア(川嶋さん)167
ボディ下部に取り付けた状態です。まさしくこの辺りから
シューシュー音が出ていた訳で、不思議なことに2連装
になって以降、その異音はピタリと止んでしまいました。
Zレストア(川嶋さん)168
それと並行して、燃料供給のパワーが増えたためキャブ
レターへ過剰な燃料が流れすぎるのを防ぐため、レギュ
レーターなるものを付けてくれました。燃料の交通整理を
するお巡りさんのようなもので、電気で言えばコンデンサ
ー的な働きをする装置だと思います。
余計なことながら、Kさんは美的センスも備えていらっし
ゃるようで、その配管はまるでインターチェンジのようで
もありタバコ屋はわからないなりに気に入っています。
DSC_2616.jpg
これで、心臓部の外科手術は概ね終わりました。
メカオンチのタバコ屋ながら、Kさんのアプローチは極め
て正統的であり、燃料、火花、燃焼、とバランス良くチュ
ーニングを施し、奇をてらったヘンテコチューニングでな
く、一定の理論と品性に満ちたものであり、しかも街で乗
れるオクルマとしては「究極のチューニング」ではないか
とタバコ屋は秘かに思っています。
240Zサファリ11-1
直接駆動系ではありませんが、足回りのチューニングの
場合、一般的には車高を下げるのですが、タバコ屋のZ
はサファリ仕様らしく逆に上げる試みをしてきました。
Zレストア(川嶋さん)49
方法はスペーサーを入れるとかいろいろある中で、タバ
コ屋がやったのは前期型のボディに後期型のストラット
を取り付けることでした。これは偶然だったのですが、
前輪の前期型のストラット部品が入手出来ず、仕方なく
後期型を取り付けたところ、ラバーマウントの形状の違
い等により、結果的にかなり車高を上げることが出来た
のです。ただしこれではフロントウイリー状態のままだっ
たので、前回と今回のホームステイ時に2度にわたり交
換と調整を実施してもらい前後とも均等に車高を上げる
ことが出来ました。

駆動系のチューニングについてはやるとすれば、あとリ
アデフの交換を残すのみでタバコ屋のイメージするレス
トアはすべて実施しました。
HONDAレジェンド11
突然の写真で恐縮ながらこれはタバコ屋が20年間連れ
添った二代目HONDAレジェンドなんですが、購入後20
万の大金をはたいてアルパインのカーナビとケンウッド
のオーディオセットを装着しました。島で使うことはほと
んどなく、約10年間宝の持ち腐れ状態で最後の別れを
迎えたのでしたが、それなりに満足していました。
Zレストア(川嶋さん)164
さて赤いお嬢ちゃんです。瀬戸内海の中島からはファー
イーストの彼方ゆえ滅多にKさんちに赤いお嬢ちゃんを
送り込むことは出来ませんので、この際コクピット廻りの
ユーティリティ(使い勝手)も改善して頂くことにしました。

昭和48年(1973年)製造のこのオクルマは当時としては
NISSANの最新技術を注ぎ込んだハイテク車だったので
すが、今となっては軽カーにさえ当たり前で付いている
快適装備がまったくないのです。具体的に申し上げます
と、エアコンはもとよりオーディオ、カーナビ、ETC、等々
また今流行のドライブレコーダーなんて考えも付かない
時代でした。

今回はそのうちカーナビとETCを装着することにしました。
まずカーナビですが、Zのインストルメントパネル(いわゆ
るダッシュボード)は一般車とは逆の勾配が付いており、
非常に装着しにくい構造になっています。そこでKさんは
一計を案じ、カーナビ本体はダッシュの裏のどこかへ収
納したかあるいはディスプレイ部にメカが集約されている
のかうまくまとめ、やや小さめの表示パネルをギヤBOX
の前のヒューズBOX部に取り付けてくれました。GOOD
アイデアです。これだと各種コントロールスイッチやラジ
オを犠牲にすることなくシステムが共存出来ます。

またETCはグローブBOXの裏蓋の部分に取り付けてくれ
たので、これも蓋を閉めれば装置が露出することもなく、
スマートに使用出来ます。これもGOODです。

そんな訳でS30-Zを2台お持ちのKさんならではの気配り
施工によりタバコ屋の想像以上の仕上がりとなりました。
P0059660リサイズ-1
また写真ではわかりにくいですが、クラブ創立20周年を
記念して制作されたウッド製のシフトノブを装着してもら
いました。ちなみにこのシフトノブの製作者はKさんです。
またシフトノブの素材はお仏壇等に使用される高級木材
の黒檀を使用しています。S30ZエンスーのKさんならで
はの粋な計らいですよね。
フェアレディZ(ワークスラリー仕様)リアビュー2-1
あと、ボディ回りのチューニングと言うよりは、お化粧的
なデコレーション・アイテムとして、DATSUNのロゴ入り
ワークスタイプ・マッドフラップを装着して頂くことにしま
した。これには若干の補足説明が必要で、実は京都の
ご存知、平尾センセがタバコ屋の構想を事前にキャッチ
し、「それやったら、俺が作ったるわ!」と言ってくれたの
です。
Zレストア(川嶋さん)162
当時のワークスカーやそのレプリカは横にかなり張り出
したデザインですが、タバコ屋はあまり好きではありませ
んでした。
マッドフラップ装着参考写真1
偶然にもタバコ屋の好みのデザインのマッドフラップを
装着した古いS30Zの写真が見つかったので、このイメ
ージを再現したい旨をKさんにも平尾センセにも伝えま
した。
Zレストア(川嶋さん)160
Kさんはタバコ屋のイメージをよくわかって頂き、写真の
ようなデザインのフレームを制作してくれました。イメー
ジ通りの仕上がりです。
Zレストア(川嶋さん)161-1
また平尾センセは、以前小樽の石原裕ちゃん記念館を
訪れており、ここだけの話しながらその時タバコ屋同様、
案内嬢の目を盗んで、「栄光への5000キロ」の撮影に
使用したブルーバードP510のマッドフラップ装着状態を
立入り禁止を無視して根掘り葉掘り調べまくっており、
今回その時の経験がフルに?生かされる訳です。
写真は平尾センセ、オリジナル制作のDATSUN・マッド
フラップですが、純正品よりも出来が良いと思うのです
が、皆さんはどう思われますか?。デザインはタバコ屋
好みの外側に張り出さないストレートタイプです。
Zレストア(川嶋さん)174-1
仕上がりはこんな感じになりました。結構精悍なイメー
ジが表現出来ていると思いませんか。
240Zサファリ3-3
続いてはフロント部です。ワークスサファリ仕様車の場
合はボンネット上及びバンパー、またフェンダー部にも
補助ライトが装着されていました。
240Zモンテ6-2
モンテカルロ仕様車の場合は、狭くて曲がりくねった山
道を走るので、ノーズを短くするためと、明るい光源を確
保するため、バンパー中央部をカットし一段下げた改造
バンパーをくっ付け、そこにスポットやフォグランプを並
べるという方法を採っていました。
DSCN9544-1.jpg
タバコ屋はいろいろ悩んだ末、バンパー改造とかをせず
にファッション・アイテムとしての補助ライトを装着するこ
とにしたのですが、結果としては2灯のスポットランプを
バンパー左右にぶら下げることにしました。
ドライビングランプ868S
実はこの作業はKさんちへホームステイする少し以前に
松山で実施したのでしたが、この際も京都のアオリイカ
大魔王こと平尾センセに煽りまくられブランド品のCIBIE
を付ける寸前でした。また梅田のヤリ手会計士上山青
年からは中古の巨大なCIBIEライトをお送り頂いたりし
たのでしたが、控えめで慎み深いタバコ屋はあまり見せ
びらかし屋のようなことはしたくなかったので国産のごく
安物のIPFというメーカーのスポットランプをアオリ大魔
王氏に斡旋して頂き、装着した次第です。

まあ、やりもやったり、以上タバコ屋の考えうる「究極の
チューニング」及び「お化粧大作戦」は完了致しました。
納車後のZ
思い起こせば、購入時は御覧のように湾岸ミッドナイト
仕様のチンケなしつらえで、見せ掛けのレーシングアイ
テムは付けまくっていたものの肝心なエンジンや足回り
は恐らく資金が尽きてしまったのかガタガタで、まともに
街中で乗れるシロモノではありませんでした。
タバコ屋にとってはくず鉄同然のオクルマを足掛け10年
の歳月を要して一大変身させた訳ですが、その一因と
なったのは忘れもしませんが、S48年卒自動車部同期が
京都祇園の「由良之助」で再会時に、例のアオリ大魔王
平尾センセにその写真をお見せしたのが運の尽きで、
チャンタよ、そらカネ掛かるやろうけど人生一回キリなん
やからレストアに挑戦したらどうや!と煽られ、馬鹿な
タバコ屋はその甘いオコトバに乗せられ、以前にもお話
しした地獄のレストアへと突入したのでした。ま、今となっ
ては懐かしい思い出となりました。

それでは皆さんに今回の赤いお嬢ちゃんの3ヶ月の長期
に及ぶチューニング&ドレスアップの全貌を以下の写真
で再度御覧頂きましょう・・・。
Zレストア(川嶋さん)175-1
車体の左斜め前方からの写真です。四隅をしっかり踏ん
張りもう以前のように急な坂道でアルトのおばちゃんにスッ
と抜かれたりあるいは「名ばかりのGT達は道をあける」な
んていうかつてのCMコピーを気にしなくて良くなった赤い
お嬢ちゃんです。
ジョイナー1
それどころか、スプリンターのF・ジョイナーを彷彿とさせ
る精悍さが出てきたと思うのですが親の欲目でしょうか。
Zレストア(川嶋さん)172-1
ローダウンという世間の定石に背を向け、唯ひたすら
ハイアップを敢行した真横からのプロポーションです。
賛否両論、好き嫌いはあるでしょうが、タバコ屋はこの
プロポーションが極めてお気に入りなんです。
オリジナルと異なるのは純正の砲弾型フェンダーミラー
がしょぼくて使い物にならないのでトヨタMRSのドアミラ
ーを流用したのですが奇跡的にピッタリでした。またホ
イールは当時まだなかったワタナベ製8本スポークアル
ミホイールです。

フロントフェンダーのNISSANワークス風プリントロゴは
ご愛嬌と言うか物好きと言うか・・・。その下には同志社
のステッカーも。
Zレストア(川嶋さん)176-1
左斜め後ろからの写真です。以前はなかったDATSUN
マッドフラップがリアスタイルを引き締めるのに役立って
いると思います。蛇足ながらマッドフラップはファッション
アイテムとしての要素が強いのですが、リアバンパー左
右に付いている小さなブルーのランプはバック時の補助
ランプで非常に明るく実用面で重宝しています。ただし
ここだけの話しながら、法律的には意外な事に違法装置
です。
DSC_2591.jpg
3ヶ月に及ぶ長期のホームステイを終えた赤いお嬢ちゃ
んですがその面会と引取りに遠く静岡のKさんの工房に
おじゃまする時期がやって来ました。行きは松山からフェ
リーで大阪まで行きそこからは新幹線です。
029.jpg
一人では心細いので、タバコ屋の自動車部同期でタバ
コ屋が勝手に任命したお嬢ちゃんの担任教師でもある
例のアオリ大魔王こと京都の平尾センセに恐る恐る同
行及び試走をお願いしたところ、多忙なオカラダながら
快く引き受けて頂きました。
028.jpg
アタマは同期の神戸のギーちゃんこと森本氏から頂い
たはちみつ育毛剤を大量投与しているにも拘わらず
あまりレストアが進まない悲観的な状況ながら、心は
晴れやかで、新幹線の車中で平尾センセと寛いでいる
タバコ屋でした。
013.jpg
さてお嬢ちゃんとのご対面です。長期合宿で鍛え直され
た心臓と足腰が心なしか逞しく感じられた一瞬でした。
031.jpg
Kさんから心臓オペの経過やらその他諸々の改良手術
の説明を頂いた後、近くのと言うかすぐ向かいの海岸道
路でさっそく試乗です。
DSCN4442.jpg
試走は主治医であるKさんにお任せしたまでは良かったの
ですが、横に同乗したタバコ屋は久しぶりにビビッてしまい
ました。Kさんはご自分のチューニングしたS30Zでしょっち
ゅう富士スピードウェイのスポーツ走行会に参加している
ため、MAX加速や高速走行には慣れていて、今回の試乗
なんか朝飯前の涼しいお顔のドライビング・スタイルにて、
5,000rpmから7,000rpmあたりまでバンバン廻すんです。
タバコ屋が若かりし頃のアイドルだった「オー、モウレツ」の
小川ローザでもないでしょうが、その猛烈な加速はタバコ屋
にとってはハンパではなく、全く異次元の体験にて、これぞ
まさしく「鉄人28号」を再現したものでした。

Kさんは言いました。「ご希望通りに鉄人28号の加速を実
現しましたが、タバコ屋さんはご満足頂けましたか?」と。
タバコ屋はと言いますと、もう数年前にこれまた自動車部
同期の九州のラーメン王こと末永氏のPORSCHE911カレラ
4S(四駆)に同乗しあまりの加速の激しさに失禁しかかって
以来の出来事にて、もう返事もろくにする余裕もなく「Kさん、
凄いです、想像以上の加速です。よくわかりましたのでもう
ゆっくり走って頂いて結構です」と言うのが精一杯でした。

ただ訪問する前から気になっていたチューニング後の実馬
力ですが、Kさんに恐る恐るお聞きしたところ、計測はして
いないものの経験上恐らく250馬力以上は出ていると思い
ます。とのことでした。そうなると車重は1tと極めて軽いため、
パワーウエイトレシオは欧米流表示の場合250PS/tとなっ
て我ながらやや気恥ずかしくはあるものの世界一流のスポ
ーツカーに匹敵する数値です。
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写真はその時の猛然と加速していくお嬢ちゃんの様子を
平尾センセが撮影して頂いたものですが、DATSUN・マッ
ドフラップが後ろにたなびいており、かなりの加速である
ことがご理解頂けると思います。Kさんのドライビングによ
る試乗会でしたが、タバコ屋は為すすべも無くただ助手席
でしがみ付いているのが精一杯だったことを付け加えてお
きましょう。
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ひと時の非日常的な体験を楽しんだ後、おなかもすい
たので、Kさんご推奨のお店で「鰻の蒲焼パスタ」という
これまたマニアックなメニューのランチを楽しみました。
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3人でZ談義に花が咲き、話しが尽きることはありません
でしたが、場所を移してお茶タイムとし、お別れすること
にしました。いっしょに停まっているのはKさんのもう一
台の愛車であるSUBARUレガシイB4・ブリッツェンです。
021.jpg
ちなみにKさんのFACTORYは霊峰富士を望む風光明媚
なとある街にあり、ヒルクライムを楽しんだ後お別れした
のは全国的に有名な観光名所でもある某丘陵地です。

今回大変お世話になったKさんですが、以前の記事でも
ご紹介しているので、賢明な読者の皆さんにはもうその
お名前がおわかりのことだと思うのでバラしますとヴィン
テージクラフト・イーザというZのエンスー向け工房を営ま
れ、また初代S30ZのオーナーズクラブであるCLUB-S30
の副会長でもある川嶋さんです。
フランシスコザビエル1
いつも物静かで、ある時はガンジーの如く、またある時
はフランシスコ・ザビエルの如く哲学的な表情を見せら
る川嶋さんですが、タバコ屋はかつて500年も前、戦国
時代の日本に遠く南蛮の地からカトリック・キリスト教を
伝えたst.フランシスコ・ザビエル師になぞらえ、彼のこと
を勝手に「初代S30Zの伝道師」とお呼びしています。
DSCN4459.jpg
さて帰路はタバコ屋御用達のワークスドライバーである
平尾センセにステアリングを託しました。かつて若かりし
頃、学生ラリーで華々しく活躍し同志社に平尾ありと言
われた往年の姿を彷彿とさせる、無理のない理想的な
ドライビングスタイルです。彼曰く「やっぱKさんすごいな
SOLEXの理想的なチューニングやんか!」とのことで、
SOLEXがどう言うものか全くわかっていないタバコ屋に
とっては外人が勝手にしゃべっているチンプンカンプン
のセリフでした。
尚、前回の帰路において100km/hを超えると発生して
いたシューシュー音は見事に消え去っていました。
IMG_2768.jpg
京都・宇治への帰路、日もやや陰って来て甲賀の里の
あたりのSAで休憩です。聡明な平尾センセは教え子の
赤いお嬢ちゃんが逞しくなったことに思いを馳せている
のか、はたまた当時のNISSANワークスドライバーだっ
た、E・ハーマンやアールトーネンの気分に浸っている
のかタバコ屋は聞きそびれました。
006L.jpg
やがて平尾センセのご自宅に到着です。恐縮な事にご自宅
のガレージの愛車ミツビシランサーエボリューションX(10)
の横に停めさせて頂いて記念撮影です。

奥様の言によれば「まるで紅白饅頭並べたみたいやわ」と
仰ったそうで、彼女もなかなか独特の美的感性をお持ちの
ようです。
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あおりを食ったようになったのがこのオクルマで、平尾セン
セが毎日のスニーカー代わりにしているNISSANキックス
なんですが、以前の記事でもお話したように長きに亘り二代
目ミツビシパジェロ・ロングボディをご愛用だったのでしたが、
タバコ屋がダウンサイジングのススメで煽ったせいかどうか、
その戦車のようなオクルマを手放し、彼の娘婿殿がお勤め
のNISSANで上記のオクルマを購入された次第です。
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しかしエンスーの平尾センセがそのままおとなしく乗る筈が
なく、いつの間にかラジエターグリルはミツビシマークとなり、
どう見てもミツビシパジェロ・ミニです。キックスがパジェロ・
ミニの兄弟車であることもありパジェロを愛した平尾センセ
にしてみれば少しでもパジェロ風にしたいのでしょう。
またリアのスペアタイヤカバーの中心には同志社ラリーの
第3回目の記念バッジがさりげなく取り付けられていました。

一方ナンバープレートに1933なんて同志社大学自動車部
の創部年度にあやかった数字を付けるは、プレートは黄色
から白に換えるわで、もう完全に常軌を逸した拘りです。
まあ趣味のないない方にとってはバカげた改造ですが、
彼にとっては大真面目のオシゴトなんです。
IMG_2779.jpg
彼にとってはその程度では納まらず、軽カーにとっては贅
沢な装備であるインタークーラーターボのオイルクーラー
カバーを始め、何やらラバーの止め金具にも赤い塗装を
施し拘りのオクルマであることを自己主張しています。
挙句の果てはステアリングの皮巻き改造もご自分でやった
そうで、MARNAGEが得意のタバコ屋から見れば、あきれ
果てる行為です。それ以外にもエンジンや足回りをかなり
改造しており、スニーカー代わりのオクルマがいつの間に
やらスポーツカーに変身してしまったようです。
それにしても元校長センセにしてはメチャ器用だと思いま
せんか。
DSCN3767-1.jpg
お嬢ちゃんの引取りに際し、今回またもやお世話になった
平尾センセともお別れの時間が近付き、おいとまをすること
になりました。会うは楽しく別れはつらいのが世の習いとは
言え、途中まで見送って頂いた時にはこみ上げるものがあ
りました。いつもの慣れた国道2号を南下し、御堂筋、難波
経由で大阪南港に到着です。
IMG_3760.jpg
早朝の愛媛、東予港に到着です。あとは一路中島へといき
たいところでしたが、丁度車検を受ける時期になっていたの
で、行きつけの松山の整備工場に立ち寄りお嬢ちゃんを預
けることにしました。ようやく再会したと思ったら再び、しばし
の別れとなりました。やれやれ。

以上、赤いお嬢ちゃんの3ヶ月に及ぶホームステイの顛末
をお届けしましたが、一連の出来事は物好きとも言えるも
ので、決してお勧め出来ることではありませんが、タバコ屋
自身は山本リンダと同級生のせいでもないでしょうが、やり
出すと「もうどうにも止まらない」という悪い性癖を持ってい
るようで、とうとうここまで来てしまった次第です。
紙数も尽きたようですので今回はこれにてひとまず終わり
とします。長時間のご精読有難うございました。

イーハトーヴの頃 vol.1:プロローグ

平成29年10月13日
あれはいつの頃のことだったんだろう。思えばタバコ屋
を始めとする高度成長時代の申し子である「万博世代
(タバコ屋の造語です)が、昭和40年代から平成初期に
かけての20年間、右肩上がりという熱病にうなされて突
っ走って来た時代がありました。その間にはオイルショッ
クを経験し、その後バブル景気にすっかり酔ってしまっ
たものの、その崩壊後は次なるリーマンショックが到来
し、幾度となくショックだらけの冷水を浴びせられ、以後
ひたすら右肩下がりの時代になってからも逞しく?生き
抜いてきた我ら万博世代は、景気がどうあろうと「どっか
らでも掛かって来い!」という腹の据わった気概が生ま
れてしまったように思います。これをアカデミックな学術
用語では「時流適応」と申します。
三波春夫1-1
さて、その万博世代もよわい60有余年を生き、人生の
黄昏を迎えようとするにあたり、ふと自分の人生を振り
返ると悲喜こもごも自責の念やら満足感やら入り混じ
って複雑な感情につまされているのはタバコ屋だけで
はないと思います。

趣味とは申せ、好きなオクルマの遍歴においても同様
で、あこがれのクルマ、初めて購入したクルマ、彼女と
の思い出(その有無は問わず)、お子達との思い出等
々その時期々において様々な事情の中で使い分けて
来たと思うんです。ご自分の夢、思いをすべて実現した
方は幸せだと思いますが、タバコ屋の場合は愛車遍歴
と申しましても、バカの一つ覚えの如くひたすらHONDA
車を愛用してきたことは以前の記事にて何度もご紹介し
て来ましたよね。

もう10年近く前のことになりますが、還暦を間近にして
ああこのまま朽ち果てるのかと思うと一抹の寂しさが
こみ上げ、せめて「死に土産」としてタバコ屋が若かっ
た頃(ということは今出川時代)に憧れだったオクルマ
に一度でも乗ってみたいと思うようになりました。
宮沢賢治2
ところで、憧れや理想といったものは誰もがお持ちだと
思うのですが、タバコ屋の好きな詩人で昭和初期に意
欲的な創作活動をした岩手県出身の宮沢賢治のことで
す。彼の晩年には(と言っても37歳の生涯だったのです
が)あの有名な「雨ニモマケズ、風ニモマケズ、雪ニモ
夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ、(中略)東ニ病
気ノコドモアレバ行ッテ看病シテヤリ西ニツカレタ母アレ
バ行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ、(中略)ホメラレモセズクニモ
サレズ、ソウイフモノニワタシハナリタイ」の詩を残した
彼は、一種のロマンチストだったのではないかと思うん
です。
宮沢賢治5
その彼は自分の理想郷(アタマで考えたユートピア)を
イーハトーブ」と名付けました、語源はどうも岩手弁で
イハテのことらしいのですが、それよりも大切な事は彼
にとっての形而上(アタマで空想した)の理想郷なるもの
即ち「ドリームランド」があったと言うことなんです。
枚方パーク4
さて、タバコ屋にとってその「イーハトーヴ」即ち「ドリー
ムランド」とはどんなものだったのでしょうか。もうセピ
ア色に色褪せた幼い頃の思い出になりますが、タバコ
屋は従兄弟夫婦だった叔父叔母のところへ4才の頃、
養子に貰われて行きました。養父母は早く自分達にな
じませようとして、毎年私を連れて京阪神方面へ遊びに
連れて行ってくれたのです。昭和30年頃から数年間の
出来事だったのですが、当時は高度成長時代に突入し
つつあり、また戦後のベビーブームで大阪の街は活気
に満ち、若い夫婦と子供達で溢れていました。ショーバ
イ人もこれを放っておく筈がなく、阪急、阪神、京阪等、
電鉄系資本が競って百貨店を建て、沿線にはレジャー
ランド(今風に言えばテーマパーク)が作られました。
枚方パーク6
丁度、養父母の妹夫婦が大阪に住んでいて、また私の
従兄弟がいたものですから(後、長岡京市に移住)上阪
の時はそこを根城にして二組の夫婦があちこち遊びに
行った訳です。幼いタバコ屋にとっては見るもの聞くも
の新しいものばかりで、子供なりにカルチャーショックだ
ったと思いますが、従兄弟と一緒に行った阪急百貨店、
阪神パーク、枚方パークは幼いタバコ屋にとっての「ドリ
ームランド」でした。特に乗り物が好きで、今で言う電気
自動車(EV)のお子様用ジドーシャには従兄弟と二人で
飽きもせずコインを浪費したものでした。
事実その後、奈良にはずばり「ドリームランド」という名
前のレジャーパークが出来、そこにも遊びに行ったので
したが、それを最後に年に一度の京阪神遊山は終わり
となりました。
ドリームランド4
その後のことですが、小学校も高学年となり、やがて中
学、高校と進むにつれ「ドリームランド」なるものは長き
にわたり封印されることとなりました。やがて大学進学を
迎えるにあたり、担任のセンセはトウキョウの大学(ユキ
チとかオオクマなんていう名前の人が建学した大学)を
勧めてくれたのでしたが、幼い頃の京阪神での思い出
は進学時にも思い絶ち難く、また実母がプロテスタント
のクリスチャンだったことから同志社大学に行ってほしい
という無言の示唆(願い)もありその結果、同志社大学
とご縁を持たせて頂く事になりました。

今出川時代の出来事は以前の記事で沢山書いていま
すので今回は省略致しますが、当時の若者の誰もが憧
れたオクルマに乗れるという淡い期待で体育会自動車
部という特殊なカテゴリーのクラブに入部してしまった
タバコ屋でした。その後は「ドリームランド」どころか地獄
の日々が待っていたのですが、そのこともすでに何度も
書いていますのではしょります。
ブルーバード310-2
昭和30年代後半から40年代(1970年代)前半にかけて、
当時NIPPONは敗戦で叩きのめされたヒコーキ産業の
リベンジの如くオクルマと家電で世界へ雄飛しHONDA
SONYなどが存在感を示しつつありましたがまだまだ規
模が小さく、オクルマ業界で言えばトヨタ、NISSANが中
心でした。中でも日産は「技術の日産」というキャッチフ
レーズで、しかもヒコーキメーカーの末裔であるプリンス
と合併したこともあり、当時の若者にとって憧れとも言え
る魅力的なオクルマを次々に発表していきました。
スカイライン2000GTR-1
タバコ屋を含む多感な青年たちがそれを放っておくはず
がなく、プリンス製スカイライン2000GTを筆頭に、サニー
1200GX、ブルーバード1600SSS、及び和製ミニクーパー
とも言える、斬新なメカニズムのチェリーX1等々、枚挙に
いとまがない程です。その中でも「坂の上の雲」の頂点
に位置していたのがフェアレディS30Zでした。
フェアレディZ10
ほとんどのNISSAN車には乗ったり、見たりしたはずの
タバコ屋でしたが、フェアレディS30Zにはご縁がありま
せんでした。それはタバコ屋だけでなく当時の同期生
たちも同様にて、またオクルマ好きの先輩、後輩の所
有車はもとより、京都の街中でもZを見かけることはあ
りませんでした。

「イーハトーヴ」のお話しに戻ります。さて長らく封印さ
れていたタバコ屋の「ドリームランド」は今出川時代に
再び蘇ったと申しますか、寝た子を起こしたと申します
か、人生で一番多感な時期を今出川で過ごした訳です
から、そこで受けたカルチャーショックというのはかなり
大きいものがあったと思うんです。
黒船1
かつて幕末にクロフネの襲来に際し、吉田松陰はもと
より、坂本龍馬、勝麟太郎(海舟)が受けたカルチャー
ショックはやがてNIPPNがひっくり返ることになる程の
衝撃だったように、異文化の体験というのは強烈なショ
ックを伴うものなんです。ここでタバコ屋としては皆さん
には未発表の画期的な普遍定義を発表しなければなり
ません。何かと申しますと「カルチャーショック=憧れ=
ドリームランド=イーハトーヴ
」という宮沢賢治もビックリ
ポンの新定義なんです。
240Zサファリ10
さて京都の街では見ることがなかったその憧れのオクル
マ、フェアレディS30Zなんですが、当時ボンビー学生だ
ったタバコ屋が今出川の本屋でオッチャンに、はたきで
追っ払われながら立ち読みしたカーグラフィックの紙面
には世界一過酷とされたサファリラリーでワークス240Z
が満身創痍になりながらも、初出場にして見事初優勝、
また雪のモンテカルロラリーでは奇跡的な総合3位入賞
という勇ましい見出しが紙面を飾っていました。ワークス
ドライバーだった名手アールトーネンによれば、240Zは
ライバルのポルシェ911よりも速かったと言いますから、
そらもうNIPPONの若人としては誇らしいことでした。
240Zモンテ3
一方国内のレースにおいては北野元選手の駆る同じく
ワークス240Zが鈴鹿300kmレースにて初優勝し、もう
タバコ屋にとってフェアレディS30Z、なかでもモータース
ポーツで大活躍した240Zは憧れであり、坂の上の雲の
存在でした。ましてやそのフェアレディS30Zを所有する
など夢にも見ることではなかったのです。
240Z-1.jpg
冒頭の文章に戻りますが、時は過ぎよわい60の還暦が
近付くにつれ、死に土産として、今出川時代憧れだった
オクルマにせめて一度でも乗ってみたいと思うのは人情
と言うものでしょう。そのオクルマというのがフェアレディ
S30Zでした。

長い前置きとなってしまいましたが、そのフェアレディZを
取得しその後馬鹿げたことに足掛け7年間にも及ぶ地獄
の復刻作業(レストア)を敢行した経緯については以前の
記事にて詳しくお話し、しましたよね。

さて紙数は尽きたようですが「煩悩は尽きず!」で次回は
懲りないタバコ屋が究極のチューニングを目指して得意
の「MARUNAGE」を実施した最新の模様をお話ししようと
思います。お楽しみに。

時事雑感 vol.10:HONDAの屈辱2

平成29年9月17日
暑い暑いと言っていたらもう9月半ば過ぎで、ここ数日は
またもや台風18号接近で、荒れ模様どころか今度はどう
も瀬戸内海、しかも中島直撃コースのようです。忘れもし
ませんがタバコ屋が地区長を拝命していた今から3年前
の平成26年10月7日未曾有の大雨土砂災害により甚大
な被害を蒙り、それこそ不眠不休で復旧作業を実施した
ことが苦々しくも懐かしく思い出されます。
金星12号1
さて前回の記事でオバカさんの北朝鮮が性懲りもなく悪
さをしていることを若干述べましたが、安倍総理にとって
は好都合なんです。何故かと申しますとやればやるほど
NIPPONの国民は不安でたまらなくなり、安倍さん何とか
しなさいよ、となるからです。安倍総理にとっては「待って
ました」とばかり、北朝鮮非難と制裁を声高に叫び、憲法
を改正して国防をきちんとすべきだ、となるのです。その
意味ではここだけの話しながら、タバコ屋の私見としまし
ては北朝鮮がまとめて20発ほどミサイルぶっ放してくれ
たらいいのにと思います。もしNIPPONに落とせばそれは
金王朝及び北朝鮮の滅亡を意味する訳ですから、あえて
そのような暴挙を働く訳がないんです。
パック3-1
もうやめましょう無駄な議論は。結論を述べさせて頂きま
す。安倍総理、北朝鮮ミサイル撃墜用のミサイル基地は
あちこち移動したりせずに瀬戸内海の西の玄関「中島
に作りましょうよ。それもハンパなことをせず、まとめて
100基ほど設置し、北朝鮮に対し「いつでもゼンブ撃ち落
したるで~」と宣言するんです。設置のネゴシエイション
と設置時のカンキョーセイビはタバコ屋が引き受けますの
でご安心下さい。何せ、タバコ屋には伝家の宝刀である
MARUNAGE」というハイテクノロジーがありますから。
トロ・ロッソ1
ハイテクノロジーと言えば、前回の記事で詳しくお話した
HONDA-F1のことです。以前から噂には上っていたもの
の遂にマクラーレンとHONDAが決別、代わってトロ・ロッ
ソとHONDAの提携が公式発表されました。何と言う屈辱
でしょうか。わかりやすく言えばHONDAのだるいエンジン
による不甲斐ない成績に業を煮やしたマクラーレンに愛
想をつかされ離縁状を叩きつけられた形です。

しかし事実は一方的な話しではなく、ロン・デニス亡き後
文句ばかり言うマクラーレンンにHONDA側も閉口してい
たようで、本音ではマクラーレンとの提携解消は望むとこ
ろだったらしく、最後は「ああわかりました、それでは我々
も独自の道を歩みます」と矜持を見せたというのが真相
だそうです。HONDAにしてみればエンジンは無償で提供
しおまけにスポンサー料として100億円も提供しているの
にその言い様は何やねん!と言いたいところでしょうが、
何やら男女間の別れ話にも似ていて身につまされるとこ
ろがありますよね。
ホンダジェット7-1
このままでは踏んだり蹴ったりのHONDAですが、唯一救
いというかチャンスなのは、世界でも極めて稀な事例とし
て、オクルマメーカーがJETエンジンを生産していることで、
その精密技術をF1エンジンに生かせることにやっと気付
いたことでしょうか。マクラーレンとの関係は破綻してしま
いましたが、今後HONDAがJETエンジン技術のフィード
バックにより劇的なパフォーマンスの向上を果たし、トロ・
ロッソHONDAが優勝争いに加わる!なんてことになれば
マクラーレンも後悔することになりHONDAも今回の屈辱
への溜飲を下げることが出来るでしょう。
レッドブルF1-1-1
荒唐無稽な余談話ながら、噂ではトト・ロッソの次には
その親チームであるレッドブル自身がHONDAエンジン
を搭載するのではないかと言われています。根拠は2つ
あり一つはレッドブルが搭載しているエンジンメーカー
ルノーと犬猿の仲で最悪状態でありエンジンメーカーを
換えたがっていることです。
レッドブル・HONDA-1
二つ目はカテゴリーは異なるものの、二輪のF1とも言え
るMotoGPとは別に市販車を改造したバイクで争われる
スーパーバイク世界選手権(SBK)において、今年から
レッドブルはHONDAワークスチームのメインスポンサー
となり、仲良し関係になったことです。もしその噂が現実
となる場合はレッドブル・HONDAチーム誕生となりかつ
てのマクラーレン・HONDAの如く破竹の快進撃を実現
するかも知れません。また別の見方としてレッドブルは
トロ・ロッソを売りたがっておりひょっとしてHONDAが買
収した場合は再びHONDA-F1ワークスチームの誕生と
いうことになります。
TAG.jpg
その他、数年後はPORSCHEがカムバックしてレッドブル
と組むのではないかという噂もあり、黄昏のF1にあって
メルセデス、フェラーリ、ルノー、HONDA、ポルシェ、の
5大メーカー対決という構図が出来上がりF1業界自体の
活性化と言うか延命処置にはなるでしょう。しかし時代
はもはやエレキの方向に向かっておりエレキ自動車の
F1であるFE(フォーミュラE)は大盛況で世界の有力メー
カーが続々参入していますよね。
ホンダジェット33
さて噂にはきりがないので、タバコ屋がもしHONDAの
経営陣であった場合どういう意思決定をするかを申し
上げましょう。まずF1ですが当面はレッドブル・HONDA
の実現を図り、再びかつての栄光を取り戻そうとするで
しょう。また瓢箪から駒ではあったものの自社のJETエン
ジン技術をF1に活用出来るのであればいっそのことヒコ
ーキのボディ技術を応用した革新的なボディを制作し、
その場合はエンジンもシャシーも自前で賄うワークスチ
ームとして参戦し、現在の屈辱をはね返し、F1界に衝撃
を与えることにします。
近未来F1・LF1-1
ここだけの話しながら、今のF1のボディはゴテゴテとチ
ンケな空力パーツを付けまくった醜いアヒルの子状態で、
美しさというものが全く感じられません。昔から言われて
きたように「速いものは美しい」というのが絶対真理です。
FEジャガー2
またハイブリッドに拘りすぎてエレキの研究でやや立ち
遅れている現状を打開するためにもエレキのF1である
FEに参戦し技術を磨きます。その際はF1同様、HONDA
JETの精密技術を流用し、他チームを圧倒致します。
2013ルマン1-2
一方スポーツカーのカテゴリーでは、NSXハイブリッドを
擁して世界耐久選手権(WEC)及びルマンに挑戦します。
長年PORSCHE、アウディが独占してきた頂点のプロト
タイプカー(LMP)はカネが掛かり過ぎるのでTOYOTA
さんにお任せすることにし、いわゆるスーパーカーと世
間で言われているオクルマが多数出場するGTカー(LM
GTE)のカテゴリーで頂点を目指します。
NSX-GT3-1.jpg
ここでもフェラーリ、ポルシェ、アストンマーティン、BMW
等々世界の強豪がひしめき合っているため、勝つため
にはそれこそHONDA-JETの技術を用いなければ実現
は難しいと思います。しかしもし優勝することが出来れ
ば市販車の販売において、何もTV-CMなど流さなくても
客の方が「これ下さい!」と言ってHONDAのディーラー
に押しかけることでしょう。

蛇足ながら、その場合は購入者には記念プレゼントと
して「POWERED BY HONDA-JET」のステッカーを
差し上げて下さい。尚、発案者のタバコ屋にも1~2枚は
残しておいてほしいと思います。
インディ500優勝3-10-1
佐藤琢磨選手がNIPPON人として初優勝したインディと
現在世界チャンピオンである二輪GPでは一定の成果を
収めているので現状維持とします。

以上好きなこと書きましたが、ここまでやるには1,000億
円近くかかるのではないかと思うので、いくらショウバイ
上手のHONDAと言えども儲けが吹き飛んでしまいます。
もっと儲けりゃいいじゃないか、ですって?。それには
今のHONDAデザインを根本的に見直さないと無理です。
レジェンドを頂点とする現行のチンケなHONDA車の数々
を見て頂ければおわかりのように、タバコ屋がいつも申
し上げている「品性とダイナミズム」に欠けています。

かつてタバコ屋世代が若かりし頃はHONDAは次々と革
新的な製品を生み出してきました。ただあの頃の情熱と
エナジーを取り戻して欲しいと思うのは黄昏のおっさん
の懐古趣味と無いものねだりかも知れません。

時事雑感 vol.9:HONDAの屈辱

平成29年9月9日
タバコ屋にとって福井巡礼は「砂の器」の本浦千代吉、
秀夫(後の和賀英良)親子の苦難の放浪の如く、重い
旅でした。わずか2日の旅が10日間にも感じられる程
濃厚な内容の巡礼旅ではありました。

お陰様にて氏も育ちも世代も異なる巡礼4人衆がかつて
同志社大学体育会自動車部という同じ釜の飯を食った
ことによる同志的結合のもと、まるで兄弟、従兄弟、親
戚のごとく2日間を過ごしたことは奇跡と言わざるをえな
いでしょう。これを学術用語では「同釜」と言うそうですが、
一般常識から言えばアンビリーバブルなことと申せまし
ょう。
紅茶1
さてタバコ屋は、その巡礼記を書き留めるのに多大な
エネルギーを費やし、ほとほと疲れ果てました。ここは
ちょっと一服し、別の軽い話題で気分転換を図りたいも
のです。

何か楽しい話題を皆さんにお届けしたいのですが、現
在を取り巻く社会情勢は、オバカさんの北朝鮮を始め
暗い話題ばかりですよね。現在の緊迫した北朝鮮情勢
は第二次世界大戦前夜の我がNIPPONと同じような状
況で破れかぶれになった北朝鮮が「窮鼠猫を噛む」と
いった暴挙に出なければ良いがと願っています。今回
はそのようなキナ臭い話題がテーマではないので別の
話題に転じます。
マクラーレンMCL32(2017)-1
軽い話題とは言い難いものながら、現在不振の絶頂を
極めるHONDA-F1のことです。HONDAはリーマンショッ
クでF1を撤退し平成26年(2015年)再びカムバックした
訳ですが、当初の目論見としてはかつて頂点を極めた
第二期時代初期のエンジンスペックに良く似たV6ター
ボであったこと、得意のハイブリッド(HV)技術が生かせ
るであろうこと、かつての盟友マクラーレンとタッグを組
むこと、等々で第三期のみじめな結果を繰り返すことは
ないであろうという淡い期待があったのは事実でしょう。
HONDARA166(V6)-9A.jpg
しかし現実はそう甘くはなかったのです。かつて世界の
頂点を極めたシンプルなV6ツインターボエンジンとは異
なり今回はMGU-K(制動エナジー回生発電機+電気モ
ーター)とMGU-H(排気エナジー回生発電機)を併用し
た極めて複雑で一般的には理解しづらいハイブリッド・
ターボシステムになっていたのです。
HONDA-F1エンジン5B
結果は世界に誇るHONDAのハイブリッド技術をもって
しても全く歯が立ちませんでした。パイロットはF1で最
高レベルのF・アロンソ、J・バトンの2枚コンビでしたが
優秀な彼らもパワーがなく、すぐ電池(蓄電気)切れと
なり、しかも壊れまくるエンジンでは勝ちようがありませ
んでした。今年からJ・バトンはS・バンドーンに交代しま
したが状況は同じでした。
HONDARA121(V12)-2A.jpg
2年間の必死の改良努力にもかかわらず、極めて屈辱
的なシーズンを過ごした結果、今年になってその不具
合の真の原因がパーツの精度不足にあることがわかっ
てきました。何と言うことでしょう、かつて時計仕掛けの
ように精密なHONDAエンジンと讃えられたあの技術イメ
ージは何処へ行ったのでしょうか。
ジョンサーティース1
気短かで、何が何でも勝たねば気が済まなかった本田
宗一郎氏なら即座に「勝てねえんだったら、こんなもん
やめちまえ!」と怒鳴り散らすところでしょうが、現在は
かつての本田商店ではなく世界のHONDAですのでそう
簡単にはいかないようです。しかしF1担当の長谷川氏は
もとより、八郷社長までがじくじたる思いで見守っている
筈です。
F1マクラーレンホンダMP4・4-1
当初マクラーレン・HONDA復活のシナリオを描いた張本
人だと推察される元マクラーレンの総帥ロン・デニス氏
は一連の不振のあおりを受けてマクラーレンそのものを
追い出されてしまい、代わりの経営陣はHONDAにそれ
ほどの愛着もなく、今やHONDAは馬鹿にされた挙句、
お荷物扱いで、最近の噂ではマクラーレンはHONDAに
愛想を尽かしルノーエンジンに代えたがっているそうで
す。
さくら研究所5
そうでなくともHONDAはF1復帰にあたり、栃木県のさく
らにF1を中心とした四輪モータースポーツの開発拠点を
新設し、数百名の社員を配置し、莫大な開発費を投入、
おまけに参入に際してはマクラーレンに毎年100億円!
ものスポンサー料(パトロン代)を支払っているそうで、
それらを合計すると推察ながら500億円?くらいの巨費
になるのではないでしょうか。それでうまくいかないなん
て・・・。宗一郎でなくてもやめちまえと言いたくなります
よね。

蛇足ながら皆さん、HONDAがそれほどの巨費をつぎ込
んでF1に執着する真の目的がおわかりでしょうか。
私見ながら、それはマーケティング(ショーバイ)なんで
す。タバコ屋は常々商いの究極の形はイメージ(アイデ
ンティティ)だと申し上げていますがHONDAはF1で勝利
することにより、HONDAの技術の優秀性をアピールし、
ディーラーで営業のお兄さんがくどくど説明しなくても
HONDA車=優れものというイメージを構築し、極論なが
ら商談などしなくても「これ下さい!」というHONDAファン
を作る目論見があるんだと思います。タバコ屋が社長
ならそうします。
ホンダジェット4
それはさて置き、絶体絶命となった今、意外な突破口が
見つかりつつあるようです。業を煮やした経営陣が何と
かならないものかと思案しているうちに、あ、うちには
HONDA-JETがあるじゃないか。JETエンジンンの技術
が何とか応用出来ないものだろうかと考える重役がいた
のです。
ホンダジェットエンジン1
JETエンジンはさくらではなく埼玉県の和光で開発され
ているので、さっそく和光のエンジニアに分析させたとこ
ろ、不具合の原因はパーツの精度不足であることがわ
かったのです。ヒコーキとF1では月とスッポンくらいヒコ
ーキのエンジンのほうが精度が高いそうで、さっそく改
良に取り組みつつあるという現状なんだそうです。
ホンダジェット7
誇り髙きHONDAがアロンソを失望させ、マクラーレンに
は愛想を尽かされ屈辱にまみれている今、JETエンジン
技術の応用による飛躍的な性能向上の実現はもう手遅
れかも知れませんが、自称元HONDA-PTA会長を拝命
していたタバコ屋にしてみれば、アロンソもマクラーレン
も何とか機嫌を持ち直して栄光のマクラーレン・HONDA
の再興を共に図ってもらいたいものです。

一人合点ながら、タバコ屋はその場合のキャッチコピーを
考案済みです。それはPOWERED BY HONDA-JET
なんですけど、少し勇み足ですかね。
ホンダジェット15
余談になりますが、HONDA-JETは小型ビジネスジェット
のカテゴリーにおいて、デビュー早々セスナを抜き現在
世界トップの生産台数を達成しつつあるそうです。思え
ば先の第二次世界大戦で当時世界トップクラスだった
ヒコーキ産業を完膚なきまでに叩きのめされたNIPPON
人の末裔としては誇らしい出来事です。アッパレ!。

蘇る青春 vol.2:旧車恋しや

平成28年12月3日
前回の記事に引き続き、クラシックカーショーのはしごを
して来ましたのでその模様をご報告したいと思います。
ショーの名前は「クラシックCarニバルin小松」で場所は
松山ハイウェイ石鎚山SAにしつらえられた特設会場で
す。例によってあおりイカの辻田氏にお誘い頂いたの
ですが、松山に泊りがけだったので朝早く出発しスムー
ズに会場へ到着出来ました。彼はもう何年も前からの
常連客らしく事前レクチャーにて案外出品車よりもそれ
を見に来るギャラリーの方のオクルマに珍車、希少車
が多くて見応えがあり、面白いですよということでした。
DSCN9630-2.jpg
9時前には会場のギャラリー用駐車場に到着、お隣は
高知からお越しのケンメリスカイライン2000GTでした。
それにしても今から思うと初代のフェアレディZは大変
コンパクトなサイズでスカGやお隣のエスティマと比べ
ても大変つつましく感じます。

実は泊りがけでクラシックカーショーのはしごをしたのに
はもう一つの理由がありました。以前よりタバコ屋の愛
車、赤いお嬢ちゃんこと初代フェアレディZはデザインを
優先したためオメメが奥まった位置にありボディが邪魔し
て夜間ヘッドライトを照射した時、内側が暗いんです。
物理の法則ながら、特にロービームの時は付けマツゲ
が邪魔して手元が暗くなるのは推測出来ますよね。
DSCN9519.jpg
そこでさっそくタバコ屋が勝手に任命させて頂いている
メカニカルコンサルタントの元校長センセ、平尾氏に相
談したところ、まずヘッドライトを現状の小糸製HIDライ
トからシビエのハロゲンライトに交換するよう勧められ
ました。というか、もうさっさとヤフオクで探し出し、これ
やこれやとか言って半強制的に買わされました。
DSCN9514.jpg
ちなみにシビエは今ではもうクラシックアイテムで現在
は社外の復刻品しか新品で入手出来ません。たまたま
新品がオークションに出ていたので2万円強の大枚をは
たいて購入しました。ついでながら売主は沖縄在住の
愛媛県出身者で、ややの親近感を覚えました。
タバコ屋のシビエに対するイメージとしてはあの特徴的
なスーパーオスカーのややえぐれた凹面のレンズ断面
を想像していたのでしたが、届いたのは逆に凸面に膨
らんだ形状でした。効果はともかく、ファッションとしては
現状の小糸製がフラットな平面レンズで気に入っており、
このシビエの装着は保留にすることにして、別に補助
ライトを2個装着することにしました。
スーパーオスカー1
その間、ことの経緯を知ったおなじみ梅田の悪徳改め
良識公認会計士(失礼)である同志社大学自動車部三
期後輩の上山センセが、ご親切にも上の写真のシビエ・
スーパーオスカーの手持ちの中古品を送ってきてくれた
のです。
大変有難いお申し入れだったのですが何分スーパーオ
スカーは馬鹿でかく(直径18cm)ヘッドライトと同じ直径
でしかも奥行きがあるので、バンパーに装着した場合
ボディに干渉する恐れがあるのと、バランスの面でもか
なり難点があり、これもあきらめることにしました。
ドライビングランプ868S
思い余って再び平尾コンサルタントにご相談したところ、
昔取った杵柄にて、さっそく補助ライトのチョイスを提案
してくれました。かつて故渡辺和博さん著作の「お父さん
のネジ」の愛読者でそれを実践しているラリーオタクの
平尾氏にしてみれば、朝飯前の所業にてたちどころに
競技用と思しきマニアックなIPFの補助ライトを探し出し
てくれました。タバコ屋のイメージとしては補助ライトは
シビエ、マーシャル、キャレロ、といった懐かしいメーカ
ーなんですが国産ではPIAAくらいしか知らずIPFという
メーカーは初耳でした。しかもオネダンが大変手頃で
2個セットで1マン円程度なのでさっそく購入することに
しました。
IPFロゴ1-1
何でも自分でやらねば気が済まないマニアックなネジ
お父さん
の平尾センセならご自分で装着するところで
しょうが、タバコ屋の場合は松山の行き付けのメカニッ
ク氏に依頼してバンパー下に装着してもらうことにしま
した。余談ながら平尾センセの場合は自分の趣味の事
で人様に迷惑をかけてはいけないというポリシーがあり、
タバコ屋には人様のお仕事を取ってはいけないというポ
リシーがあるので、やることは同じでも方法が異なる訳
です。以下劇的ビフォーアフターです。
(装着前)
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バンパーに直接穴をあけるのは嫌だったので、バンパー
の内側にスチールのベロを2ヶ所溶接してそこに取り付け
てもらいました。ちなみにアイデアはタバコ屋です。
DSCN9559.jpg
(装着後)
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レンズ径は16cmでヘッドライトよりやや小さいサイズです。
イメージどおりの仕上がりです。
DSCN9546.jpg
やや遠目から見ても、取り付け位置、サイズバランスと
もなかなかいい感じだと思います。
DSCN9569.jpg
保護カバーをはずした状態です。余計なことながらライト
を上下さかさまに取り付けたのでレンズは180度ひっくり
返しています。
DSCN9728.jpg
HIDのヘッドライトをハイビームにした時の照射状態です。
当然ながら手前が暗いのが見て取れます。タバコ屋は
この青白い光があまり好きではありません。
DSCN9730.jpg
補助ライト点灯時の状態です。手前は随分明るくなりまし
たが補助ライトはハロゲン球なのでやや赤みがかった色
であり、2色のマッチングはあまり良くないと感じました。
DSCN9574.jpg
機能を取るかファッションを取るか、タバコ屋はハムレット
並みに悩みましたが、今回はこれでよしとします。

話しが脱線してしまいましたが、クラシックカーショーの
前日、担当メカのU君からオクルマを受け取り、上機嫌
でいざ出陣となったタバコ屋ではありました。石鎚山SA
でのショーの話しに戻ります。
DSCN9631-1.jpg
待つこと1時間、来るわ来るわ懐かしい旧車が勢揃い
です。このイベントは地元の周桑商工会青年部が15年
前から町おこしを目的に開催してきたもので今年は15
回目だそうです。数百台が大集合にて全部はとても紹介
出来ませんが、特別気になったオクルマをご紹介しまし
ょう。
DSCN9656.jpg
懐かしいダイハツミゼットです。タバコ屋が小学生の頃
ですから昭和35年頃(1960年頃)だったと思いますが、
タバコ屋の島でもハイカラな農家さんがいてこのミゼット
を購入していました。今から思えば積める荷物など知れ
たものでしたが、キカイ好きの方にはたまらなく魅力的
に写ったのだと思います。
蛇足ながら、元祖リアオーバーフェンダーはこのミゼット
からだと思いますが、間違ってますかね。
DSCN9657.jpg
運転席はもうこれ以上簡素化出来ないほどシンプルで
すが当時はこれで十分事足りたのでしょう。実はこれを
買ったのはタバコ屋の親戚のお兄さんでしたが、その弟
で悪ガキ大将がいて、中学生の癖に無免許でミゼットを
乗り回していました。タバコ屋もそれに便乗して横に乗せ
てもらった懐かしい思い出があります。
DSCN9692.jpg
新旧2台のNコロことHONDA-N360が仲良く並んでいまし
た。それも申し合わせたかのように2トーンカラーに塗っ
たおしゃれな外観でした。このパターンを流行らせた元祖
は言うまでもなくオースティン・ミニで、そもそもN360開発
者の本田宗一郎からして、その開発コンセプトはミニの
パクリだった訳ですから。
DSCN9696.jpg
その派生車種であるステップ・バンです。当時としては
とてもハイカラな商用車というか若者のレジャーカーでし
た。出品車は残念ながら十分なレストアがされておらず
かなりくたびれた状態でしたがこういう晴れ舞台に出品
されるのであれば、せめて外観だけでも小ぎれいにして
ほしかったと思います。
DSCN9662-1.jpg
クラシックカーでは超定番の後期型箱スカGTRです。どう
でも良いことながら、正確に言えばオーバーフェンダーは
リアのみが正しいのですが、このオクルマは何故かフロ
ントもオーバーフェンダーでかなりのワイドタイヤした。
パワステなしのステアリングではさぞかし操作が重いと
思うんですけど余計なお世話かも。
DSCN9662-2.jpg
それにしても、この角度からの眺めはいつ見てもセクシー
ですよね。尤も、その時代々により殿方が欲情する対象
(価値観)は変わるものなんでしょうが、タバコ屋を含む
万博世代はこれを見て、鼻から出血する方が多いのは
事実です。
DSCN9643.jpg
かに目で親しまれた大英帝国のオースティン・ヒーレー
です。第二次世界大戦に勝利はしたものの、へとへとに
疲れ果てたイギリスは戦後細々とこのようなオクルマを
世に出し、主に親戚のアメリカに買ってもらっていた訳で
すが、やがて気合十分の我らがNIPPON車、特にブルー
バード1600-SSSや初代フェアレディZの猛烈な殴り込み
により、ジャガーEタイプはもとより、ことごとく駆逐されて
しまったのでした。当時小川ローザのオー、モウレツ!
なんてCMが流行しましたよね。タバコ屋もローザ嬢が押
さえていた下半身のある部分なんかはかなり気になって
いましたけど。
ちなみにお隣はスズキ・フロンテクーペですが、馬鹿にし
ちゃいけません。何を隠そうこのオクルマは当時世界中
に大売り出し中だった、若き日のジウジアーロ氏がデザ
インしたものなんです。ご存知でしたか?。
DSCN9688.jpg
ヴィンテージ・ポルシェです。多分550スパイダーです。
若い方はチンプンカンプンでしょうが、かつて戦後間もな
い頃活躍し、残念なことに昭和30年(1955年)若干24才
で自動車事故によりこの世を去ったアメリカの若手スタ
ー、ジェームズ・ディーンが愛用していたオクルマですよ
ね。事故の時もこのオクルマで撮影現場に向かう途中
だったとか。う~ん愛媛にこのようなマニアックな希少車
をお持ちの方がいらっしゃったとは、レストアの状態も完
璧で、もう絶句です。
DSCN9681.jpg
多分2代目ポルシェ911です。タバコ屋が同志社大学自動
車部を卒業後の昭和49年(1974年)から10年以上も生産
されたオクルマで初代ナローポルシェと共にポルシェと言
えばこの2代目ポルシェ911の印象が強いです。
ただしサファリ、モンテで我がフェアレディ240Zと死闘を繰
り広げたポルシェは初代の911でした。今回のショーでは
外国車では圧倒的にポルシェが多かったように思います。

さて、出品車の紹介はこれくらいにして、辻田さんご推奨
のギャラリーの方々の愛車をご紹介したいと思います。
DSCN9632.jpg
まず度胆を抜かされたのがフェラーリ・テスタロッサでバブ
ル華やかな頃のいわゆるスーパーカーブームの代名詞
のようなオクルマですよね。う~んしかしタバコ屋の好み
ではないので、ご立派と言うしかありません。後方は3代
目のフェアレディZでしょうか。もはや軽快さも躍動感も失
われつつあった頃のモデルで、タバコ屋はあまり多くを語
りたくありません。
DSCN9633.jpg
高知からお越しの言わずと知れたフェアレディ240ZGです。
もうレストアの見本のようで、新車同然にピカピカでした。
ZGのカラーは圧倒的にマルーン(あずき色)が多いので
すが、このホワイトも清潔感があってなかなかいいなと思
いました。
DSCN9634.jpg
そのリヤビューです。ZGにかかわるあらゆる文法が満た
されており、どこにもスキがありませんがオーナーの方
は相当なオカネを注ぎ込んだに違いありません。出品車
と比べてもベストで本日の白眉と申せましょう。
DSCN9636.jpg
ビックリしたのは現代のスーパーカーの一つ、マクラーレ
ンMP4・12Cが来ていた事です。公道では滅多にお目に
かかることはないオクルマですがしかも愛媛ナンバーだ
ったのには二度ビックリでした。只今F1ではHONDAと組
んで頑張ってはいますが何分強豪がひしめいているの
で全く勝てません。今や人気のなくなってしまったF1で
すが来年あたり新生マクラーレン・HONDAで初優勝し
てほしいものです。
(関連記事:荒ぶる心 vol.6:マクラーレン物語参照願い
ます)
DSCN9641-1.jpg
そのHONDAがマクラーレンと組んでF1に挑戦し、天才
ドライバーアイルトン・セナを擁してF1を席巻しつつあっ
た頃に開発された初代NSXです。当時としては画期的
なオールアルミのモノコックボディを採用し、国産車初
のミッドシップエンジン搭載のスーパーカーとして衝撃
的なデビューを果たしました。またその走行フィールの
熟成にあたっては、当時の著名なジャーナリストである
ポール・フレール氏やアイルトン・セナを総動員して改良
した結果、NIPPONの自動車史上初めてフェラーリに負
けない国産スーパーカーが出来上がったという訳です。
(関連記事:品性とダイナミズム vol.2:NSXどうやねん
参照願います)
DSCN9641-2.jpg
ただ残念なことに後ろにゴルフバッグが積める様に配慮
したり日本流気配りをしすぎたせいで妙に縦長の扁平な
デザインになってしまい、タバコ屋の好きな塊感の表現
はついに出来ずじまいでした。
DSCN9663.jpg
もうひとつビックリポンだったのはこのオクルマです。皆さ
ん何だと思いますか。タバコ屋はてっきりF1のハミルトン
選手が愛用しているイタリアのスーパーカー、パガーニだ
と思ったのでしたが、全く筋違いで正解はHONDA-NSX
だったのです。
DSCN9663-1.jpg
まあここまでボディを変えてあれば、見分けが付く人はま
ずいないと思います。タバコ屋もコクピットとエンジンルー
ムを覗いて初めてわかったくらいですから。しかし改造も
ここまでくるとNSXもう一台買うくらいかかったのではない
かと思います。本日のビックリ大賞差し上げます。
DSCN9684.jpg
最新のポルシェ911カレラです。ポルシェの美点はモデ
ルチェンジに当たって、基本デザインは変えず時代に合
わせて各部を徐々にリファインしていく方法をとっている
ことです。ギュッと詰まった塊感の中に無駄なラインや過
剰なデコレーションがなく、タバコ屋が好きなデザインの
オクルマ、例えばアストンマーティンやレンジローヴァー
とそのポリシーが良く似ています。一瞬ながらタバコ屋と
自動車部同期で九州のラーメン王こと末永氏の愛車と
見まがうほどでした。
DSCN9685.jpg
高知からお越しの方でしたが、ポルシェ911カレラでした。
末永センセのオクルマはこれの上等版で911カレラ4Sと
いう4輪駆動タイプです。ちなみに末永氏はポルシェクラ
ブの会員なのですが、このオクルマもよくよく見るとバン
パー右にポルシェクラブのバッジが貼られていました。
末永センセのお友達かも知れません。
しかしまあこのリア斜めからのお尻の眺めはプリプリ感
があって、タバコ屋ならずともクラクラッと来ますよね。
(関連記事:荒ぶる心 vol.5:ポルシェのこと参照願います)
DSCN9715.jpg
自動車部OBでタバコ屋の3期先輩の小田柿氏もご愛用
のトヨタMRSです。ただしこのオクルマは先ほどのNSX
同様かなりの改造がされていてボディは大迫力です。
一般にはこのようなオクルマのことをコンプリートカーと
言いますが、ミッドシップの本格的なスポーツカーながら
国産車には珍しく非常にシンプルなデザインでしかも控
えめなところがタバコ屋のお気に入りでもあります。
(関連記事:終わりなき旅 vol.2:愛車ミーティング参照
願います)
DSCN9717.jpg
そのリアビューですが一体式のオーバーフェンダーあり
~の、エアスリットはあり~の、おまけに羽根が付いてい
て大迫力です。このオクルマのオーナーには申し訳ない
のですが確かに大迫力ではあるものの、やり過ぎです。
見掛け倒しということもあり、やや品性に欠けると思いま
す。おかげでその横の2代目フェアレディZもタジタジ状
態です。
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余談ながら、タバコ屋はこのお気に入りのMRSのドアミラ
ーを流用して愛車Zに装着を試みましたが、奇跡的にも
カーブが一致してピッタリだったという経緯があります。

尚、旧車をレストアするに当たってタバコ屋は完璧なオリ
ジナル復刻派ではなく、ゆるやかな復刻派であり、ホイー
ルや今回の補助ライト装着でもお分かり頂けると思いま
す。ただこれ見よがしの過剰な改造はしたくありません。
(関連記事:好みの基準 vol.4:品性とダイナミズム参照
願います)
IMG_3269-1.jpg
それ以来この恐らく日本で1台しかないと思われるMRS
ミラー仕様フェアレディZ嬢を駆ってお出掛けするのが
タバコ屋の秘かな楽しみとなりました。写真は3年前に
同志社大学自動車部創部80周年大会が京都で開催さ
れた時、母校の今出川キャンパス前で写したものです。
(関連記事:終わりなき旅 vol.1:いざ京都へ参照願い
ます)

手前味噌のような記事になってしまいました。旧車マニア
の辻田さんに煽られて初めて参加させて頂いたクラシッ
クカーショーでしたが、辻田さんの予言通り出品車よりも
ある意味ギャラリーの方々のオクルマの方が見ごたえの
ある車が多かったように感じました。
DSCN9630-1.jpg
蛇足ながらその証拠にタバコ屋は見学するのが目的だ
ったにもかかわらず、駐車していた赤いお嬢ちゃんのま
わりに人だかりが出来てしまい、見学どころかタバコ屋
のオクルマのプレゼンに大忙しとなり、あげくの果ては
やれエンジンルームを見せてくれの、エンジン掛けてみ
ての、ご要望が多く正直見学どころではなかったんです。
ただ唯一の救いとして、タバコ屋のZを見て頂いたある
紳士が「これラリー車でしょう今日のイチオシはこのZや」
と言って頂いたのにはやや顔が赤らみました。

まだまだ面白いオクルマは沢山あったのですが、長くな
るので今回はここまでと致します。今回のクラシックカー
ショーはしご記事、いかがだったでしょうか。牛に引かれ
て善光寺参りという諺がありますが、辻田さんに煽られ
て旧車ショー詣でということになりました。
今回のクラシックカーショー報告記、皆さんは喜んで頂
けたでしょうか。

蘇る青春 vol.1:ああクラシックカー

平成28年11月23日
予告記事にてお話ししたとおり、昨今全国各地で様々
な団体主催のクラシックカーショーが大盛況ですよね。
ただクラシックカーと申しましても我々万博世代がイメー
ジするのは例えばブガッティとか言うような戦前の主に
欧米の純粋なクラシックカーではありません。
ブガッティタイプ35-5
また戦後の昭和20年代から30年代(1950~60年代)の
キャデラックなどのアメリカ車でもなくその後、高度成長
期の昭和40年代(1970年代)に生産された国産車及び
外車のことを指します。正確にはクラシックカーまでには
至らず、言わばネオクラシックカーとでも呼ぶようなオク
ルマ達です。その時期は国産車が力を付け世界に羽ば
たこうとした時期でもあり、我々万博世代にとってはキラ
星のごとく魅力に富んだオクルマが数多く輩出した時代
でした。
トヨタ2000GT-3
トヨタ2000GTを筆頭にS800やコロナ、セリカ、NISSAN
スカイラインGTやフェアレディZ、ブルーバード1600SSS
サニー、チェリー、HONDA-N360やS800、1300クーペ、
三菱ギャラン、ランサー、SUBARU-1000、いすず117
クーペ、ベレットGT、マツダコスモスポーツを始めカペラ
サバンナGTともう宙暗記ですらすらと車種名が言えるく
らい、あの熱病にうなされたような10年間(昭和40年~
50年)は国産車の夢の時代とも言え、その後は世界的
に排気ガス規制が厳しくなってその夢の時代はついに
終わったのでした。
(関連記事:GTのお話し vol.1参照願います)
懐かしの風景1
ちょうど我々戦後団塊世代の端世代である万博世代
(タバコ屋の造語です)はその頃に青春時代を過ごした
訳で、忘れようたって忘れられるものではありません。
やがて就職、結婚、子育てと無我夢中で走ってきて
ふと気が付くと人生の黄昏を迎える年となり、かつて若
かりし頃のホロ苦くも甘酸っぱい思い出に浸ることが多
くなっているのはタバコ屋だけではないと思います。
(関連記事:ダウンサイジングのススメ vol.2参照願い
ます)
梅ちゃん先生16-1
そんな頃を見計らって、各地でクラシックカーショーなる
青春思い出フェスティバルが開催されるとなると、その
かつては若かったおっさん連中が殺到するのも無理は
ないと思うんです。一服の清涼剤の如くそこに行った間
だけでもかつての青春時代が蘇るような気がするので
はないでしょうか。
(関連記事:好みの基準 vol.6:セカンドカーのこと参照
願います)
著作4
余談ながら様々な趣味のカテゴリーにおいて、特別な
こだわりを持つ人のことを一般的にはマニアと言います
がオクルマ業界ではイラストレーターの故渡辺和博さん
が発明した用語のエンスー(エンスージアストのこと)と
言ったりします。また昨今ではオタクと言ったりしますよ
ね。そのエンスーやオタクのおっさん連中が我先にと集
まるのが昨今のクラシックカーショーなんです。
(関連記事:時事雑感 vol.8:とと姉ちゃんのこと参照
願います)
IMG_0686.jpg
長い前置きとなりました。恥ずかしながらタバコ屋はつい
昨年までそのクラシックカーショーなる思い出フェスティ
バルに行った事がありませんでした。それをそそのかし
た人がいるんです。松山市にお住まいのTさんと言いま
すがどうせわかるのでバラしますと辻田さんという方で
す。もう10年以上のお付き合いでそもそもタバコ屋の店
(スーパー)の食品売場の冷蔵、冷凍ケースをやりかえ
る時、ご縁あって施工頂いた業界大手の福島工業と言
うメーカーの担当者だったのですが、ウマが合ったのか
その後もお付き合いが続き、最近では数年前、弊社の
ジュース製造工場の冷凍庫もその方のお世話になりま
した。
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その辻田さんは私より数年先輩のおっさんで若かりし頃
はMAZDAのディーラーメカニックを皮切りにオクルマ業
界を歩き、最後は冷蔵庫屋さんに落ち着いたと言う変り
種です。ちなみにお住まいは道後の奥の溝野辺という地
区の大地主さんで定年退職後はタバコ屋同様、農業に
チャレンジしています。ちなみに彼の愛車は多分MADE
IN大英帝国のローヴァー400だと思うのですがそうだと
するとかつて我がHONDAがローヴァーと親戚関係にあ
った頃の作品で、エンジンはHONDA製ということになり
混血ハーフレディであると申せましょう。タバコ屋が「これ
下さい!」などとHONDAディーラーで叫んだ初代レジェ
ンドが開発された頃、ローヴァーサイドが発売した懐かし
いオクルマです。辻田さんのご趣味を反映しているのか
どうか、このオクルマは大英帝国製らしく押し出しは控え
めでお品がよく、俺が俺がと言ったドイツ野郎のアクの
強さは微塵も感じられません。
ちなみに彼の以前の愛車はオースティン・ミニでゲタ代わ
りにHONDAモンキーを3台所有また奥様は初代MAZDA
ロードスター御用達につき、相当なエンスー一家と言わ
ざるをえません。
DSCN7163.jpg
その辻田さんが昨年、松山城のふもとの公園で恒例行
事として「四国松山ノーマルレトロカーミーティング」とい
うのがあるんやけど一緒に見に行きませんかとお誘い
がありました。彼もバリバリのエンスーにて3度のメシよ
りオクルマが大好きにて、タバコ屋が地獄のレストアを
経て赤いお嬢ちゃん(フェアレディZ)を所有していること
は承知の上でのことでした。それまでレストアのことで
頭が一杯のタバコ屋でしたが、その地獄の5年も一段落
したため、意を決して見学に行くことにしました。
タバコ屋の場合島からフェリーで松山まで渡る必要が
あり、結構手間のかかる事ながら楽しみのためなので
苦にはなりませんでしたが当日のフェリーは半ば貸切り
状態でした。東京お台場等で開催される大規模なミーテ
ィングには程遠いもののそれなりに風情があり結構はま
ってしまったタバコ屋でした。
DSCN9577.jpg
さて今年のレトロカーミーティングです。例によって辻田
さんからお誘いがあり、出かけることになりました。
いきなりMAZDAロータリーコスモスポーツが鎮座してい
ました。当時はコスモの名の通り宇宙船か何かのイメー
ジがあり、浮世離れしたオクルマとしてタバコ屋はただ
雑誌等で見てるだけ~の存在でしたが、今現実に拝見
しても現実生活とはかけ離れた夢のオクルマとしての印
象が強かったように思います。ちなみに後方にその辻田
さんと親友のオジサンが写っています。
DSCN9585.jpg
懐かしの先代スカイラインGT-Bです。NIPPONのレース
草創期に式場壮吉氏操るポルシェ904と生沢徹氏の駆る
GT-Bが日本GPで大接戦を演じ、ただ1周だけポルシェ
を抜きその前を走ったということで当時の観衆が熱狂し
たというレジェンドを持つオクルマですよね。しかしポル
シェ904は純粋なレーシングカーでありGTBはいくらチュ
ーニングしたところで所詮は実用セダンであったため、
レースは当然ポルシェの勝利でした。
DSCN9592.jpg
その後継車であり桜井真一郎氏率いる旧プリンス技術
陣の渾身の作品であるスカイライン2000GTRです。これ
は箱スカと呼ばれる初代でも後期タイプで最も洗練され
たデザインを持っています。いわゆるネオクラシックカー
を代表するオクルマの一つでしょう。
DSCN9587.jpg
エンスーの皆さんには見慣れた風景ながらGTRの心臓
部はレーシングカーR380の直系であるS20エンジンで
す。今でこそあまりビックリするものではありませんが、
当時としてはレーシングエンジンをデチューンしたものと
して夢のようなエンジンでした。それにしても当日のオク
ルマは素晴らしいレストアコンディションで博物館レベル
だと思いました。余計なことながら当時のGTRにはストラ
ットタワーバーは付いていません。
DSCN9593.jpg
サニー1000です。もう懐かしくて涙が出そうになるオク
ルマです。何故かと申しますと私の父が初めて買った
乗用車がこのサニー1000-4ドアセダンで、タバコ屋が
同志社大学自動車部に入部したての頃で、島でもまだ
乗用車は珍しい時代でした。父親も嬉しかったのでしょ
う、用もないのによく島内を乗り回していたのを覚えて
います。うっすらと記憶にあるのはタコメーターが備わっ
ていたのでデラックスタイプを奮発したのだと思います。
チェリーX1-17
それにしてもこの初代サニーはとてもシンプルなライン
と面で構成されていて、今見てもGOOD-DESIGNだと
思います。このいじらしいほどのつつましいデザインの
おかげで非常に軽量で1,000ccのOHVエンジンながら
極めて軽快な走行フィールだったように記憶しています。
後からわかったことですがそのエンジンはA型エンジン
と呼ばれNISSANの傑作エンジンの一つに数えられ、
その後の意欲作、チェリーにも搭載されました。
(関連記事:好みの基準 vol.5:懐かしのチェリーX1
参照願います)
DSCN9601.jpg
言わずと知れた初代カローラです。いにしえより三河武
士は家康を筆頭に底意地が悪くえげつないことで知られ
ていますが(豊臣家を騙し滅亡に追いやった超A級戦犯)
この尾張名古屋製のカローラもプラス1,000ccの余裕と
いうキャッチフレーズで、排気量を1,100ccとし、サニーを
出し抜き一躍日本を代表するファミリーカーにのし上がり
ました。サニーも負けじと1200ccにアップし「隣のクルマ
が小さく見えま~す」なんてCM流しましたがもう手遅れ
で、その顧客ファーストの巧妙なプチ贅沢スペックにより
サニーはもう二度と覇権を取り戻すことは出来ませんで
した。

それはともかく、良くも悪くも当時の日本を代表するオク
ルマであるカローラはあれよあれよという間に世界でも
NO.1の量産車となり世界のベストセラーVWビートルや
ゴルフを差し置いて世界で最も沢山生産されたオクル
マとなりました。これは我々NIPPONの誇るべき出来事
ではないでしょうか。

原点に返れとは巷間よく言われる言葉ですが、この初
代カローラのデザインは今改めて見ると、シンプルで
余分なラインがなく、また日本の感性を表現したとも思
えるやわらかな曲線を多用していますよね。世界のベ
ストセラーとなったのも頷けるようなGOOD-DESIGN
だと思います。
2 花脊峠
このブログに度々ご登場頂く京都の平尾センセもかつて
紅顔の美青年だった頃、即ち同志社大学自動車部1回
生の頃に、多分ご両親におねだりして買ったのだと思う
のですが、そのカローラの新車(多分スポーツタイプ)を
購入し、さっそくラリー車に改造、その後大学主催ラリー
を荒らしまわり、同志社に平尾ありと言われる素地を作
ったいわくのオクルマが京都の山奥の雪道で悪戦苦闘
しているシーンです。
(関連記事:校長先生の青春 vol.1:ラリーへの熱き思い
参照願います)
DSCN9620.jpg
トヨタカリーナSRハードトップです。このオクルマ自体は
セリカの兄弟車で、地味なのがお好みのお方はこちらを
どーぞといって開発されたオクルマなんですが、エンジ
ンルームを拝見してビックリ仰天しました。
DSCN9619.jpg
もうこの世のものとは思われないような磨き方をされて
いて、どこもかしこもピカピカ状態、指紋も手垢もオイル
のシミも皆無で、しかも各部が顔が映るくらいに磨き込
まれていました。ここまでくるともうやり過ぎというもので、
ちょっと腰が引けましたがそれもそのはず、実はキカイ
の研磨剤を売り込むメーカーさんが出品していたデモカ
ーだったんです。そらもうガマの油売りの大道芸人よろ
しくセールスのおっさんは得意げに説明していました。
見物の数人は「それ下さい!」と言っていたみたいです。
DSCN9622.jpg
わざわざ神戸から松山までお越しの2代目フェアレディZ
嬢です。アメリカで爆発的に売れた初代を引き継ぎ、主
に空気抵抗の軽減を図った改良を施したモデルです。
オーナーさんには申し訳ないのですが、確かに空気抵
抗係数は格段に向上したのでしょうが、初代Zの軽快で
躍動感溢れるデザイン
は消滅しダルくて(失礼)鈍重な
イメージとなってしまいました。2代目は初代の大ヒット
を受け継ぎ、販売台数は過去最大を記録した成功作で
したが、その後のオイルショック等により初代Zのコンセ
プト即ち軽量スポーツGTカー(タバコ屋の造語です)か
らお座敷仕様の鈍重なGTへと変身していくプロローグ
となったオクルマでした。すみません酷評で。
(関連記事:好みの基準 vol.7:カーデザイン参照願い
ます)
DSCN9617.jpg
サニー1000同様涙が出るほど懐かしいHONDA-N360
(通称Nコロ)です。その訳は以前の記事で何度もクドク
ドと取り上げていますので、改めて申すことでもありませ
んが、タバコ屋が地獄の自動車部3回生の時、卒業され
る大伴先輩より大枚2マン円で譲り受けたオクルマだっ
たからです。
DSCN9616.jpg
4サイクルOHC2気筒エンジンは正直バイクエンジンで
非常にレスポンスがよく小気味良く7,000回転くらいまで
吹け上がるソレは当時の若かりし頃のタバコ屋にとって
はとても魅力的で、他の国産軽四カーとは一線を画して
いたと思います。おっさん世代に今でも熱烈なHONDA
ファンが存在する原点は案外このNコロあたりにあるの
ではないでしょうか。
(関連記事:好みの基準 vol.2:愛車変歴参照願います)
DSCN9595.jpg
はるばる福岡からご出品頂いた、ご存知HONDA-S800
です。Nコロ同様HONDA-DNAの原点とも言えるオクル
マで、タバコ屋の独断ながら本田宗一郎はこのS600、
800でまず世に自らの志を示し(ショーバイ抜きで)、次
にN360でショーバイのネタにしたというところでしょうか。
ショーバイ抜きだけあって、エンジンはわずか800ccなが
ら当時としては高度なメカであったDOHCを採用し8,000
回転くらいは軽く回せるというこれもバイクエンジンの
四輪車版でした。余計なことながらS600、800の基本設
計は元航空エンジニアでHONDA-F1の総監督も務めた
中村良夫さんだとお聞きしています。
(関連記事:零戦の末裔参照願います)
DSCN9597.jpg
余談ながら10年ほど前に、還暦を間近に控えたタバコ
屋は死に土産として手に入れるオクルマとして、今まで
乗った事のないこのS800かそれともフェアレディZか随
分迷ったのでしたが、結局S800はあまりにもサイズが
可愛らしすぎるので、若干の実用も考えてフェアレディZ
に決めたのでしたが、その決断が5年間のレストア地獄
を招こうとは当時夢にも思いませんでした。
DSCN9626.jpg
ダイハツ-ミラの商用パネルバンです。出品車ではありま
せんでしたが、どうもこのイベントにピザか何かを売りに
来ていた業者さんのオクルマのようでしたが、タバコ屋が
以前から気になっていたシロモノです。ショーバイ用に割
り切った非常に合理的なデザインがされており、フランス
のシトロエンにも通じるエスプリが感じられます。でも実
際の使い勝手というか荷物の収容能力は大したことは
なく現代の軽四ハイトワゴンにははるかに劣ります。
要するに横文字ショーバイのお店や花屋さんあたりが
おしゃれに荷物を運ぶためのファッションカーというのが
真相です。
DSCN9611.jpg
やや興ざめしたのは会場の特等席に現代NIPPON最先
端のスーパーカーであるNISSAN-GTRがドンと飾られて
いたことです。もう何もかにもが超弩級スケールでそこの
けそこのけGTR様のお通りである、といった風情でただ
息を飲むばかりと申しますか、息苦しくなるというのが正
直な実感です。
DSCN9612.jpg
タバコ屋を含む万博世代が知っているGTRと言うのは、
当時としては腰を抜かすほどの高性能、大迫力のオク
ルマではあったものの、現代のGTRから見ればそれは
それは、ささやかで控えめなマシンであったことが今更
ながら思い起こされます。う~ん、体力はニューNSXと
互角なんでしょうけど、3丁目の夕日トレンドのタバコ屋
としては両車ともどうしても馴染めないのはお年のせい
なんでしょうかね。
(関連記事:品性とダイナミズム vol.2:NSXどうやねん
参照願います)

会場にはまだまだ沢山の興味深いオクルマが出品され
ていましたが、例によってタバコ屋流の長たらしい記事
になってもいけませんので、今回はこの辺で留めておき
ます。というのも例の辻田さんが今度は高速道路沿い
の石鎚山サービスエリアでこれまた毎年開催されてい
る別のクラシックカーショーにも行こうや~と言いだして
(クラシックカーショーのはしご)それがこのイベントの翌
日ときたもんですから、タバコ屋はモノ好きなことに松山
に泊りがけで翌日のショーへも行くことになったのです。
バカですよね。その模様は次の記事にて。お楽しみに。

品性とダイナミズム vol.2:NSXどうやねん

平成28年10月16日 【ブログ閲覧4万人突破記念号
この度鳴り物入りで発売された帰国子女(アメリカ製の)
スーパーカー二代目HONDA-NSXのことです。もう数年
前からそのコンセプトモデルは発表されていましたので、
デザインやメカは皆さんもうすっかりご存知のことだと思
います。
市販型新NSX-39-1
どうも基本コンセプトと駆動部分の開発は日本が手掛け、
パッケージング(基本コンセプトに基づく骨格、足回り、
縦横高サイズ、各種パーツ配置等、全体のレイアウトや
素材等の仕様決定)やボディデザイン(造形)の開発を
アメリカが担当したようです。
エンジン製造はオハイオ州アンナにある工場で行い、
その他の部品製造と最終組み立ては同じくオハイオ州
のメアリーズビルHONDAオハイオ工場の隣に今回新設
されたパフォーマンス・マニュファクチャリング・センター
(P・M・C)という舌を噛みそうな名前のNSX専用工場で
行なわれます。
NSX工場(PMC)1-1
その理由は主たる販売先はアメリカなのでアメリカで製
造するべきであるというのが以前からのHONDAの方針
であり、かつて昭和57年(1982年)日本のメーカーでは
いち早くオハイオ州のメアリーズビルに工場を建設し、
アメリカ進出を果たしました。当時の生産車種は主に
アコードでしたが、そのゆかりの地で今度は世界屈指
のスーパーカーNSXが生産されることになったのです。
(関連記事:オハイオの夢参照願います)
NSX工場(PMC)5
いよいよ生産を開始したNSXですが、塗装ロボット等最
新鋭のハイテク設備は導入してはいるものの、特別念
入りな工程が要求されるせいで、かなりの部分がハンド
メイドに近いため年間生産量は僅か1,500~2,000台に
過ぎず、日本への割り当ては初年度100台だそうです。
マクラーレン650Sスパイダー6
これはマクラーレンのスポーツカー650Sの年間生産台
数とどっこいどっこいで、世界有数の量産メーカーであ
るHONDAにとっては歯がゆいような台数ですが、スー
パーカーというのはこの程度の台数でないと希少性と
クオリティの面でプレステージが保てないのだと思いま
す。しかしまあ、全然儲からないNSXのために専用工場
を作るなどはHONDAにしか出来ない暴挙?でその決意
の程やアッパレ!と言うしかありません。
販売ブランドは当然アキュラで、アキュラを展開してい
ない日本等ではHONDAブランドで販売するようです。
NSXⅡ-92
スーパーカーであるNSXのスペックを申し上げても所詮
浮世離れしたものですので意味はありませんが、ご参考
のために申し上げますと動力は1基の電気モーターを組
み込んだ3.5L-V6・DOHC ツインターボエンジンをミッド
シップに搭載し、9速!DCT(デュアルクラッチトランスミ
ッション)のATを介して後輪を駆動するとともに、2基の
電気モーターで左右前輪を別々に駆動制御する、いわ
ゆるハイブリッド4WD(SH-4WD)システムを採用してい
ます。時代のトレンドの最先端ではありますが駆動部分
のメカニズムは我々庶民にはチンプンカンプンで極めて
複雑かつ理解しづらいものになっています。
(関連記事:東京モーターショー異聞 vol.5:国産車編
参照願います)
NSXⅡ-82
まあHONDAらしいといえばそうなんでしょうが、はっきり
言って懲りすぎです。その結果ボディにアルミやカーボ
ン樹脂やプラスチックを多用しているにも拘わらず車両
重量は1.7t強もあるのです。その犯人の大部分は複雑
な駆動システムにあると思います。
NSXⅡ-93
性能は申し分ないもので、エンジン部分で500馬力+α
それに前輪2個の電気モーターによるおまけ分が80馬
力で合計580馬力となり世界の一流スーパーカーと比較
して遜色のないものとなっており、ちなみにスタートして
時速100kmに達するまでのお時間は3秒!、最高時速
は307kmだそうでそんなに急いでどうするのと言いたく
もなりますがスーパーカーにとってはその性能を発揮す
る場所のあるなしに拘わらず自身の存在価値に関わる
身分証明書(アイデンティティ)のようなものでしょうか。
ただ意外なのは加速力に比べ最高速が今一つなのは
重量が1.7tもあることが災いしているように思います。
つまりパワーウエイトレシオが今一つなんです。
市販型新NSX-36-1
余談ながら、元ニッサンワークスドライバーの黒沢元治
さんもNSXのサーキットにおけるロードインプレッション
で駆動部分の重さが運動性能に悪影響を与えている
ことを指摘していました。タバコ屋もメカオンチなりに理
解するところがありましたが、さすがプロですよね。
新NSXアロンソ2
余談のおまけとして、初代NSXの場合はかのポール・
フレール先生や天才ドライバー、アイルトン・セナ!が
走行フィールの熟成開発に濃厚に関与していた事は
知る人ぞ知る裏話ですが、二代目NSXの場合はそうい
うドラマチックなことは起こらず、マクラーレン・HONDA
のエースドライバーであるF・アロンソがいわば宣伝の
ためにちょこっとサービス試乗した程度でしょうか。
918スパイダー11-1
NSXは世界の名だたるスーパーカーの中でも駆動メカ
に関する限り極めて特殊なもので同じメカを採用してい
るのは僅かにポルシェ918スパイダーのみです。ちなみ
に918のお値段はこれまた浮世離れした8,000万でそれ
も世界限定918台の生産というダジャレみたいな極少生
産車にて現在は生産終了のため正規の購入は出来ま
せんからプレミアムが付いて数億円で取引されている
であろうというしろものです。
(関連記事:沖縄巡礼 vol.4:気がかりなこと参照願い
ます)
458イタリア1
一方二代目NSXはアメリカで1,800万程度、日本で2,370
万(アメリカからの輸入車価格)というスーパーカーとし
てはごく平均的なレベルながら我々庶民から見ると目が
飛び出るまえにそもそも無視してしまうというプライスで
すよね。ライバル(仮想敵)としてはズバリ、フェラーリ458
イタリア(後継フェラーリ488)またはポルシェ911ターボで
しょうか。
ポルシェ911-2
スーパーカーにとってある意味その性能やメカ以上に
大切なのがボディデザインだと思いますが、新型NSXの
エクステリアデザインはHONDAの最新の記号(モチーフ)
を採り入れた斬新なものだと思います。
NSXⅡ-7
まず全体のフォルムですが初代NSXのやや扁平な塊感
に欠けるデザインに比べるとダイナミックな塊感はグッと
増して好ましいものになりました。ただしミッドシップ2シー
タースポーツカーということでキャビンがやや前寄りなの
は仕方がないにしてもルーフのカーブの処理がまずく
(後方部を削りすぎて)余計、前のめり感と胴長感を与え
てしまっています。フロントAピラーの立ち上がりをもう少
し後ろから始めるのと、ルーフの後方ラインを改善すれ
ばバランスが取れてうまくいくと思うのですが、残念です。
HONDAのデザイナー諸君、こういう時はタバコ屋に一言
相談しなさい。
(関連記事:燃えよ剣参照願います)
市販型新NSX-47
フロント部ではお口パックリは良しとしてもおメメはLED
ライトが左右6個づつ合計12個も付いており評価が分か
れるところです。お鼻にはソリッド・ウイング・フェイスと
いう最新のHONDAのモチーフが組み込まれています。
HONDAとしてはこれを今後のアイデンティティ(HONDA
らしさ)にしたいのだと思います。
その結果、お顔は流麗な躍動感はあると思うのですが、
おメメのデザインに違和感があり正直あまり心ときめく
デザインだとは思えません。シャープ過ぎてキツい印象
が強すぎます。ニャロメの警官顔になっても困りますが
もう少し温かみのある大き目のおメメにして欲しかった
です。HONDA of アメリカの感性とはこういうものでしょ
うか。でもこの意欲的な近未来的デザインに対して素人
の軽率な意見は控えねばなりません。
NSXⅡ-85
サイドからリアにかけてですが、しろうと考えながらサイ
ドのエアインテークの開口部がやや小さく、容量不足だ
と思います。システムが複雑だけにすごい熱を発生する
はずですから、いずれ改良を余儀なくされるでしょう。
新フォードGT-16
ただこのリアクオーター部のユニークな点はCピラーが
ボディ部とフェンダー部に分離して隙間があるという点
で、この手法は古くはフェラーリ348や、かつてルマンを
席巻した名車フォードGT40の復刻版である最新のフォ
ードGTでも採用されていてNSXよりもっと極端にデザイ
ンされていますので一つのデザイントレンドなんでしょう。
ちなみにこのオクルマは世界限定500台のみの生産で
おネダンは日本円にして4,200万だそうですが、購入申
し込みは7,000件に達したと言いますからもうあきれます
よね。ま、スーパーカーとはこういったたぐいのモノなん
でしょうけど。
(関連記事:アウディの挑戦:栄光のルマン参照願います)
市販型新NSX-52-4
リアエンドは初代のNSXがトランクスペースを確保する
ため極端に長く不細工だったのに懲りて短くしたようで
すがそれでも重く大きなエンジン・ミッションを収めるため
と若干のトランクスペースを確保するためか、お尻部分
が妙に膨らんでおりスポーティさに欠けます。タバコ屋
の個人的な好みで言えばスパッと切り下ろしたいわゆる
コーダトロンカが好きなんですけどね。
市販型新NSX-64
この透視図を見て頂ければおわかりでしょうが、リアエン
ドのダルい膨らみはエンジン、ミッションのせいではなく
トランクスペースの確保かあるいはデザインのこだわり
によるものなのが見て取れます。従いましてメカのせい
ではないかというタバコ屋の思い込みは撤回致します。

もう一点指摘したいのはレジェンドでも失敗していますが
ナンバープレートの位置をバンパー下へ持ってくるとトラ
ンク部が間伸びしてしまい緊張感やメリハリに欠けること
なんですが、NSXも同じ過ちを犯しています。
具体的な処方箋としてはロゴマークはフロントのみとし、
リアにはACURA NSXまたはHONDA NSXのロゴを上
部にその下にナンバープレートを配置すれば完璧です。
インプレッサWRX-10
また欲を言えば、エキゾーストパイプはチマチマとセンタ
ーでまとめずに、丸くぶっといのを2本づつ左右に出して
欲しかったです。少なくとも後続車を近付けないための
抑止効果はあると思うんですけど。
そうなると、エキゾーストパイプ内側の整流用ディフュー
ザーフィンも大きくすることが出来、視覚的にもより迫力
が増すことでしょう。
市販型新NSX-49-1
ついでながら、ナンバープレートの位置に関してフロント
はお鼻の正面にくっ付けていて見っともないです。
道交法できまりがあるなら別ですがこれは逆にもっと下
に下げるべきです。
1市販型新NSXコクピット-2
さてインテリア&コクピットですが、近未来的かつ個性的
なデザインだと思います。ただ機能的には大きなタコメー
ターが正面に1個でスピードやその他の表示があれこれ
組み込まれており見づらいという意見が多いこととNSX
の特徴である4つの走行モード(Quiet・Sport・Sport+
・Track)やATのレンジ切り替えスイッチがレジェンドの
パクリと思われるデザインでセンターコンソール位置に
収まっていますが、その操作方法が今一つで使い勝手
が悪いという意見が多いようで、デザイナーは要反省。
1市販型新NSXコクピット-2-1
また機能以外ではやたらにメタルが多用されてギンギ
ラギンのコクピットとなっており、ダイナミズムはともかく
品性は到底感じられない仕上がりとなっています。
う~ん、これが現代アメリカの感性なんでしょうか。
ディスカバリースポーツ6-1-2
これはランドローヴァーのSUV、ディスカバリースポーツ
のコクピットで、カテゴリーも違い例えが適切ではないの
は承知ながらメタルの使い方を始めその控えめで洗練
されたデザインには得も言えぬ品性とプレステージが漂
っており、ここだけのお話しながらタバコ屋の最も好きな
コクピットデザインなんです。もしこのコクピットに1日中
座っていろと言われても何の苦にもならないと思います。
ディスカバリースポーツ6-1-4-1
コクピット正面はタバコ屋好みの2つのアナログメーター
がシンメトリカル(対称的)に配置されていて、シンプル
かつ視認性も良好です。またセンターコンソール部も
カーナビ等のマルチディスプレイ、エア噴出し口、アナ
ログダイヤル式の各種コントロールスイッチ部と続き、
非常にわかりやすく使い勝手が良いと思います。また
メタルもそこかしこに程よく!散りばめられており心憎
い演出によりプレステージ感を表現しています。
ただ、走行レンジセレクターは只今ダイヤル式が世界
中大流行ですが、タバコ屋はレバー式の方が正しいと
思っています。またサイドブレーキも電磁式よりは機械
レバー式の方が安心感があります。
ディスカバリースポーツ6-1-12
このデザインのキモはメーターフード以外ダッシュパネ
ル上に突起がなく極めてクリーンに仕上げられている点
で、それがまたタバコ屋のお気に入りということなんです
が、ま、NSXはアバンギャルドであり一方ディスカバリー
スポーツはトラディショナルですから単純比較は難しい
と思います。
ローヴァー3500-3
若い方はご存じないでしょうが、思えばかつてHONDAは
ローヴァー社と提携していた時期がありました。昭和50
年代後半(1980年頃)にHONDAは高級セダンの開発を
目指していましたが製造経験もノウハウもなかったため、
提携先のローヴァー社に教わることにしました。
すでにローヴァーは元祖高級SUVのレンジローヴァーや
カーグラフィック編集長の小林彰太郎氏が絶賛し愛用車
でもあった高級セダン、ローヴァー3500を製造していて、
HONDAはその弟子として高級セダンのイロハをローヴァ
ー社から学び、発売したのが初代レジェンドでした。
初代レジェンド-1
当初アコードハッチバックからアコードセダンに乗り換え
るつもりだったタバコ屋はその壮大なプロジェクトを知る
に及んで意味もなく感動し、さっそくディーラーに押しか
け熱病患者の如く「このレジェンド下さい!」と衝動的に
叫んだのを覚えています。小林彰太郎氏がローヴァー
を絶賛しており、そのローヴァーとHONDAの混血児なら
さぞかしベッピンさん!やろなと単純に考えたのかも知
れません。確かに初代レジェンドにはそこかしこに欧州
車、それもローヴァーの品の良い香りが漂っていました。
(関連記事:好みの基準 vol.2:愛車変歴参照願います)

残念なことにその後HONDAはローヴァー社との提携を
解消してしまったのでしたが、今でもその親戚関係が継
続していれば、今回のNSX開発にあたってせめてコクピ
ットデザインにはもう少しイギリスの品性が生かせたの
ではないでしょうか。メタルの使い方とか。
(関連記事:好みの基準 vol.7:カーデザイン参照願い
ます)
NSXⅡ-77-1
話しをNSXに戻します。立派なシートの後ろには荷物ス
ペースというものがほとんどなく、ちょっとしたカバン等を
置く場合は助手席を使うしかありません。同乗者がいる
場合は手荷物置場はおひざの上もしくはリアトランクと
いうことになります。スーパーカーには忍耐が必要です。
市販型新NSX-52-1
さて我々庶民にとって日常生活には全く関係ないと思わ
れるスーパーカー二代目NSXについて長々とご説明した
訳ですが、結局NSXどうやねんということになるとこれは
高額な絵画、骨董のカテゴリーと同様のものであり、好き
か嫌いかということであって客観的な評価は難しいと思
います。

ここで長年にわたり自称元HONDA-PTA会長を拝命した
タバコ屋の意見を言わせてもらえば、HONDAが技術の
粋を結集して作ったNSXであり、世界に誇るオクルマ芸
術品が出来た訳で、その執念には敬意を表しますが、
メカに懲りすぎて重くてアメリカンなヘビースーパーカー
になってしまっています。何故このようなことになったか
と言うとそもそもHONDAのフラッグシップカーたる次期
NSXをどのようなものにすべきか、そのコンセプト及び
イメージをまとめるプロデューサー(プランナー)の感性
をカタチにした結果がそうなったのだと思います。

ただしそのアメリカの感性なるものは、現行のレジェンド
がアメリカ主導の開発となり、タバコ屋はことごとく失望
の悲哀を味わっているだけに、今回「NSXよおまえもか
と言いたくなってしまいます。
(関連記事:好みの基準 vol.4:品性とダイナミズム参照
願います)
ラ・フェラーリF150-21-1
世界の一流スポーツカーはポルシェ、フェラーリを始め、
ジャガー、アストンマーティン、マクラーレンと言ったとこ
ろでしょうが、例外なく強烈なアイデンティティ(自己証明
書)を持っています。それはすべてレースで培われたも
ので唯一の例外は元トラクターメーカーのランボルギー
ニのみではないでしょうか。
NSX10.jpg
ではHONDAのアイデンティティとは何かと言うと初代の
NSXが開発された昭和60年代、F1においてマクラーレン
と組み、また天才ドライバー・アイルトンセナを擁して連
戦連勝しHONDAエンジン以外ではF1で勝てないと言わ
しめた当時のイメージではないかと思います。
(関連記事:鈴鹿サーキットのこと vol.4:絶頂期参照
願います)
F1マクラーレンホンダMP4・5-2
世界中を席巻したそのエンジンとは当初1.5L-V6ターボ、
ターボが禁止された後は3.5L-V10、3.5L-V12と続きま
した。そのイメージをNSXに生かすとすれば今回の3.5L-
V6ツインターボというのは妥当なものかもしれませんが
スーパーカーというのはある意味究極の贅沢、無駄が
必要であり、その意味ではV6というのはポテンシャルは
別にしてやや貧弱でチープなイメージがしてしまいます。
(関連記事:荒ぶる心 vol.6:マクラーレン物語参照願い
ます)
F1マクラーレンホンダMP4・5B-10
他のスーパーカーとの差別化の意味でも当時マクラー
レン・HONDA-MP4/5に搭載されアイルトンセナを世界
チャンピオンに導いた3.5L-V10エンジンをツインターボ
化し、550馬力+αを確保すればエンジン内に電気モー
ターを組み込むなどと複雑なことをしなくても済んだの
です。それにフロント2個の電気モーター80馬力のアシ
ストで630馬力程度は可能なはずで、仮にそうなると、
ポルシェ、フェラーリ、マクラーレンと互角どころかいき
なり優位に立てようというものです。
(関連記事:燃えよ剣 vol.2:HONDAの挑戦参照願い
ます)

ちなみに、他のスーパーカーメーカーは同一ボディに
2種類のエンジンを用意する場合が多いのでその意味
ではNSXも3.5L-V6と3.5L-V10を選択出来るようにす
れば解決するのですが、所詮は無い物ねだりと言うも
のでしょう。

ただしそんな恐ろしい性能を公道で試す場所はどこにも
ありませんから、オーナーの心の余裕として持っておく
べきことなのです。プレステージとはそういうものです。
そこのところがHONDAの頑固なエンジニアはどうしても
理解出来ないようです。
(関連記事:好みの基準 vol.4:品性とダイナミズム参照
願います)

さて今回のテーマである品性とダイナミズムについて
二代目NSXはどうなのかについて結論を申し上げねば
なりません。他のスーパーカーとは似ていないHONDA
独自のダイナミックな躍動感は感じますが、品性につい
てはアメリカンな内外デザインにてタバコ屋の好みでは
ありません。またダイナミズム特にメカについてはメチャ
複雑なやり方でそれを実現していてタバコ屋がイメージ
するシンプルかつダイナミックなプレステージの演出が
なされているとは思いません。それは重量が1.7t以上
あることでも明白です。
(関連記事:ブランドに秘められたもの vol.2:外国車
参照願います)
フェラーリ348-6
あえてタバコ屋の好みの事例を挙げるとすればボディ
デザインでは今はもうクラシックになりつつあり、古臭い
と言われるでしょうが、昭和64年(1989年)に発表された
フェラーリ348でしょうか。初代NSXと同時代のライバル
として同じミッドシップカーとしてピニンファリーナは過去
最高のオシゴトをしたと思います。
フェラーリ348-3
今回NSXで指摘したデザインの難点をこの348はすべて
見事に解決しています。タバコ屋のイメージする品性と
ダイナミズムというのはこういうものです。今見ても惚れ
惚れするプロポーションですよね。
(関連記事:好みの基準 vol.7:カーデザイン参照願い
ます)
エンツオ・フェラーリ4

尚、蛇足ながら日本人の名誉のために付け加えますと
フェラーリのデザインは近年外部のカロッツェリア(車体
架装業者)に頼ることなく社内でやることが多くなりその
一例としてエンツオ・フェラーリがあります。このボディ
デザインは当時フェラーリに在籍していた日本人デザイ
ナーのケン・オクヤマこと奥山清行氏が手掛けました。
彼は帰国後優秀な工業デザイナーとして多方面で活躍
し、JR新幹線の各種車両デザインにも深く関わっていま
すよね。
(関連記事:チンケとモダン参照願います)
エンツオ・フェラーリ5
ちなみに、このオクルマのフロントフェイスはタバコ屋に
とって348の次にお気に入りのデザインです。何故かと
申しますと、モダンでシンプルなデザインながら塊感と
躍動感(ダイナミズム)が表現されているからです。いっ
そケン・オクヤマ氏にNSXのデザインをしてもらったら
良かったかも知れません。尚このデザインはM・シュー
マッハが活躍した当時のF1カーがモチーフとなっていま
す。また先ほどの記事でNSXのサイド・エアインテーク
開口部が小さいと申しましたが、せめてエンツオ程度の
大きさにはすべきです。
市販型新NSX-48-1
NSXも最新の空力理論に基づく現代のダイナミズムが
存分に表現されているのでしょうが、タバコ屋世代には
それが十分理解出来ないのかも知れません。
古い奴ほど古いものを欲しがるものでございます??。
市販型新NSX-48
ちなみに上2枚の写真はタバコ屋のブログに度々ご登場
頂く元兵庫県警ギーちゃんこと森本氏のお膝元、神戸
のメリケン波止場と思しき場所で撮影されたものですが
すぐ近くの中突堤やポートタワーも写っていて、タバコ屋
が若かりし頃は大阪、京都への仕入れの際は中突堤で
早朝下船し、阪急電車で上阪したものでした。懐かしい
です。

それはともかく日本生まれアメリカ育ちのNSXは母国?
アメリカで只今大ヒットし年間2,000台足らずの生産ゆえ
納車まで数年かかるという噂ですが、日本では年間100
台の割り当てのため限られた僅かな方が購入すること
になるのでしょう。
市販型新NSX-42
ところで皆さんはNSXブランドの意味をご存知でしたか。
New Sportscar X(eXperimental)の略だそうで、
新しい(未知なる)スポーツカーという意味だそうです。
伝統的な社風として真似が大嫌いなHONDAのことです
からスーパーカーにおいてもフェラーリやポルシェとは
全く異なるメカニズムやデザインでアプローチしたかった
のでしょうし、初代以来ネーミングにもその気負いを表
現したのだと思います。恥ずかしながらタバコ屋はその
由来を知りませんでした。
市販型新NSX-61
想像ながらその購入者は熱烈なHONDAファン(HONDA
オタク)でしかもお金持ちの方、あるいは不純な動機なが
ら投機目的の方ではないかと思います。
多分現状のスペックとデザインではポルシェとフェラーリ
のオーナーはHONDAのディーラーへ息せき切って飛び
込み「これ下さい!」と叫んだりはしないと思います。
S660-12.jpg
それにしても二代目NSXはHONDAのフラッグシップカー
として「坂の上の雲」の場所にお住まい頂ければいいと
思うのですが、元HONDA応援団の一人として望まれる
のはNSXとS660の間を埋めるスポーツカーですよね。
新S2000-2
以前にはS2000がありましたので、写真は単なる想像図
ながらその復刻版が発売されれば最大購買層?である
タバコ屋世代としてもファーストカーなりセカンドカーなり
の候補として真剣に悩むのではないでしょうか。
(関連記事:ダウンサイジングのススメ 及び
ダウンサイジングのススメ vol.2参照願います)

余計なことながら今世界で最も売れているスポーツカー
はMAZDAロードスターですからHONDA-S2000が復活
するとしたらまさにそのカテゴリーと言うことになります。

ダウンサイジングのススメ vol.2

平成28年9月28日
予告記事にてお知らせしたとおり、今回は今時代のトレ
ンドであるダウンサイジングについて再度お話ししてみ
たいと思います。
思えばタバコ屋世代というのは戦後の団塊世代の端っ
こに位置し、東京オリンピック、新幹線開通、大阪万博を
立て続けに経験した、日本の高度成長時代の申し子み
たいな世代なんです。
東京オリンピック7
当然思想や人生観は環境に作用される訳で、その当時
日本経済は常に右肩上がりのベクトルで、所得は倍増、
向上心旺盛、組織においては俺に付いて来いみたいな
モーレツで熱病にうなされた如くに突っ走った時代でした。
SONYもHONDAもそのような環境の中で昼夜を徹して頑
張り、その後の世界に冠たるMADE IN JAPANの確固た
る立ち位置を築いたのでした。
アメリカンドリーム2
また欧米に追い付き追い越せのスローガンのもと、当時
世界の頂点に立ちその絶頂期を謳歌していたアメリカの
衣食住に及ぶ眩しいほどのライフスタイルを丸ごと飲み
込み真似ることで、物心両面での飢餓感から脱出しよう
としました。一般には当時のことをアメリカン・ドリームと
言ったりしますよね。昭和30~40年にかけての古いお話
です。
(関連記事:初夢、イノベーション・オブザイヤー vol.1
参照願います)
ジュリアナ東京4
時は移り、平成初期のバブル時代、ジャパンアズNO.1
などと持ち上げられ、アメリカ、マンハッタンのビルを始
め不動産を買いまくった時期から一転、リーマンショック
により、ペシャンコに打ちのめされ重傷を負いながらも
何とか立ち直り、今日に至っているのが正直なところで
しょう。思えばタバコ屋も含めて人間のやっていることと
言ったらそれが東大卒のエリートであろうが一般庶民で
あろうが何と浅はかなことをやって来たんだろうかと思
います。そこに奥ゆかしさとか品性があったのでしょうか。
企業の良心というものがあったのでしょうか。
(関連記事:鈴鹿サーキットのこと vol.4:絶頂期参照
願います)
とと姉ちゃん10
間もなくドラマは終結しますがNHK朝ドラ「とと姉ちゃん」
が只今絶好調の視聴率にて全国の中年をとりこにして
いますよね。かく言うタバコ屋も毎朝かじり付いています。
暮しの手帖1
ご存知のごとく、このドラマは大橋鎭子さんと花森安治
さんが創刊した「暮しの手帖」の実話に基づいたもので、
戦後日本のすさんだ日常生活に生活者の視点に立った
あるべきライフスタイルの提案や公正な商品テストを実
施掲載した画期的な雑誌でした。
(関連記事:時事雑感 vol.8:とと姉ちゃんのこと参照
願います)
CG創刊号3
またオクルマ業界では小林彰太郎氏を中心として「カー
グラフィック」が創刊され、当時の稚拙なオクルマ業界に
欧米の先進的なオクルマを紹介し、ホンモノとは何かに
ついて提唱し、自らも走行テストを実施することで、その
後のNIPPON車に対し多大な啓蒙を果たしました。
(関連記事:鈴鹿サーキットのこと vol.2:発展期参照
願います)
倉本長治1
さらに商業の世界では倉本長治氏が雑誌「商業界」に
おいて、戦後の無秩序な商いを嘆き、正しい商いの姿
を提唱し、また斬新なアメリカのスーパーマーケット理論
を日本に紹介すると共に、その後のダイエー、ジャスコ、
ニチイ等戦後日本の流通革命を成し遂げた若き商人達
を育てました。ちなみに倉本長治氏の提唱した理念とは
「店は客のためにある」という極めてまっとうなことだった
のですが、当時の現実はその逆だったということです。
(関連記事:混沌と秩序 vol.3:流通編(後編)参照願い
ます)
倉本先生視察10
余談ながら、タバコ屋の先代は倉本長治氏の熱心な信
奉者の一人で、子供心に小さな島でそのことを実践しよ
うと悪戦苦闘していたのを覚えています。タバコ屋もその
理念だけは忘れないようにしてきたつもりですが、さて。
(関連記事:アイビーで朝食を vol.1:いざ倉敷へ参照
願います)
新島襄1
手前味噌のお話しになりますが、タバコ屋の母校同志社
大学の創始者である新島襄の建学理念は「良心の全身
に充満したる丈夫(ますらお)の起こり来たらんことを」と
いう当時の受講生に宛てた檄文に表現されていますが、
意訳ながら良心を内に秘め、同志社で学んだ後はあら
ゆる実業分野でその精神を生かして欲しいという願いが
込められているのではないでしょうか。
(関連記事:京都・宇治・巡礼 vol.1 及び
八重のこと vol.1参照願います)

その意味で「暮しの手帖」、「カーグラフィック」、「商業界」
という雑誌とその編集者はカテゴリーこそ違え、良心が
全身に充満した活動を実践した方々だったのではない
でしょうか。こう見ると、NIPPONも捨てたものではありま
せん。

さて長い前置きとなりました。そのような激動の時代を生
きてきたタバコ屋世代ですが、ほとんどの方が定年を迎
え、また実業の方は後継者に事業継承をして第二の人
生を歩み出そうとしています。
これからのかけがえのない第二の人生、大切なことは
「クオリティ・オブ・ライフ」ではないでしょうか。それは
何がクオリティなのかという価値観を意味します。
いつかはクラウン2
タバコ屋世代のかつての価値観は「大きいことはいい
ことだ」、隣のクルマが小さく見えま~すなんて他愛の
ないものでした。また「いつかはクラウン」ということで
とにかく立派なものに憧れてきました。

これからは違います。「小さいことはいいことだ」なんで
す。即ちキーワードは「ダウンサイジング」です。
今まで貯めてきたお金でフェラーリ、メルセデスを買うの
もいいでしょう。しかしそうではないです。逆なんです。
今までの価値観を捨て去る必要があります。これまでの
見聞や知識、経験をもとにして、それをギュッと凝縮した
うえで、価値観の転換を試みるのです。

ある意味それは自分自身の環境整備とも言えます。
当時とは環境がまるで変わったのですから、環境に合わ
せて自分自身を変える必要があります。過去のしがらみ
や、こだわりを思い切って捨て去り新しい第二の人生を
歩みたいものです。

また日本の人口の最大構成比を持つ我々万博世代が
どういう価値観を持つかで日本の衣食住からオクルマ
に至るまでの消費に重大な影響を及ぼす結果となるの
です。言い換えれば今後の消費のカギを握っているの
は我々万博世代なんです。その具体例としてタバコ屋
の好きなカテゴリーであるオクルマの分野についてお話
してみたいと思います。
S660-11.jpg
今、人気のSUBARUインプレッサ、MAZDAロードスター、
HONDA-S660、TOYOTA-86等々、メーカーは若い人に
乗ってもらいたくて開発したのに、買ってるのはほとんど
50才以上のオッサンという皮肉な現象が起きています。
ファーストカーとして買われる方もいるでしょうが、タバコ
屋の想像では半数近くの方がセカンドカーとして買って
いると思うんです。
新ロードスター3
ここから導き出される結論は今後団塊世代、万博世代
はセカンドカーを買うであろうということです。しかもこの
世代はオクルマに対して目が肥えているので並みのシロ
モノでは満足しないでしょう。今オッサン世代に人気のあ
るオクルマの共通キーワードを探してみると以下のよう
になります。
1.スポーティであること(若い頃を思い出させるような)
2.ブランドに歴史があること(ノスタルジーを感じさせる)
3.サイズが小さいこと(ダウンサイジング)
4.使い勝手が良いこと(ただ広いとか言う意味ではなく
自分にとってのスペースユーティリティや機能)
5.廉価であること(購入価格が新車で250万以内?)
ヴィジヴ21
さて以上のキーワードに加え最近の世界的なトレンドで
あるSUVという3文字を加えればメーカーとしてこれから
最も売れるであろうオクルマのかたちが見えてくると思う
のです。
それを満たしたオクルマが発売されれば我々万博世代
はCMなど流さなくても、ディーラーへ押しかけ商談もそこ
そこに「それ下さい!」と年甲斐もなく一方的に叫ぶこと
になるでしょう。
(関連記事:ダウンサイジングのススメ参照願います)

では話しを一歩進めて近い将来はともかく、現実にはそ
のようなオクルマが存在するのか見ていくことにします。
ミニ・クロスオーバー7
1.BMWミニ・クロスオーバー・・・言わずと知れた初代オー
スティン・ミニ復刻版のSUV仕様です。BMWミニは現代に
おいて最も成功したリバイバル・カーだと思うのですが、
メカは最新のBMW流のものでそのコンセプトやボディデ
ザインに初代ミニの面影を色濃く反映させるという手法
はアッパレであり、我がNIPPON車も是非真似てほしい
やり方です。
ミニ・クロスオーバー10
ただコクピットのデザインが漫画じみていてミニ伝統のモ
チーフを移植したいという熱意はわかるのですがまるで
体重計のようなセンターメーターには思わず笑ってしまう
ほどで、変わり物好きのタバコ屋でもやや腰が引けます。
(関連記事:好みの基準 vol.1参照願います)
スバル1000-6
たとえばSUBARU-1000の復刻版を最新のメカとSUVで
しつらえたものが発売されたら、多分SUBARUのディーラ
ーは整理券を発行するほどの嬉しい悲鳴を上げることで
しょう。ついでにあのパタパタターという乾いた独特のエ
キゾースト音も再現出来たらもう言うことないです。
余談ながらSUBARUの名誉のために書き加えますと、
この画期的なSUBARU-1000のメカはアルファロメオが
アルファスッドの開発において丸パクリしたと言うのは
有名な裏話ですよね。
(関連記事:零戦の末裔参照願います)
N-ONE-4.jpg
近年HONDAはN360の復刻版として軽のN-ONEを発
売しましたが、残念なことに当時のNコロのイメージを上
手に復刻出来たとは言いがたく、どうしても愛着が湧か
ないのはタバコ屋だけではないと思います。そもそもお
顔がニャロメの警官顔ではファニーを通り越して気持ち
が萎えてしまうと言うもんです。おまけにリアのCピラー
は上でカットしたような処理がされていて何とも収まりが
悪くまた全体にボテッとしていて軽快感のないデザイン
です。つまりNコロの持ち味だったスポーティさに欠ける
ということです。
N360-3.jpg
当時のNコロはとても小さなサイズでしたがそれなりに
全体のバランスが取れていました。と言うか当時の本田
宗一郎の熱き想いがNコロには凝縮されていて、大衆車
ながら、スポーティマインドが満載されていました。今で
も思い出しますが、加速とシフトはバイクの感覚で当時
の若者なりにその痛快さを堪能出来た様に思います。
HONDAのデザイナー諸君に言いたい。「初代のモチー
フを生かす感性が不足している」と。だってBMWミニは
見事に復刻版を成功させたではないですか。
シティ1
かつてのHONDAはステップバン・バモスHONDA・初代
シティ等、ユニークで魅力的な数々のオクルマを世に輩
出して来ただけに再びその復刻版として世のオッサン連
中をアッと言わせるような面白グルマを出して欲しいもの
です。でも巨大企業となった今、HONDAにそれを求める
のは無い物ねだりに等しいのかも知れません。
FT86-2.jpg
またトヨタとSUBARUがコラボで作っている86(BRZ)です
がメカは申し分ないもののやはりデザインが当時の86の
イメージを反映させたものとは言えず違和感を感じます。
でも我々オッサンのセカンドカーとしてはそれなりにノス
タルジーを感じさせ、結構イイ線を行っているのかも知れ
ません。
ここだけの話しですけど、86が何故不細工なのかその理
由が最近わかりました。フェンダーのホイールアーチが
フロントAピラーより少し手前で終わっていてそこから直
線のラインが後方に繋がるので、要するに胴長の印象を
与えてしまっているんです。スポーツカーは胴長ではダメ
ですよね。
トヨタ2000GT-11
トヨタのデザイナー諸君、かつてトヨタ2000GTという珠玉
の如き完璧なデザインとメカのスポーツカーを作ったメー
カーがいくら量産車とはいえこのようなデザインのオクル
マを作ることは矜持に関わることではないんでしょうか。

もうこうなったら、トヨタはあてにせず一方のSUBARUに
期待してモデルチェンジを機に同一ボディだったものを
別のデザインにしてもらいたいものです。余計なお話な
がら最近のSUBARUデザインは随分アカ抜けて来てい
るのでサスガと思わせるものが出来るかも知れません。
インプレッサWRX-3
事実SUBARU-WRXプロトタイプは正直感動ものでした。
ただ市販版は大幅に手直しされて残念でしたが、もし
このままで市販されていたらタバコ屋は熱にうなされた
ような目をしてディーラーに行き「説明も試乗もいらない
から、これ下さい!」と叫んでいたと思います。
(関連記事:好みの基準 vol.4:品性とダイナミズム参照
願います)
チェリーX1-2
もう一つ残念なことはニッサン車が一つも出てこないこと
です。かつての栄光のNISSANはどこへ行ってしまったん
でしょうか。タバコ屋が秘かに復活を望んでいるオクルマ
それはNISSANチェリーX-1です。昭和40年代前半当時、
先進的なメカとデザインで颯爽と登場し、高性能でキビ
キビした走りはタバコ屋を始め当時の若者を魅了しまし
た。その復刻版がSUVの衣装をまとって発売されたらも
う万博世代のオッサン連中は懐かしさの余り、居ても立
ってもおれず、ディーラーへアポなしで押しかけて商談
もせずに「とにかく、これ下さい!」とヒステリックに叫ぶ
ことでしょう。
(関連記事:好みの基準 vol.5:懐かしのチェリーX1参照
願います)
新クロスポロ8
2.VWクロスポロ・・・VWのコンパクト量販車種を流行の
SUVにしつらえたもので、結構中年の奥様方に人気が
あるようです。優等生のVWが作ったSUVだけにドイツ
車らしい剛性感、清潔感にあふれており、タバコ屋も
セカンドカー候補の筆頭に上げているオクルマです。
10年前にデビューし、現在二代目に移行していますが
各部の改良は進んだものの、デザインが最近のVWの
トレンドを反映してビジネスライクなものとなり、やや
物足りないものがあります。
クロスポロ17
その点初代は愛嬌のある丸目デザインで、無駄なライン
がなくしかも塊感があって、タバコ屋は初代クロスポロに
対し愛着があることは以前の記事でもお話しました。
ただ直近に排ガスデータ不正でマイナスイメージがあ
るのは残念ですが、あせらず地道な努力をして名誉を
回復してほしいものです。
(関連記事:好みの基準 vol.6:セカンドカーのこと参照
願います)
Q1-4.jpg
親戚のアウディもSUVのQ1を発売していますが、メカは
クロスポロと似たようなもので、どちらにするかは好み
の問題でしょう。ええかっこしたいんであればQ1でしょう
か。
レネゲート3
3.ジープ・レネゲート・・・元祖SUVと言えばジープに止め
を差すのではないでしょうか。そのジープが作ったコンパ
クトSUVがレネゲートで、かつてのジープの面影を残しつ
つ、最新のメカとデザインで仕上げています。これです。
このやり方なんです。BMWミニ同様、成功する秘訣は。
CX-3-3.jpg
4.MAZDA-CX3・・・MAZDAがスカイアクティブメカを引っ
さげて登場させた力作だけにメカは申し分なくデザイン
も最新のトレンドをすべて取り入れた魅力的なもので
MAZDAのドル箱車種になるのではないかと思いますが、
多分オッサン世代も結構買っていると思います。セカンド
カーとして国産車では最適の一台ではないでしょうか。
欲を言えばお口のまわりのキラキラモールをやめて頂く
とよりタバコ屋好みとはなりますが。
ポルテ5
5.トヨタ・ポルテ・・・子育てはとっくの昔に終わったタバコ
屋世代において、現在直面しているのは親の介護では
ないでしょうか。その意味でセカンドカー選びについては
機能という点で、SUVではないもののコンパクトワゴンと
してトヨタ・ポルテが優れていると思います。トヨタではプ
チバンと呼んでいるらしいですが、ちょうどいいサイズに
スライドドア等、お子達や老人に優しい数々の機能が盛
り込まれています。さすが気配りのトヨタらしいおもてなし
車と言えます。デザインも国産車に似合わず無駄のない
シンプルなラインで構成されていてしかも塊感と愛嬌があ
り、また縦横バランスが非常に良く安定感があって、タバ
コ屋お気に入りの一台となっています。
(関連記事:ダウンサイジングのススメ参照願います)

ちょうどいいサイズと言えばそれがCMコピーにもなって
いるHONDA・フリードがありますが、どういう訳かタバコ
屋はトヨタ・シエンタ同様好きになれません。何故だろう。
アクティバン4
軽のアクティ・バンはタバコ屋お気に入りで社用車として
2台使用しているんですけどね。
ついでながら、スペース/コスト・レシオ(タバコ屋の造語)
でいえばアクティ・バンは国産車最強の部類に入るので
はないでしょうか。ハイトルーフと相まって、たいがいの
ものは積み込めます。今流行の両側スライドドアですし。
ハスラー7
6.国産軽SUV・・・スズキ・ハスラーとダイハツ・キャストが
相次いで発売され大人気のようです。しかしこの二台は
オッサンよりは若い女性に人気があるようで、デザイン
もメカもコストパフォーマンスも申し分ありませんが実際
オッサンが購入するとなると何故かやや腰が引けます。
だって娘の車を買うのにくっ付いてきた感じのオヤジが
いきなり「これ下さい!」と言うのも気恥ずかしいじゃな
いですか。
(関連記事:東京モーターショー異聞 vol.5:国産車編
参照願います)
キャスト2
蛇足ながら、このブログに度々ご登場頂く、京都の元校
長、平尾センセも最近タバコ屋と同様の悩みに直面して
いるらしく長年愛用してきた栄光の三菱パジェロを手放し、
セカンドカーとして新たにニッサン・キックスを入手される
ようです。
パジェロミニ6
キックスは知る人ぞ知るSUV三菱パジェロ・ミニのバッジ
エンジニアリング車(三菱製OEM車)で平尾センセにして
みれば思い出のいっぱい詰まった愛車パジェロとお別れ
するのは我が子との別れの如く辛い思いなのでしょうが、
セカンドカーとして入手するキックスであれば、言わば
ダウンサイジングしたパジェロな訳ですので、諦めもつく
というものではないでしょうか。
パジェロミニ2
見方によれば2シーターのスポーツカーと言えなくもない
のでマニアックな平尾センセにはお似合いのセカンドカ
ーだと思います。(一説によるとDOHCインタークーラー
付きターボだそうで、すご過ぎ!)
45.jpg
尚、平尾センセはファーストカーとして現代の零戦、三菱
ランサー・エボリューションX(10)をお持ちな訳ですから、
今回の選択は贅沢な悩みと申せましょう。
(関連記事:京都・宇治・巡礼 vol.2 及び
好みの基準 vol.6:セカンドカーのこと参照願います)

さてここまでお読み頂いた読者の方はタバコ屋が何を
言いたいのか概ねわかって頂けたと思います。第二の
人生でオクルマのダウンサイジングが大切なのはもと
より、身の回り品のダウンサイジング(環境整備)にも
着手して頂きたいのです。
今までご夫婦で貯め込んで来たお子達との思い出の品
や衣料品、家具類、書籍、道具等々数え切れない品々
が我が家を所狭しと埋め尽くしているはずです。この際
目標として現在の1/2の量に減らしては如何でしょうか。
オクルマのダウンサイジングが3Lの排気量に乗ってい
たのであれば1.5Lに、2Lであれば1Lに減らす如く自分
の身の回りのものを思い切って1/2に減らすんです。
多分何も困らないし、かえってスッキリ気持ちとお部屋
の整理がついて爽やかな気分になれるのではないでし
ょうか。
老婆心ながら1/2に減らすと言うのはハンパではなく全
部捨て去るくらいの覚悟がないと出来ないことを申し添
えておきます。ダイエットも同様にて「さあ、明日からやる
ぞダイエット!、三日坊主でリバウンド」などという中年
のもの悲しい川柳もあるくらいで、実現はなかなか難し
いことです。
(関連HP:なんにもないぶろぐ参照願います)

ま、人様にお勧めするまでもなくこれはタバコ屋にとって
の目標でもあるのです。今まではより大きく、より立派に
という目標を突っ走って来ただけにギアをリバースにす
るのは思い切りのいることではありますが、その上で、
今後のクオリティ・オブ・ライフをゆっくり考えてみるのも
一興かと思います。

当世オクルマ寸評 vol.2:HINATAのこと

平成28年8月8日
暑中と言うべきか、残暑と言うべきか連日猛暑の日々
が続いていますが、皆さんお変わりないでしょうか。
さて冒頭タイトルのHINATAって何のことだろうと思われ
る読者の方もいらっしゃると思うので若干説明をさせて
頂きます。HINATAとは昨年度の東京モーターショー及
び大阪モーターショーにおいて発表されたダイハツの
現行ムーヴ・コンテに代わる次世代コンセプトカーとして
発表された意欲的なモデルのことです。
ムーブ・コンテ1
写真は現行のムーヴ・コンテですが、カクカク・シカジカ
などというCMコピーで皆さんはご記憶のオクルマかも
知れません。このオクルマはタントのようなトールボーイ
(背高車)やミラのような這いつくばったようなオクルマ
でもなくその中間的な車高サイズにて、縦・横・高さとも
バランスの取れたデザインにて、タバコ屋は秘かに気に
入っていたオクルマでした。ただダイハツらしくと言いま
しょうか、エンジン音はゴーという味気ないサウンドで、
また乗り心地は可も無く不可も無くのレベルにて、ダッシ
ュボードに至っては、冷蔵庫の操作パネルをコピーした
かのような味気なさであり、エクステリアデザインのみは
気に入ってはいたものの到底購入意欲は起こらないシ
ロモノでした。
ヒナタ1-1
そこへ颯爽とプロトタイプデビューしたのがHINATAでし
た。縦・横・高さのバランスの良さ、塊感がありしかも温
かみを感じさせるような丸っこい全体のライン、ハイカラ
かつカジュアルな感覚はタバコ屋お気に入りのセンスで
した。
ヒナタ2
以前にもタバコ屋の好みは別記事にてくどくどと申し上
げていますが、このダイハツHINATAはズバリその感性
をカタチにしてくれたものでした。
ヒナタ5
ただしダッシュボードは最悪で、幼稚園のお絵描きボード
みたいな感じで、幻滅の悲哀を感じましたがコンセプトモ
デルと言う事で市販車段階では修正されるだろうという
かすかな望みは持っていました。
(関連記事:東京モーターショー異聞 vol.5:国産車編
参照願います)
ヒナタ3
実はタバコ屋の愛車である赤いお嬢ちゃんを普段のゲタ
代わりに使用するには土台無理があり、2人しか乗れな
いのはもちろんのこと、特に夏には完全暖房仕様のオク
ルマに乗ることは地獄を意味しており、セカンドカーを取
得することは現実問題として、どなたにも納得して頂ける
ことではないでしょうか。
クロスポロ17
第一候補としてはタバコ屋お気に入りのVWクロスポロ
なんですが、その理由は機能としては4ドア+リアハッチ
の5ドアタイプで使い勝手が良く、しかもFWD(前輪駆動)
のお手軽SUVながら車高が高いので乗降性に優れて
いることなんです。
それと同等にお気に入りなのがその愛くるしいデザイン
でそれも2代目ではなく初代でなくてはなりません。
クロスポロ8
またダッシュボードはタバコ屋好みのシンメトリカル(対
称的)でシンプルながらも品性の漂うものです。大衆車
なので高級感はありませんがチープな安物感はないで
すよね。国産車ではこのクロスポロに匹敵するオクルマ
は見当たりませんが、唯一ダイハツの意欲作HINATAの
みが気を吐いておりタバコ屋としても大変気になる存在
でした。
キャンバス1
さて最近のスクープニュースによりますと、これが次期
ムーヴ・コンテでコンセプトモデルHINATAの市販車版だ
そうです。ネーミングはキャンバスになるそうで、断定的
なことは言えませんがそれが事実とすれば、え~何これ
と言いたいです。角と丸のデザインがごちゃ混ぜでオカ
オは漫画チックであり、もうHINATAと同じデザイナーが
関わったとは思えないほど別物になってしまいました。
タバコ屋流に言えばチンケなデザインです。
キャンバス3
そのリアデザインですがHINATAの良さであった丸みを
帯びたラインは失われ、ありきたりのカクカクシカジカな
デザインとなっています。残念です。こんなもんどこにで
もあるやんか~と叫びたい気分です。HINATAのデザイ
ンを返せと言いたいです。コンセプトモデルどおりに市
販しなさいと命令したいです。
(関連記事:大阪・京都・奈良・巡礼 vol.1参照願います)
キャンバス2
後部ドアは常識的なスライドドアのようですがHINATAで
は観音扉となっており現実的ではないと思っていました。
ここはまともに修正がされているようです。
キャンバス4
ダッシュボードもお絵描きボードから現実的な家電製品
の操作パネル感覚に修正はされたようですが、これでは
新しい製品に対する何の感動も起こりません。ああまた
かくらいの感情しか起きません。何もBMWミニのように
超個性的なダッシュボードにしろとは言ってないのです
が、これではステアリングのロゴを替えるだけでスズキ
の新車ですと言ったっておかしくないと思います。

問題はコストではないと思うんです。限られた予算の中
で高級感は出せなくてもいいからいかに知性と品性が
表現出来るかということでしょうが、そこには確かな経
験と先見性に裏付けられたデザイナーの卓越した感性
が必要になるでしょう。

以前の記事で国産車のデザインの不甲斐なさを嘆き、
感性の限界という言葉を使いましたが今回のHINATA
の市販化においてまたもや同じ言葉を使用せねばなり
ません。ダイハツのデザイナー諸君これは一体どういう
ことなんでしょうか。彼らの感性はHINATAに対するタバ
コ屋のいじらしいほどの期待を無残に打ち砕いてくれま
した。(関連記事:感性の限界 参照願います)

つい最近、トヨタとは親戚関係を通り越して家族の一員
となったダイハツですが、タバコ屋は今後ダイハツに対
しハイカラとかカジュアルとかデザインに関わる期待と
いうものを持てないような気がします。HINATAの市販化
への期待が大きかっただけに、その失望も大きいと言う
ことでしょうか。
(関連記事:好みの基準 vol.7:カーデザイン参照願い
ます)
クロスポロ3
かくなるうえは現在は市販されていない初代クロスポロ
を中古車で入手する以外、タバコ屋のセカンドカー構想
は多分実現することが出来ないでしょう。
(関連記事:ダウンサイジングのススメ 及び
終わりなき旅 vol.6:同窓会余話参照願います)

大阪・京都・奈良・巡礼 vol.1

平成27年12月11日
大阪モーターショー
瀬戸内海の島で生まれ育ったタバコ屋にとっては、子供
の頃から旅=船というのが常識というかルールでした。
大陸の民ロシア人が瀬戸内海を旅行した時、この湖は
なんという名前ですかと言ったそうで、彼らにとってはこの
多島美の瀬戸内海が湖か池くらいにしか感じられなかっ
たのだと思います。
くれない丸1
余談ながらタバコ屋が子供だった昭和30年代前半当時
新婚旅行がブームとなり、九州の別府はそのメッカとなり
つつありました。その別府へ新婚さんをいざなう交通手段
として、関西汽船が「くれない丸」という当時としては最新
豪華客船を建造し(ミツビシby神戸製)、阪神~別府航路
途中松山寄港)に就航させました。
別府温泉1
タバコ屋の想像ながら「夢の豪華客船くれない丸で別府
へのハネムーンを満喫しませんか!」とか何とかうまいこと
キャッチフレーズ作って宣伝したのだと思います。その企
画は大当たりで「そのチケット下さい!」と言って別府へ
雪崩れ込んだカップルは大変な数にのぼりました。
くれない丸13
当然新婚さんだけが相手ではショウバイが成り立ちません
から、新婚さんは特等室か1等室にお入り頂き、一般の客
は2等も3等もありますからご利用下さいという仕掛けでし
た。当時は新幹線もなく列車も遅かったのでこの関西汽船
の阪神別府航路は大繁盛しました。九州北部の方や寄港
地の松山近辺の人にとっては、一晩寝ている間に阪神方
面へ出かけられ格安でもあったので大変便利でした。
(写真はタバコ屋達が利用したお部屋ではなく、新婚さん
がお泊りのオヘヤです、念のため。ただしツインというのは
無駄なような気がしませんか???)

ここだけの話ですけど、夏休みや盆正月の帰省時期などは
定員超オーバーを押し込み、夏の時期なんかは外の廊下や
食堂の床まで毛布を敷いて寝たものでした。おかげで翌朝
の顔は煙突の煙のススだらけという有様でした。
くれない丸(ロイヤルウイング)4-1
しかしやがて時代は変わり、モータリゼーション、新幹線、
ヒコーキの時代となり、もはや花の阪神別府航路は役割を
終え、関西汽船は儲からなくなりその後撤退してしまいまし
た。また後日談として、くれない丸はミナト横浜でお色直し
の末、海上レストランとなって余生を過ごしています。
ちなみに、船名はくれない丸からロイヤルウイングという
ハイカラな名前に替わりましたがタバコ屋にとっては何時
までもくれない丸であることに変わりはありません。
(関連記事:夏の日の思い出 vol.1:プロローグ参照願い
ます)
331.jpg
話を現在に戻します。今回久しぶりに大阪方面へ出かける
ことになったのですが、その目的はタバコ屋の好きなオクル
マの博覧会、即ち大阪モーターショーが開催されるからなの
です。
実はこのブログに度々ご登場頂いている京都の名物元校
長こと平尾センセからお誘いがあったのです。
お誘い頂いた時が丁度ホロ酔い気分の時でもあったので
即座に「行きます!、行こうや」などと景気のいいこと言っ
てしまいました。それでもう後へ引けなくなりました。
東京モーターショーはバーチャルながらあれこれ記事で
見ていて行く必要もないと思っていたにも拘らず、実車の
迫力には抗し難いものがあるにしても、バカですよね。

でも60も大分過ぎたオッサンが手弁当でモーターショーに
というのも芸がないのでここは一計を案じ、青春同窓会
兼ねることにし、また欲張りなことに先日万博記念公園の
一角にオープンした日本最大級のアメニティ&ショッピン
グゾーンのエキスポシティ見学も実施すべく平尾センセに
ご提案したところ快諾を頂いたので、ますます断れないこ
とになりました。

さて青春同窓会のメンバーですが、このブログにも時々ご
登場頂く、元兵庫県警のコワいお兄さんギーちゃんこと
森本氏と三期後輩ながら卒業後は苦学して公認会計士と
なり、梅田でご活躍されている上山青年!の計4名です。
(何故上山氏が青年なのかについては諸説ありますが
女性の好みがひどく、未だに独身貴族を通されていると
いうのが定説のようです。また異説ながら、フランシスコ
・ザビエルと同等の崇高な哲学をお持ちのゆえに婚期を
逃し今日に至っているという説もあるようですが定かでは
ありません。)

また前からどうも奈良に腕利きのレストア屋さん(旧車の
復刻屋さん)がいるらしいということを聞いていたのでそこ
へも行ってみたいと思っていました。
とにかく平尾センセが寝た子を起こした結果、欲張りてんこ
盛りツアー企画となりました。
DSCN7231.jpg
まずはそのオフネに乗って大阪南港へ到着です。すでに
関西汽船はなくなっていますので現在はオレンジフェリー
という会社が1万トン級の大きな船を走らせています。
(関連記事:終わりなき旅 vol.1:いざ京都へ参照願い
ます)
DSCN7230.jpg
ただ到着が早朝6時なので、船内で休憩していたところ
7時半になってしまい、平尾センセから煽りのお電話を
頂いたので慌てて下船致しました。
DSCN7233.jpg
一旦梅田で待合せ、会場のインテック大阪に到着です。
タバコ屋はかつて仕入れ等で頻繁に大阪へ来ていました
が、ほとんどが船場や梅田、難波、新大阪界隈だったの
で、恥ずかしながらこの場所に来たのは初めてです。
DSCN7237-1.jpg
入場前にまずは青春同窓会の記念撮影というところです。
かつてピーター・ポール&マリーが歌っていたフオークソン
グに「花はどこへ行った」というのがありましたが、今回の
場合は「髪はどこへ行った」でしょうか。ただし全員瑞々し
い青春の時代はあったんです。タバコ屋も写ってはいませ
んが、人様のことを言える立場ではございません。

まずは外国車ブースです。マセラティは皆知らんふりして
通り過ぎました。興味なし!やや可哀そうかも。
やはり黒山の人だかりは何といってもPORSCHEです。
ここでポルシェのラインナップについて簡単におさらいし
ておく必要があります。
1.911シリーズ(BOXER-6気筒、3.5/3.8L、RR/4WD)
長きに亘り世界最高峰のスポーツカーであり続けている
ことの証明品、ブランド名は911ですが当初から頭に9が
付くコードネームで呼ばれており最近の呼称は997/991
と言うようです。フェラーリ458/488の天敵。
2.ボクスター(BOXER-6気筒、2.7/3.5/3.8L、MR)
ポルシェ市販車初のミッドシップオープンカー
3.ケイマン(BOXER-6気筒、2.7/3.5/3.8L、MR)
そのボクスターのハードトップ版
4.パナメーラ(V-6/8気筒、3.6/4.8L、3L-HV、FR/4WD)
ポルシェ初の5ドアサルーン、ポルシェ嫌いのポルシェ
5.カイエン(V-6/8気筒、3.6/4.8L、3L-HV、4WD)
ポルシェ初のSUV、ポルシェのお米の種
6.マカン(V-6気筒、3/3.6L、4WD)
SUVカイエンの弟分、2匹目のドジョウ狙い
7.918スパイダー(V-8気筒、4.6L-HV、4WD)
浮世離れした別格のスーパーカー、ラ・フェラーリの天敵

以上をざっと参考にして頂きたいと思います。
DSCN7238.jpg
パナメーラ・ハイブリッドです。ここはあまり人気がなかった
ようです。
DSCN7241.jpg
やはり本命は911でしょう。展示車は4Sでした。ということは
このブログにもご登場頂く九州のラーメン王、末永氏のオク
ルマと同一でその最新型ということになります。4Sとは4WD
タイプのことを指します。(最近は997/991等の型式名)
ちなみに末永氏は九州のポルシェクラブに入会され、錚々
たる顔ぶれのお方たちとミーティングやツーリングを満喫さ
れているようです。
(関連記事:荒ぶる心 vol.5:ポルシェのこと参照願います)
DSCN7240.jpg
ポルシェで感心するのは高性能なメカはもちろんですが、
デザインをあまり変えず、リファインしていく方法を採って
いることです。これだと基本は変わりませんから洗練に磨
きがかかるというものです。とにかく実車の無駄のない流
れるように滑らかなラインはうっとりします。しかも控えめ
なデザインなので周りにあまり威圧感を与えません。それ
でいてポルシェであることが一目でわかるアイデンティティ
を備えており、国産車も見習ってほしいですが、もう言い
飽きました。
DSCN7239.jpg
ポルシェのミッドシップスポーツカー、ケイマンです。
911より大きく感じましたが実際は911より若干小さく、
あくまでも911の弟分という立ち位置です。ポルシェの
エントリーカーということなんでしょうが、それにしては
高性能すぎます。
DSCN7244.jpg
ポルシェ、スパイダーのエンブレムが見えますが、要する
にボクスターで、ケイマンの原形たるオープンカーですが
スパイダーとはロードスターのことで、屋根がありません。
DSCN7247.jpg
SUVのマカンのリアビューです。お人が多く、撮影もまま
ならなかったせいかお尻の写真が多くなりました。
マカンとはまた大阪言葉で言えばけったいなお名前で、
タバコ屋に言わせれば、カイエンの弟分のSUVながらも
お値段はマカリマヘンと言っているように聞こえます。
DSCN7247-3.jpg
ちなみにまからないマカンを購入される場合は諭吉の顔
の入ったお札、即ち1万円札を800枚から1,000枚ご用意
して頂く必要があります。
DSCN7245.jpg
ポルシェのブースでご案内係をしていたお嬢さんです。
お嬢さんからはポルシェ911の写真入りカードを頂きまし
たがこの目で見られると、セブンスター10本一度に吸った
くらいクラクラッとなるのはタバコ屋だけなんでしょうか。
ちなみに後方には上山青年が写っていますが、別の方向
を向いています。
DSCN7250.jpg
上山青年がよそを向いていた理由がわかりました。彼は
ポルシェのお隣のボルボが気になっていたんです。
梅田界隈で、公認会計士として稼ぎまくっている?彼は
ボルボを御愛用中です。
DSCN7249.jpg
上山氏はメーカーの担当者を捕まえて何やらマニアックな
質問をしているようですが、担当者としてはもう勘弁と言っ
た様子でよそを向いています。ボルボ後援会梅田支部長
の上山氏に捕まったのが運の尽きです。

DSCN7248.jpg
ボルボS60のリアフェンダー部分です。写真では分かり
づらいですが、ボルボもポルシェ同様基本デザインは
あまり変えずに各部をリファインしていく手法を採ってお
り、現在は中国資本に支配されているとは言え、ボルボ
のアイデンティティは保たれていると思います。
ボルボS60-4
何を隠そう、上山青年同様タバコ屋も最近のボルボは
いたくお気に入りで、シンプルながら塊感がありしかも
品性の漂う佇まいはグッドデザインだと思います。もう
こうなったらスペックなんかどうだっていいんですよ。
ただ写真にはありませんがコクピットは安っぽいです。

それにつけても我がHONDAよアコードよ当初はボルボ
同様の好ましいデザインコンセプトであったにも拘らず
いつのまにかマクドナルドハンバーガーになってしまいま
した。とても残念です。かつての志はどこへ行ってしまった
んだろうか。もう苦言を申し上げる気力もなくなりました。
DSCN7252.jpg
突然ですが、ややこしいオジサンの登場です。可愛らしい
お嬢さんの前に佇むのはご存じ平尾センセなのですが、
長年に亘りミツビシの自称PTA会長兼後援会長を自認し
てきただけに、彼は他のメーカーは素通りしてミツビシの
ブースに足早にやってきました。テーブル上のしゃれたカ
タログを頼まれもしないのに廻りに配る等、さっそく旺盛な
サービス精神を発揮していました。まあ長年連れ添ってき
たミツビシが可愛くて仕方がないのでしょう。
(関連記事:校長先生の青春 vol.2:されどもラリー及び
夏の日の思い出 vol.2:祇園祭の頃及び
終わりなき旅 vol.2:愛車ミーティング他参照願います)
DSCN7257-1.jpg
そのミツビシの自信作アウトランダーPHEVです。いわゆる
プラグイン・ハイブリッドカーで、ガソリン走行はおまじない
程度にて実態はほとんどEV(電気自動車)です。アメリカの
パイクスピーク・ヒルクライム等で鍛えた技術は伊達では
なく、以前にも書きましたが現在世界で最も優秀なPHEV
と言われています。ただデザインが当初ダメだったのです
が、タバコ屋が指摘したせいでもないでしょうが、あわてて
修正しました。これならGOODです。平尾センセも心なしか
やや誇らしげな安心感の表情で立たれています。
DSCN7263.jpg
蛇足ながらかつてラリー界でのケンカ友達だったSUBARU
は最近方向転換し、俄然ショウバイに熱心になりだしました。
その意味はメカだけでなくデザインに熱心に取り組み始め
たのです。その結果売れすぎて悲鳴を上げる程になりつつ
あります。真面目なミツビシも自分の身内(三菱財閥)ばかり
に売るのではなく、もっと客の要求が何かを見直す必要が
ありそうです。答えの一つはデザインです。
写真は最近国際ラリーに復帰したワークスカーで平尾セン
セも交流のある増岡選手のオクルマです。それにしても
ややデカすぎるので本当に勝つためにはこれのショートボ
ディスペックが必要だと思います。
(関連記事:東京モーターショー異聞 vol.3:百花繚乱(後編)
参照願います)
DSCN7258.jpg
お隣はタバコ屋お気に入りのアストンマーティンでしたが、
他の3人は全く関心がなく、さっさと行ってしまうので写真を
撮るのもままならず、あせりました。展示していたのは007
のボンドカーで全くの別注品で多分非売品ながら1億円と
かのプライスタグが付いていました。
DB9-17.jpg
こんな浮世離れしたシロモノを乗っていく場所もなく購入出
来もしないのに何故、というご意見があるでしょうが、タバコ
屋はただアストンの造形が非常に美しいため、ただただうっ
とりと眺めていたいだけなんです。
DB9-11.jpg
愚痴になりますが、我がニッサンよフェアレディZよ。このマネ
をせよとは言いませんが、せめてこの妖艶な品性のカケラ
でも模倣したらどうだろうか。今のZデザイン、想像ながら
初代S30Zのデザイナー松尾良彦氏はタバコ屋同様嘆いて
いると思うのです。
(関連記事:好みの基準 vol.7:カーデザイン参照願います)
DSCN7265.jpg
歩き疲れて来たので、2階のレストランでティータイムと
なりました。これは2階へ行くエスカレーターなんですが、
何とカーブしているいるんです。かなり高度なカラクリが
必要だとは思いますが、回転寿司大国のNIPPONのこと
これくらいの技術は朝飯前だと思います。
ちなみに平尾センセはぶっといNIKONの一眼レフカメラを
ぶら下げていますが、彼によると安い方のものだそうで、
そういえば以前京都で動くおもちゃコンテスト訪問時には
もっとゴッツイNIKONをぶら下げていました。
(関連記事:校長先生の見果てぬ夢 vol.1:プロローグ及び
校長先生の見果てぬ夢 vol.2:晴れ舞台参照願います)

彼は何でも凝りに凝るタイプで、NIKONの特別会員さん
でもあるそうです。センセとは比較になりませんが、タバコ
屋などはNIKONでも一番安いクラスのデジカメ持参でした。
でもコイツが意外と便利できれいに写るんですよ。腐っても
NIKONというところでしょうか。
どうでもいいことながら、NIKON一眼レフカメラのデザイン
はタバコ屋のお気に入りジウジアーロ氏です。念のため。
(関連記事:時事雑感 vol.1:ジウジアーロ氏のこと参照
願います)
D4-1-1.jpg
余談ながら、かつてタバコ屋はCANON御用達でした。
CANONの一眼レフも数台使いましたが、デジタルになっ
てから写りが暗くなったので、NIKONに換えました。
ただCANONの名誉のために申し添えますと、タバコ屋が
親しくさせて頂いている神田明神下の、故秋山庄太郎
先生の甥っ子さんでかつての弟子でもあり現在は高名な
フルーツ専門店のオーナーさんでもあるI社長はCANON
党で、そのプロがCANONなんだからタバコ屋の浅はかな
判断は早とちりということではないでしょうか。
DSCN7267.jpg
さてコーヒーでリフレッシュした後、次はニッサンのブース
です。宇宙戦士ガンダムみたいな変てこりんなオクルマが
展示されていました。そのディテールの特徴から察するに
これはGT-Rの近未来プロトタイプということではないで
しょうか。う~ん、いくらタバコ屋が新し物好きといっても
これは新し物ではなくチンケ物です。ああかつてのニッサ
ンの栄光はどこに行ったのだろうか。これではスカイライン
生みの親の故桜井真一郎氏も草葉の陰で涙ぐんでいる
と思います。ただし残念な意味で。
ニッサンブースはこれを見ただけで100年の恋も冷め果て
他の3人も同様の体だったので次へ移動しました。
DSCN7268.jpg
我がHONDAのブースにやってきました。思えば古い話
ながら平成3年(1991年)の東京モーターショーで二代目
レジェンドが発表されたのですが、タバコ屋はその実物
を見て、不覚にもディーラーへ行き「これ下さい!」と言っ
てしまいました。
IMG_3824.jpg
当時HONDAは鼻息荒く、ローヴァーも買収しようかという
勢いで、アメリカ市場でBMWと決戦すべく二代目レジェンド
を開発しました。結果は惨敗でしたが、タバコ屋はその志
の高さに感動し、つい軽率な行動に出てしまったのです。
IMG_3827.jpg
お蔭様で、その恋女房とは20年!も連れ添うハメになろう
とは当時夢にも思いませんでした。ちなみにホイールは
クーペ用純正で、ディーラー泣かせの無理な注文でした。
でも結構スポーティでしょう。フフフ。
どうでもよいことながら、タバコ屋の考えるホイールの
スポークの本数は7~8本がベストでそれ以上でも以下
でもバランスが悪いです。
(関連記事:東京モーターショー異聞 vol.1:20年前の
出来事
参照願います)
DSCN7283.jpg
さて最新のレジェンドです。この記事の冒頭で花はどこへ
行ったと申し上げ、同行の3人(正確には2人)に失礼な
セリフを言ってしまったのでしたが、レジェンドに言いたい
です。「伝説はどこへ行った」と。残念です。何の進歩も
ないです!。進歩と言うのはメカではなく志と品性のこと
を言います。世界の強豪ひしめくプレステージカーの
カテゴリーでこれを本気で売ろうとしているのでしょうか。
情けない気がします。デザインはアメリカ野郎が関わっ
ているだけあって大雑把で大陸的です。もっともアメリカ
で売るオクルマなのでそれで良しと言えば反論のしよう
もありません。
ホンダジェット-3
例えは適切でないかも知れませんが、かつてHONDAの
創業者、宗一郎氏が抱いた大空への夢は50年がかりで
実現されつつあり、まもなくHONDAジェットが発進です。
オネダンは5億円余りだそうですが、このHONDAジェット
を買われる方が、はたしてレジェンドを購入されるだろう
か、大いに疑問です。
(関連記事:零戦の末裔及び
初夢、イノベーションオブザイヤー vol.2参照願います)
DSCN7270.jpg
HONDAブースの受け付けはイメージカラーの白でまとめ
清潔感に溢れていました。コーポレートアイデンティティで
ある、THE POWER OF DREAMS と言うのは直訳すれば
「夢の力」でしょうが、意訳すれば「夢を実現するHONDA
パワー」といった意味でしょうか。簡潔で非常にいいと思い
ます。ただ、サブコピーとして「夢を超えろ」というのが各所
に見受けられました。これは自分に言っているのかお客様
に言っているのか、多分前者だと思うのですが、タバコ屋
に言わせれば、夢を超える前に「品性を整えよ!」と言い
たいです。世界のHONDAがあのようなガンダムデザイン
やだらしないデザインで品性を表現するのは無理だと思い
ます。何やかやで、自称HONDA-PTA会長を辞任してしま
ったタバコ屋にはもう苦言を呈する気力がありません。
DSCN7274.jpg
ガッカリしたのは、本来ならHONDAの目玉であるNSXを
展示すべきなのですが、どういう訳かレース仕様のNSX
コンセプトを展示していました。これは外観がNSXと同じ
というだけで中身は全く似ても似つかぬ別物だからです。
大阪をなめるなよと言いたいです。
DSCN7280.jpg
唯一救いだったのが、来年発売予定の次世代水素燃料
電池自動車(FCV)のクラリティーが展示されていたこと
です。しかしモウカリまっかの現実的な大阪では皆さん
あまり関心はないようでした。それは尤もなことで定価
750万にて補助金200万差引いても550万もするオクル
マですからおいそれと庶民に手が出るシロモノではない
ですよね。
それにしても左右の縦方向に入った刀傷?(スリット)は
最近ちょくちょく見かけるトレンドですが、機能上必要であ
れば仕方ないものの、単なるデザインであればなくして
ほしいです。
(関連記事:EとHの相克及び
東京モーターショー異聞 vol.5:国産車編参照願います)
DSCN7284.jpg
さて続いてはタバコ屋お気に入りのローヴァーのブース
です。写真はイヴォークですが、落日の英国にあって
お金はないけどお金を出してくれるパトロンさえ現れれば
イギリスは品性と魅力に溢れるオクルマ作りが出来る余
力を残しているんだなと感じます。そのパトロンは皮肉に
もかつての英国の植民地インドのタタモータースと言いま
すから笑えないブラックジョークですよね。
(関連記事:東京モーターショー異聞 vol.6:外国車編参照
願います)
イヴォーク1
ここだけの裏話ですが、かつて我がHONDAがローヴァー
と提携してレジェンドを開発したのは既成の事実ですが、
その後ローヴァーが左前になった時、HONDAに買い取っ
てもらうという話が持ち上がり、寸前のところまでいったの
でしたが、結果はBMWという伏兵が現れ、油揚げをさらっ
て行かれたのでした。歴史にIFはないものの、もしあの時、
HONDAがローヴァーを買収していれば今のようにぶざま
なレジェンドを発売していることはなかったろうと思います。
(関連記事:好みの基準 vol.7:カーデザイン参照願います)
DSCN7287.jpg
ランドローヴァー・ディスカバリーです。レンジローヴァー
は所詮高嶺の花なので、現実的にはいつかはクラウンの
ローヴァー版としてディスカバリーは現実的なチョイスに
なるのではないでしょうか。昔々HONDAがSUVの開発に
手間取り、手持ちのクルマがなかった頃、一時ディスカバ
リーの旧型を売っていたような記憶があります。それでも
現在新車を買うとなると1万円札600枚くらい持っていかな
いと買えません。
DSCN7288.jpg
さてさて次はジャガーです。今世界中のメーカーが血眼に
なって開発しているSUVの元祖はローヴァーですが、誇り
高きジャガーも黄昏の大英帝国にあって食べていけなく
なり、紆余曲折の末ローヴァーと同じくインドのタタモータ
ースに買い取られ、今ではローヴァーとジャガーは同じ屋
根の下で暮らす身となりました。高性能なサルーンとスポ
ーツカーが専門ですが、流行りもののSUVを指を咥えて
見ている訳にもいかず、今回F-PACEを発表しました。
やはりローヴァー同様、お金を出してくれるパトロンが見つ
かれば本来のジャガーらしい優美かつ繊細で高性能な
オクルマが作れるポテンシャルがあり、おそらくF-PACEは
期待を裏切らないと思います。
F-PACE5.jpg
そのコクピットはシンプルかつ近未来的で、デザインセ
ンスは奇をてらったものでなく非常に洗練されていると
思います。
DSCN7290.jpg
ジャガーの本命と言うかドル箱になるであろうXEサルーン
です。平尾センセのご指摘によればフロントグリルに付い
ているジャガーのエンブレムが、グリコのおまけのように
ショボイ感じでプレミアムサルーンとして他に非の打ちど
ころがないと思われるXEだけにやや意外でした。
ジャガーXE-15
ただしリアトランク部には本来の立派なジャガーのマーク
が付いていました。腐ってもジャガーです。リア全体のデザ
インは申し分ないですが、2本のエキゾーストパイプ廻りも
なかなか渋いですよね。
ジャガーXE-30-2
恥ずかしながら、タバコ屋は年甲斐もなくジャガーXEに
ぞっこん状態でジャガーがデザインするとかくも繊細かつ
優美にしかもダイナミックなサルーンが出来上がってしま
うのです。あと20年も若ければ「それ下さい!」と言って
ディーラーに押しかけるところなんですが残念。

もっとも、車格から言えばいわゆるDセグメントで、HONDA
アコードなどが同じクラスです。ああオネダンはかなり違う
もののHONDAアコードよしっかりしろと言いたい。

このデザインを見て頂ければ、いつもタバコ屋が口が酸っ
ぱくなるほど言っている、塊感とか、無駄のないラインとか
ダイナミズムとかの意味がわかって頂けると思うのですが。

架空のお話ながら、もしタバコ屋が自由に使えるお金が
5~6億円あったとしたら、HONDAジェットを買い、空港へ
の行き帰りにはこのXEを使いたいと思います。XJでは
大きすぎます。
DSCN7295.jpg
お待たせ致しました。只今国産車で最も元気なメーカーの
一つ、SUBARUのブースにやってきました。
目玉は限定400台が即座に売れてしまったWRX-STI・207
でした。もう黒山の人だかりでしたが、残念なことにこの
オクルマはお金を持って行っても買えないのです。

究極の見せびらかしですが、ここ最近SUBARUはショウバ
イのやり方がわかってきたようで、元々スバリストと呼ばれ
る熱狂的なファンに支持されてきた独自の技術をもとに、
デザインに随分力を入れアカ抜けたGOODデザインとなり
つつあります。そのせいかどうか「作りたくないけど、客の
方からもっともっと作れと言われて困っています」などとい
う贅沢な悲鳴を上げているようです。
DSCN7297.jpg
SUVの近未来プロトタイプであるヴィジヴです。細部の処
理は漫画チックなところもありますが、基本的な造形が非
常にしっかりしていて、好ましいと思います。
DSCN7298.jpg
出来ればあれこれ変えずにこのままで市販してもらいたい
ところです。ただしドアは、跳ね上げ式でなくフツーの形に
して下さいね。
DSCN7302.jpg
次期インプレッサのプロトタイプです。非常にソリッド感の
あるダイナミックなデザインです。以前の変てこりんなデザ
インと比べると隔世の感があり、最近のSUBARUの大躍進
はやはりデザインの進歩が大きいと思います。オメメの廻
りのデコボコをもう少し整えれば市販OKです。
(関連記事:好みの基準 vol.3:レストアの時代及び
好みの基準 vol.4:品性とダイナミズム参照願います)
DSCN7304.jpg
次はBMWミニです。かつての名車ミニをBMWの資本と技
術で現代に蘇らせ大ヒットとなりました。BMWも相当お金を
注ぎ込んだでしょうが大したものです。
(関連記事:好みの基準 vol.6:セカンドカーのこと参照願い
ます)

それにしてもここ最近、かつての英国の有名ブランドが他
国資本、メーカーの手により次々に復活しています。
オクルマ好きにとっては、資本がどこであれそのブランドが
復活するのは喜ばしいことです。
DSCN7305.jpg
突然ですが、ビックリポンとはこのことで、元兵庫県警の
オジサン、通称ギーちゃんこと森本氏とタバコ屋です。
アメリカ車はジープだけが出品していたと思いますが
モーターショーというよりはどこかの観光地にある記念
撮影のシカケのごとくでした。
DSCN7309.jpg
VWと世界一の座を巡って熾烈な戦いを繰り広げている
我がトヨタですが、今回のVWの排ガスを巡る不正事件に
より、VWが致命的なダメージを受けつつありトヨタは労せ
ずして間違いなく世界一のメーカーとなる見通しです。

思えばタバコ屋の若かりし頃は、東洋の島国のちっぽけ
な国産メーカーたちが欧米に追い付き追い越せとそれこ
そ血の滲むような努力をした結果何と今では世界一とは!
感無量のものがあります。
DSCN7310.jpg
トヨタブースにやってきました。広いスペースはプリウス一
色でした。さてこのプリウス、燃費が何と40km/L!という
驚異的なもので、ショウバイ上手のトヨタは既に予約受付
を開始しておりすでに6万台!もの注文が入っているそう
です。タバコ屋はすぐ計算してしまうのですが仮に一台の
オネダンが300万として6万台ですから1,800億円!が
一瞬で売れてしまっているということになります。
DSCN7307.jpg
さてそのプリウスですが、トヨタはドイツ勢の端正なデザイ
ンに対抗して、近年個性化を図るためプレデター顔やナマ
コボディの変てこりんなデザインを展開していますが、先代
プリウスのまともなデザインからニュープリウスもその変て
こりん路線に一新してきました。まあ予約だけで6万台も売
れているのですから、文句の付けようもありませんがう~ん
このオカオは何ともコメントのしようがありません。

同行の3人も同意見らしくさっさと他のブースへ移動してしま
いました。待ってくださいよ~。
DSCN7313.jpg
トヨタの親戚、ダイハツのブースです。東京モーターショーの
記事でも申し上げましたが。タバコ屋お気に入りのHINATA
が展示されていました。度々くどい話ながら現在の軽自動
車はどれもこれもスペース効率追求のため規格一杯のサイ
ズを使って非常にいびつなデザインとなっています。
その点、このHINATAは久しぶりに縦横バランスのとれた軽
自動車としてGOODデザインだと思うのです。
ヒナタ3
コンセプトが奥様、お嬢様用の普段のスニーカー替わりと
言うものですから無理もないことで、各部にかなり安っぽ
いデザインがされていて一見見逃しがちですが、基本の
ボディはシンプルで無駄がなく、このてのオクルマには
ダイナミックさは必要ないものの、縦横前後のバランスが
大変いいと思います。
★重要記事
ここでダイハツさんへのご提案なんですが、今後我々団塊
世代及びその前後世代は少子化とも相まって急激に人口
構成比を増して総人口の60%は我々世代という恐ろしいこ
とが現実になりつつあります。また若い世代はオクルマ離
れが進行中ですので、いくらメーカーが躍起になって開発
しても元々興味がないので買わないのです。
その端的な一例が最近発表され大人気のHONDA-S660
なんか、若者向けの軽四スポーツカーながら買っているの
はオッサンばっかりという皮肉な現実があります。
DSCN7316.jpg
したがって買うのは高度成長期を経験し、オクルマが
ごとくであった我々おっさん世代なんです。ただしおっさん
もすでに年金受給者、高齢者介護保険適用者と成り果て
つつあり、今さらファーストカーを無理して買うような状況
ではありません。ズバリ売れるのはセカンドカーなんです。
(関連記事:好みの基準 vol.6:セカンドカーのこと参照
願います)
ヒナタ1-1
ダイハツさん、今後の開発の方向を誤らないでください。
キモは60代~70代向けのセカンドカーでそれは軽四で
もいいし取り回しの良い全長4m未満であれば普通車で
もいいんです。またSUVでなければオクルマにあらずとい
うご時勢ですので、車高が高く乗り降りにも便利なSUVの
スタイルとし、奥様、お嬢様仕様とは別個のスポーティな
おっさん仕様を是非開発してもらいたいと思います。
尚、ベースは格好の素材であるHINATAをご使用下さい。
(最近発表されたSUVのキャストは縦横バランスが悪いの
で不可です。)
Z-3.jpg
具体的イメージが湧かない方のために参考写真を公開
します。二代目HONDA-Zですが、マニアックでしょう。
ただし後席下にエンジンがあったので後席がメチャクチャ
狭く荷物置き場程度で実際はまったく売れませんでした。
HONDAの苦い経験から後席スペースを改善して4ドアに
すれば間違いなく売れます。
もし売れなければタバコ屋が責任取ってもいいです。責任
取ると申しましても一台買うくらいしか出来ませんけど・・・。
その時はオメメはロボタン君でなくフツーのオメメにして
下さい。
(関連記事:次の記事の予告 vol.4:未来へ及び
東京モーターショー異聞 vol.5:国産車編参照願います)
DSCN7318.jpg
さて最後は現在国産車メーカーでSUBARUとともに鼻息荒
いMAZDAのブースです。元気なMAZDAだけあって心なしか
受付嬢も超ベッピンさんを揃えていました。またパンフレット
も唯一ブラックの袋入りで、気配りが感じられました。
DSCN7320.jpg
当然ながら黒山の人だかりで、MAZDAの人気の高さが伺
えました。MAZDAは我々から見ると大メーカーですが世界
的には小規模のメーカーで、弱者の戦略は集中化という
ことであり、SKYACTIV技術と、車種をSUV及びスポーツカ
ーに絞り込むことで、大成功を収めつつあります。写真は
SUVのCX-3だったと思うのですが、とにかく大混雑でろくに
見ることも出来ませんでした。
DSCN7322.jpg
只今世界中で絶賛を浴びつつあり、先日のCOTY主催の
2015年カーオブザイヤーの栄誉にも輝いたロードスター
です。今回のショーでも一番の人だかりだったのではない
でしょうか。MAZDAは若い人にも買って貰いたいでしょうが
実際「これ下さい!」とディーラーに駆け込むのは皮肉にも
おっさんばっかりなのです。
MAZDAもSUBARU同様、躍進の要因の一つはデザインの
大幅な向上です。鼓動というテーマでダイナミックで塊感の
あるデザインを採用してから、俄然売れるようになりました。
結論としては揺るぎないメカ=技術+魅力的なデザイン
このどちらが欠けても成功しないということです。
SUBARUとMAZDAはその成功方程式にやっと気付いたと
いうことでしょうか。まだ気付いていないか、勘違いをして
いるHONDA、ニッサン、ミツビシ、etc諸君、早く気付いて
下さい、お願いします。
DSCN7323-1.jpg
一点サプライズです。今回どう言うわけか、大阪府警さん
のブースがあり、お仲間の元兵庫県警ギーちゃんは親しく
お話をされていたようでしたが、やおら府警さんの帽子を
お借りしてパトカーの前で記念撮影となりました。
若い頃から太宰治のごとく憂いを含んだお顔でしたが、
お年を召してもそれは変わらず、タバコ屋としては笑いを
こらえておごそかに敬礼を奉じることに致します。

この後は4人とも疲れ果ててしまい、他のメーカーに立ち寄
る気力も消え失せ、見学はこれで終了となりました。おなか
も減ったことにて、お隣のハイアットホテルに移動し、きつね
うどんが好きなタバコ屋にはやや似つかわしくないイタリアン
レストランで遅い昼食となりました。青春同窓会にて話は尽
きないものの、これをもってとりあえずのお開きと致しました。

紙数も尽きたようなので、今回はこれにて終わりますが、
その後続いて万博会場跡地に出来たエキスポシティーの
見学を試みましたので、その様子は次回の記事でご紹介
したいと思います。長時間のご精読有難うございました。

★★島のタバコ屋の独り言★★
【4月10日:ああ創業100年】    島のタバコ屋は先々代が呉服屋を創業以来3代目となり、その間戦後間もない頃には島のバス運営事業を試みる等様々な営みを経て今日に至っています。皆さんよくご存知のNIKONも創業100年なんですが、比較にはならないものの同じ時代を生きてきた訳です。かつてオハイオのメアリーズビルで活躍する夢を抱いたこともあった青年も年を取りました。さて今後の100年をどのように生きて地域のお役に立っていくか、タバコ屋にとっては後継者である倅への「死に土産」としてそのコンセプトを確立しておく必要があると考えています。しかし倅にとっては年寄りの余計なおせっかいに写るかも知れませんよね。
◆◆島のタバコ屋メニュー◆◆
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