FC2ブログ

マリー・アントワネットとフェアレディZの謎

平成25年12月29日
18世紀フランスはブルボン家ルイ16世の治世、世紀の
ファーストレディ、マリー・アントワネットは世が世なら華
麗なる王族のしかも華麗なる王妃として一生を全う出来
たのでしょうが、激動の時代はそれを許さず、最晩年
(といっても女盛りの37才でした)はフランス革命のいわ
ばスケープゴートとなってルイ16世と共に断頭台の露と
消えてしまったのです。可哀想なマリー・・・。
余談ながら、マリー王妃はファッションクリエイターでもあ
りました。皆さんも写真でお気付きでしょうがマリー王妃
は他の貴婦人達と差別化するためヘアを極端に高く結
い上げるスタイルを発明しましたが、またたく間にフラン
ス上流階級ご婦人方の流行り(トレンド)となったことは
言うまでもありません。でも今では何かヘンですよね。
(関連記事:
島のスイーツ開発 vol.4:マリー・アントワネットのこと
参照願います)
マリーアントワネット13
どこにでもいると思うのですが(日本にも)いわゆる一部
の扇動家により、当時のフランスの財政が破綻しそのし
わ寄せが農民や市民に重くのしかかったのはルイの野
郎とその妃(きさき)が放蕩三昧を重ねた結果であると
煽ったのです。
18世紀ヨーロッパ戦争1
実際は度重なる戦争による国庫支出がフランスの国家
財政を破綻させたのでしたが、無知蒙昧な国民にその
ようなからくりが分かる訳もなく、ただ王たるルイが悪い、
その妃のマリー妃の贅沢三昧のせいだと扇動家の煽り
によりネズミの大群となって王宮に押しかけ、ルイ16世
はその無能ぶりにより自業自得であるにしても、可哀想
に何の罪もないマリー妃までもが、フランス革命の血の
粛清の犠牲となったことは皆さんご存知の悲しい歴史
物語です。
新島八重13
ただタバコ屋がルイ16世であったとしたら、ヴェルサイユ
宮殿は国会議事堂に模様替えし(ただし当時はそんな
コンセプトは存在しませんでした)マリー妃には同志社
の八重のごとく、戦争で傷ついた兵士の看護組織を結
成し従事させたと思います。ただし今で言う赤十字
当時は夢にも考えられない時代でした。
(関連記事:八重のこと vol.1参照願います)

そのようにしていれば、国王はフランスの存亡を掛けて
戦っているんだと苦しんでいる国民に訴えることが出来、
またその苦しみを共有出来たと思うのですが、ルイ16世
(というかその当時のヨーロッパ王族や貴族)はそのよう
な思想の持ち合わせはなく、国民の不満の大爆発現象
としてフランス革命に至った訳です。

実際マリー王妃の生活は清楚とは言えずいわゆるスー
パーセレブ級ではありましたが、それとて国家間戦争に
おける莫大な戦費とその人的、物的消耗から考えると、
可愛いくらいの出費でした。
「欲しがりません勝つまでは」と言って国民と共に耐え忍
ぶとか言う発想自体が当時の絶対君主制という時代背
景からいって土台無理なことではありました。
大和4
皆さんにも問いかけますが、例えば戦艦大和作ってそれ
を戦争に使用し、3,000名余りの尊い命と共に海の藻屑
と葬り去るという、気が遠くなるような痛々しい損失から
見たら一王妃の贅沢三昧など取るにも足らぬことで第一
誰も死にませんし、その金額なんか知れたものです。
戦艦大和の建造に掛かった莫大な費用と言ったらフェラ
ーリなんかのおもちゃみたいなもん月まで数珠繋ぎにし
て往復出来るほど買える金額です。尚これはタバコ屋の
心情的見積りにて試算した訳ではありませんが、それく
らい桁違いということです。
(関連記事:高貴な色参照願います)

蛇足ながら、写真のフェラーリ348はタバコ屋の最もお気
に入りのフェラーリデザインです。いつものぼやきと無い
ものねだりですが、これに我がHONDAのDOHCエンジン
が載ればタバコ屋理想のスポーツカーとなります。
(関連記事:ブランドに秘められたもの vol.2:外国車参照
願います)
フェラーリ348-7
さて長い前置きとなりました。マリー王妃がこよなく愛した
クグロフのことは前回お話致しました。今回はマリー王
妃と西瀬戸内海の中島との似ても似つかぬ数奇なご縁
について、前回若干触れたもののより詳しくお話しなくて
はなりません。まず、マリー妃のクグロフが中島と何の関
係があるのかについてお話しを進める必要があると思い
ます。
giant-P09-10.jpg
これは以前タバコ屋が発行した「中島ヂャイアント」という
情報誌の最終ページです。左側に写っている島、幼い頃
から親しみ、よく遊びに行き、長じては子供を連れてピク
ニックによく連れて行った場所、そうです中島では「城」と
呼ばれている可愛らしい小島です。潮が満ちれば島とな
り退けば絶好の磯遊びの出来る繋がり島となるのです。
その風景はフランスの「モン・サン・ミシェル」や天童よし
みさんの「珍島物語」ほど大げさではないにしても、海岸
沿いであればどこにでもある風景でしょうが、中島では
この「城」が唯一タバコ屋のお気に入りの場所でした。
IMG_3771.jpg
皆さんすでにお気付きになったと思うのですがこの「城」
の形状クグロフに似ていると思いませんか。ややこじつ
けっぽいですが、タバコ屋はクグロフと出会った時、この
「城」が瞬時にイメージされました。
これだと思いました。クグロフへの思い入れには何の深
い意味もないのですが、ただ直感でクグロフがこの「城」
のイメージと重なり「島」のイメージへと膨らんでいきまし
た。タバコ屋お気に入りの「城」とクグロフのイメージが
一つになった、唯それだけのことだったんです。
ヂャイアント号3
またタバコ屋の幼い頃には写真のように、家族と言うか
一族でその城へ遊びに行ったりしていましたので余計に
愛着があろうと言うものです。ちなみに後ろにチラッと写
っている乗物はタバコ屋の店が運営していた民営バスの
ヂャイアント号」で、当時コニーブランドで知られていた
愛知機械製の特注ミニバスでした。左端には発売された
ばかりのSUBARUラビット号が写っています。
(関連記事:こまどり姉妹参照願います)
ヂャイアント号
3輪バスゆえ鼻は長いものの乗客スペースは10人乗り
程度だったとぼんやり記憶しているのですが、今なら大
き目のミニバン程度だったんではないでしょうか。島の
子供達は排気ガスのガソリンの臭いが珍しく、バスの後
を追っかけていった話をよく聞きました。また車体後部に
ぶら下がりバーというのが付いていて、定員オーバー
の時は後ろにぶら下ったそうです。今では社会問題にな
りそうな嘘の様な話が許されていたのどかな時代のお話
です。
つまり「城」には色んなハ・イ・カ・ラな思い出が詰まって
いるんです。尚、当時の子供は皆ゲタ履きでとてもハイカ
ラとは言えませんでしたが・・・。
(関連記事:仰天の出来事参照願います)
Z(城で)2-1
突然ですがこの写真はその「城」の前で写したタバコ屋
の愛車、赤いお嬢さんこと昭和48年製フェアレディZです。
ポンコツの家なき子同然だったしろものを、物好きなこと
に5年も掛けて元の姿に復刻し(その業界ではレストアと
言います)なおかつさらにタバコ屋好みに改造したお気
に入りのお嬢さんなんです。
エンスー業界ではこのお姿を見て嗚呼「栄光の240Z」と
言ったり、その場で失神してしまう方もいるらしいですが、
実際はそれを更にハイチューンした中年暴走族スペック
で、またの名をタバコ屋のマイフェアレディとも言います。
(関連記事:終わりなき旅 vol.2:愛車ミーティング参照
願います)
フェアレディ2000
フェアレディの車名の由来についてはご存知の方も多い
と思うのですが昭和30年代後半日本がやがて高度成長
時代に突入しようとする頃、ニッサンの川又社長はアメリ
カに進出するため当時のニューヨークを訪れました。
そこで見たものはミュージカルというハイカラな演劇でした。
出し物はマイフェアレディで主演は、映画サウンドオブミュ
ージックでも主役を演じたジュリー・アンドリュースでした
がその後オードリー主演で映画にもなり大ヒットしました。
そのマイフェアレディを観劇し大感激したというシャレに
もならないお話しですが、かつて自社のオクルマにブル
ーバードと命名した実績を持つネーミングマニアでもあ
る川又社長は、その当時開発中で完成間近であった某
スポーツカーにフェアレディと命名しました。
(関連記事:荒ぶる心 vol.1:フェアレディZ参照願います)
240Zモンテ8-2
高度成長時代の到来とともにその後継者である2代目
フェアレディは、名プロデューサーでありアメリカ日産の
社長でもあった片山豊氏と気鋭のデザイナー松尾良彦
氏により今度は究極の意味を持つZと言う名前をプラス
し、フェアレディZとして世に出ることとなりました。
その後国際ラリーやレースでの大活躍を背景にポルシェ
やジャガーを蹴散らし世界で最も成功しかつ最も売れた
スポーツカーとなったことは知る人ぞ知る物語です。
(関連記事:零戦の末裔参照願います)
マイフェアレディ1
そのマイフェアレディに話を戻します。華やかな前半生と
言うか最晩年を除き殆どその人生を送ったマリー・アント
ワネットとマイフェアレディの主役イライザを演じたオード
リー・ヘップバーンに何か共通性を覚えるタバコ屋ですが、
それは日本語で言えば「可憐」の一文字でしょうか。

クグロフとマリー王妃とフェアレディZの謎の関係、この
難解なパズルを解くに当たり回りくどい説明をしてきまし
たが、タバコ屋は今回の開発に当たり、中島を「クグロ
フの島」と名付けたいところですがそれでは何のことか
意味がわからず支離滅裂な結果となりますので、「城」
のことは「クグロフのへそ」とでも命名することにし、この
裏話はタバコ屋の懐の中にしまっておくことに致します。
クグロフ7
さてマリー王妃のクグロフを世に出すにあたり何と言う
名前にするか、悩んだ末、当社のハウスブランドでもあ
りタバコ屋の熱い願いも込められている「希望の島」と
命名することにしました。これは背番号3バッター長嶋み
たいなものでタバコ屋の切り札ネームであり、究極の名
前なんです。恐らく来年の2月頃には皆さんのお口に入
れて頂けるようになると思うのですが、その時には「お口
にひろがる瀬戸内海」となりますかどうか今しばらく仕上
げのお時間を頂きたいと思います。
「山は富士、海は瀬戸内、そこに浮かぶは希望の島」と
いきたいところですよね。

マリー王妃とフェアレディZの謎について分かったような
分からないような謎の解説でしたが、つまりクグロフ≒
マリー・アントワネット≒マイフェアレディ≒フェアレディZ
≒希望の島という難解な方程式を若干なりとご説明した
かったのです。クグロフの今後につきましてはその開発
状況を追ってご報告したいと思います。お楽しみに。

最後にここまで読み進んで頂いた読者の皆さんにタバコ
屋からやや早いお年玉プレゼントを差し上げたいと思い
ます。それはヴェルサイユ宮のお抱え宮廷画家もビック
リ仰天のあるイラストです。
クグロフPOP2(保存用)
何やら怪しげでもあり、エキゾチックなようなでもあり、
山下画伯のようでもあり、言わばハイカラへたうまとも言
えるイラストです。
しかしながら今までご説明してきたタバコ屋のククロフに
対するモチーフが巧みに表現されていると思いませんか。
やや手前味噌の感もありますがこのイラストもギミック社
のMH嬢が一週間掛りで手書きした意欲作だそうです。
ご苦労様、有難う。

タバコ屋は現在やや迷っています。このイラストはしおり
やPOPに使用するためのプロトタイプデザインなのです
が、かなりお気に入りなので、もっと前面に打ち出すか
どうか・・・。年も押し迫り時間もないのですべては来年と
言うことにはなりそうです。

島のタバコ屋のつたないブログも今年最後の記事になり
ました。1年間ご愛読頂き有難うございました。読者の皆
様に幸多かれと願うとともに来年も楽しい記事をお届け
したいと思っています。それでは良いお年をお迎え下さい。


島のスイーツ開発 vol.6:舶来レトロ

平成25年12月18日
タバコ屋が島の波打ち際でずぶ濡れになって待っていたのは
真知子でも春樹でもなくクグロフのパッケージデザインでした。
その時「君の名は」とか尋ねられたら意味もなく「クグロフ」とか
叫んでいたかも知れません。
君の名は4
戦後間もなく昭和22年にラジオドラマ化されその後映画化や
TVドラマ化され一世を風靡した「君の名は」のストーリーは荒唐
無稽でハチャメチャではあるものの、世の女性をとりこにした訳
ですから、そこに意外性というか奇想天外というかドラマチック
なものがあったんでしょうね。まドラマでは皆をやきもきさせなが
らも最後は余韻を残したハッピーな場面で終わるのですが・・・。
君の名は8
ヒット映画にはつきものの副産物として、主演の岸恵子さんが着用
していたショールの巻き方が「真知子巻き」として大流行しました。
君の名は9-1
ネコも杓子もと言っては失礼ですが、ゴフク屋さんではショールが
飛ぶように売れ街は真知子巻きの女性で溢れた時代がありました。
サブリナ2
これはオードリーヘップバーンが主演した「麗しのサブリナ」ですが
映画もさることながら彼女の着用した七分丈のパンツが世界中で
大流行となりました。以後そのデザインのパンツはサブリナパンツ
と呼ばれるようになったのですが、今再びユニクロあたりではこの
パンツをお化粧直しして販売しているらしく、柳井社長もパンツ、
パンツと煽り立てなくとも、そんなこと50年前からわかってます
がなと言いたい心境です。
それはさておき、この映画も昭和29年封切りで「君の名は」の
1年後であり、娯楽媒体のあまりなかった当時、世の女性方は
映画のファッションに大関心がありそれが即流行となりました。
尚、真知子巻きは誰のアイデアか知りませんが、オードリーの
場合はファッション関係はジヴァンシーが担当していました。
(関連記事:予期せぬ出来事参照願います)
ローマの休日7
「麗しのサブリナ」は写真の「ローマの休日」のすぐ後に封切られ
その後の「ティファニーで朝食を」など一連の大ヒットに繋がる
オードリー、デビュー初期のみずみずしい作品でした。
ちなみにグレゴリーペックの乗っているオクルマはローマの休日
らしく、イタリアフィアット社のトッポリーノ500で、時代こそ違え、
当時のイタリアで日本のカローラの如く売れていたベストセラーカー
でした。尚、トッポリーノとはイタリア語でハツカネズミのことです。
ウイリアム・ワイラー監督もイキな計らいをするもんです。
(関連記事:東京モーターショー異聞 vol.1参照願います)
マリーアントワネット3
フランス王妃マリーアントワネットのクグロフに戻ります。
前回もお話したように、島のスイーツとは何の関連もなく明らかに
ミスマッチです。さてこれをどうするか。それの前置きとして長々と
「君の名は」や「麗しのサブリナ」のお話しをしました。
クグロフ3
結論を言います。クグロフは数百年にわたりマリー王妃をはじめ
ヨーロッパの女性方に愛されてきたスイーツです。パッケージ
デザインさえうまくいけばミスマッチは解消されると思うのです。
支離滅裂でも奇想天外でもいいんです。商品がホンモノですから。
あとは「真知子巻き」や「サブリナパンツ」のような話題性が作れ
たらもう半ば成功です。
カステラ2
そのデザインのキーワードとは何か。それは「舶来レトロ」だと
思うのです。分かりやすい例で言いますと長崎の「福砂屋」の
カステラでしょうか、松山ではタルトですがカステラの方が分かり
易いと思います。南蛮渡来のカステラ、舶来です。エキゾチック
です。しかも数百年の時を経たホンモノが醸し出すレトロな感じ
を持っていると思うのです。コンセプトはこれだ!と勝手に決め
込み、待てども来ない日々を島の波打ち際で送っていました。
クグロフ1-1
ついにその日が来ました。待ち遠しかったクグロフのデザインが
来たのです。何と言うことでしょう!!。タバコ屋が島で勝手に
想像していたイメージずばりのデザインじゃないですか。
O氏とそのチームはやってくれました。ヴェルサイユのバラこそ
散りばめられていませんが、何やらマリー妃の王冠っぽい輪郭や
バラの代わりのみかんの枝葉がヴェルサイユ風で、おまけに中央
には大胆にも中島を連想させる島をモチーフにデフォルメしたクグ
ロフのイラストデザインを配置、もう言うことありません。
あえて言うなればロココ調改めコロコロ調とでも言いますか、
とにかくほのぼのインパクトデザインです。
やや大げさですがヴェルサイユのマリー王妃と瀬戸の中島の融合
がこれにより実現しました。
クグロフ7
ネーミングはサブが中島いよかんクグロフでメインが「希望の島
です。これも波打ち際での祈るような思いをずばりネーミングして頂き
ました。「舶来レトロ」、タバコ屋はそれがほんわかイメージのデザイン
でうまく表現されていると思うのですが皆さんはどう思われますか。
カラーも落ち着きのあるブラウン系でまとめられており、箱の色とよく
マッチしてレトロな雰囲気が出せているのではないでしょうか。
クグロフ4-1
帯のサイドデザインです。そもそも希望の島本舗のサブコピーから
して「思い出の島からこんにちは」ですから「舶来レトロ」にしてほし
かった理由はお分かり頂けると思います。尚、店名の真上にある
イラストは日本のエーゲ海、瀬戸内海に浮かぶ中島をイメージした
もので以前から使っているロゴです。みかんの枝葉も大正ロマン風
に描かれていてタバコ屋のお気に入りです。
クグロフ6
O氏は新人のMK嬢にクグロフのダミー(レプリカ)を一週間掛り
で作らせたらしく、見事な出来栄えでした。MKさん有難う。
2つある意味は、いよかんピールのトッピング方法でタバコ屋も
やや迷いがあるためです。どちらがいいでしょうかね。
それにしてもMK嬢のみずみずしいお手々にはクグロフのレプリカ
以上に見とれてしまいます。中年の嫌らしさと言わないで下さい。
たそがれ親父がもう還る事のない若かりし日を思い出し、羨ましく
思っているだけなんですから。ひたむきさが感じられる手です。

余談になりますが、お手々と言えばG社には先輩のM子嬢さんも
いらっしゃって、その方は狛犬発掘をご趣味としており先般もG社
のブログでその狛犬を紹介されていました。その時にM子嬢のお
手々もたまたま写っていて、やはりみずみずしい素敵なお手々
でした。若いということは素晴らしいことです。溜息数回・・・。
ご関心のある方はG社のブログをのぞいてみて下さい。
アドレスは http://blog.livedoor.jp/gimmick2012/ です。

蛇足ながら狛犬も舶来レトロで高麗(カラ)犬がなまって狛(コマ)犬
になったと言われており、そうなると朝鮮半島がそのルーツということ
ですがその高麗も中国と陸続きですから源ルーツは中国かも知れま
せん。龍(ドラゴン)とか架空の動物の創作を得意とする中国のこと
ですから、空想の動物狛犬もその可能性ありです。蛇足ついでに、
唐物とか言う場合に唐(トウ)の字を用いますが、これも当初は高麗
(カラ)物のことを言っていたのが中国(明)の方面まで範囲が広がり
朝鮮や中国(明)渡来のものがいつのまにかおしなべて唐(カラ)物と
言われるようになったとか。
IMG_3771-1.jpg
それはさておき、今回のマリーアントワネットのクグロフ開発において
重要な部分であるパッケージデザインのプロトタイプが出来ました。
あとは細部を詰めていけばうまくいくと信じています。これで商品と
デザインが揃いました。あとは並行して商品の賞味期限テストとか
表示が食品衛生法や其の他の法規に適合しているか、誇大表示は
ないか、また保健所での細菌検査等々、いろいろやらねばならない
ことが沢山あります。でも最大の問題「商品」と「デザイン」がとても
好ましいものになりつつあるので、嬉しさの余り発売前ではあります
が皆さんに新車開発極秘情報??をリークしてしまった次第です。

牛田のナベゾ氏、G社のスタッフの方には心よりお礼を申し上げます。
この続きはまた近いうちにご報告したいと思います。


島のスイーツ開発 vol.5:ナベゾさんのこと

平成25年12月16日
師走の12月も半ばだというのに年末気分の起らないタバコ屋
ですが、それには若干の理由がありました。以前の記事で島の
スイーツ開発第二弾としてクグロフなるものに白羽の矢を立て、
何度も試作を重ねて最終プロトタイプが出来上がったことはお話
致しました。
IMG_3771-1.jpg
あとは新商品デビューの大変重要な構成要素であるネーミングと
パッケージデザインをどうするかという問題でした。赤ちゃんが
生まれたら名前を付け、可愛いオベベも着せなくてはなりません。
タバコ屋は元ゴフク屋だけに、名前もさることながら、初着の柄
やデザインをどのようにするか、気が気ではありません。
タバコ屋は以前からお世話になっている安芸広島駅に近いG社の
Oプロデューサー兼デザイナー及びそのスタッフの方々にすべて
を託しました。ただし誤解を避けるために言いますとマルナゲでは
なくG社の尊厳と創造力に敬意を表してそのことを委ねました。
イッセイミヤケ2-1
知る人は知ってますが、そのG社というのは広島出身のイッセイ
ミヤケとか元祖へたうまイラストレーターの故渡辺和博さんほどの
知名度はないかも知れませんが広島を中心とする瀬戸内文化圏
では有名な会社で、風の便りでは寝る間もない程忙しい様子とか。
そのO氏にご本人の了解なしにタバコ屋が付けたニックネームは
瀬戸内の発掘王」です。もちろん石器や土器を発掘するのでは
なくて、瀬戸内沿いの各地の埋もれたご当地文化を発掘しそれに
独特の手法とセンスでスポットを当て、広く世に知らしめるという
崇高なお仕事をされている会社なんです。
giant-cover2.jpg
そのO氏がタバコ屋のために作ってくれた情報誌の表紙デザイン
です。初版はすべてお客様に配布しましたのでもう手許にはない
幻のデザインとなりましたが、タバコ屋は大のお気に入りです。
ちなみにそのO氏は三宅一生氏とは実家が同じ町内だそうで
また渡辺和博さんは高校の先輩だったそうです。どこにご縁が
あるやら不思議な気がしています。
渡辺和博1
ここまで書くともう渡辺和博さんのことをお話しない訳にはいかなく
なりました。実は渡辺さんは昭和25年生まれでタバコ屋とは同年
ながら早生まれで多分学年は1年先輩だと思います。当初は売れ
ないコピーライター、漫画家として不遇をかこっていたようですが
その独特のへたうま画法漫画はかなり注目はされていたようです。
渡辺和博イラスト13
忍者漫画カムイ伝が大ヒットした漫画雑誌ガロ(懐かしいな~)の
編集長を任されてからはメキメキ頭角を表し、自身でも漫画を書き
ガロ其の他に掲載しつつありました。
渡辺和博イラスト3
その後昭和59年にはベストセラーとなった「金魂巻」と言う分厚い
本を同じく広島出身の作家神足裕司氏と共著で出版しました。
当時はコピーライターとかイラストレーター、ミュージシャンと言った
横文字職業が脚光を浴びつつあった時代で、仕事が来れば何でも
こなすマルチぶりでしたが、神足氏はどちらかというとコピーライター
とかコラムニスト、渡辺氏はイラストレーター寄りだったと思います。
著作9
それにしても鐘の音のキンコンカンをもじって「金魂巻」とネーミング
したあたりどちらが名付けたのか知りませんが、並みの才能ではなく
何となくバブルのギトギト感をイメージさせる絶妙のタイトルだったと
思います。本の帯も金色でギトギトでしたし・・・。
何となくといえば、この本の発売に先立つこと4年前、昭和55年に
発表された田中康夫氏の小説「何となくクリスタル」は100万部を
超える大ベストセラーとなり、バブル時代のブランドブームを先取り
した小説としてもてはやされた時期もありましたよね。
渡辺和博イラスト6
この本は渡辺氏と交流のあった主に横文字職業の方々を鋭く観察
しそのライフスタイルを「マルビ=ビンボー」「マルキン=お金持ち」
の2種類に分類、独特のへたうまイラストを駆使して面白おかしく
対比解説した一種の世相(トレンド)分析本でした。
渡辺和博イラスト5
マルビ、マルキンというコピーはその年の第一回流行語大賞を受賞し
渡辺さんは一躍有名人となってしまいました。もっともそのコピー自体
は神足氏が発案したものらしくそれをへたうまイラストと軽妙洒脱な
解説でタバコ屋を含む若い読者に大きな驚きと共感を与えました。
渡辺和博イラスト8
渡辺さんの真骨頂は何だったのか、それは一言でいうと「よもだ
だと思うのです。よもだとは伊予言葉で不真面目とか悪ふざけ
もしくはおちょうしモンというニュアンスが強いですが一面では
ユーモアのセンスを持った洒脱な人という意味も含まれています。
渡辺和博イラスト7
そのよもだですが、彼は広島から上京しバブル時代前夜の東京で
いろんな刺激を受けつつも、自身の自虐的で洒脱な感性を生かし
一種の醒めたよもだ感覚で当時の最先端の東京模様を切り取って
見せたのだと思います。それが拍手喝采を浴びバブル時代の寵児
となったのでしょう。これは推測ですが彼の脳裏にはマルビとマル
キンの2極構造の中で、皆がマルキンの方に行ってほしいと言う
願いも含まれていたと思います。同年のタバコ屋は一億総中流とか
言われていた上昇志向の時代の空気をわかるような気がします。
著作2
タバコ屋は渡辺さんにお会いしたことはありませんが、広島の実家
は薬局のご商売をされてかなり裕福だったとお聞きしていますので
恐らく小さい頃からハイカラなモノには馴染んできたと思うのです。
渡辺和博イラスト2
趣味はバイクで、バイクやクルマにのめり込みひたすらその道を
極めるタイプの方をエンスーと言いますが、エンスージアストの略
で、その短縮版は渡辺さんが発明したコトバ(コピー)でした。
渡辺和博イラスト1
彼のイラスト(漫画)は一見雑でへたなように見えるのですが非常に
その対象の本質を鋭く捉え強調してあり、それこそエンスーが見れば
なるほどと思うような作品ばかりでした。
著作1
彼自身も重症のエンスーで、エンスー病は治らないという自虐的
な本まで書いていますので、間違いないでしょう。
雑誌NAVI-4
奇しくも渡辺さんが流行語大賞を受賞した昭和59年、自動車専門
誌NAVIが同じく専門誌CAR GRAPHICの姉妹誌として発刊され、
カーグラフィックが硬派編集長の小林彰太郎氏だったこともあって
かなりお堅い内容だったことに比べナビは当時のライフスタイルを
総合的に取り上げる等、多様でソフトな内容が特徴でした。
渡辺和博イラスト9
そのNAVIの創刊号より彼のコラムで毎回へたうまイラストとともに
彼自身も含めた世のエンスー達を「何と物好きな連中よ」と自虐的
に表現する軽妙な記事が載せられ、とても面白くタバコ屋も随分
ハマっていました。NAVIがCAR GRAPHICに比べかなりソフトで
ほんわかムードがあったのも渡辺さんのコラムとそのユニークな
記事内容が一役買っていたように思います。
渡辺和博イラスト10
実はエンスーというコトバが世界で初めて使われたのはこれもある
種エンスーな自動車専門誌であるNAVIにおいて渡辺さんが連載
を始めた「やっぱり自動車は面白い」というコラムでしたがエンスー
という言葉を発明して以降はタイトルも「エンスーへの道」に変わり
ました。また渡辺さんの表現の面白さは例えば「BMWな人」という
風に名詞を形容詞として使うことでした。何か俯瞰的な表現であり
ながら、ほのぼのとして優しい不思議なおかしみがありました。
いわゆるそこがタバコ屋の言う「よもだ」感覚だと思います。
ちなみにイラストのガレージ番長というのも彼が付けたネーミングで
ハイチューンしたスカイライン2000GT-Rのことを指します。
つまり彼の冴えたよもだ感性は権威あるものとか恐れ多いものを
すべて漫画化してしまい、読者に複雑な笑いを誘うものでした。
著作5
晩年は「お父さんのネジ」等、人を食ったような奇想天外な表題
のエンスー本を出版したりして読者を楽しませてくれましたが
よもやまさか肝臓ガンを患い平成19年、若干56才で天に召さ
れました。尚ご生前の愛称はナベゾだったそうです。タバコ屋も
渡辺さんの書き物を読ませて頂きながらエンスー道を極めたかっ
ただけに残念でなりません。合掌。
マリーアントワネット2
話をクグロフに戻します。マリーアントワネット王妃がこよなく
愛したこのお菓子、島とは何の関係もないこのスイーツ、完全な
ミスマッチとも言える今回の開発に対し、牛田のナベゾ氏こと
瀬戸内の発掘王とそのチームはどのように奇想天外なデザインを
発表されるのか。待つしかありません。しかし超多忙なG社にお
願いしたものですからご無理は言えません。
君の名は1-1
タバコ屋は古い話で恐縮ですが「君の名は」の春樹と真知子が
「あの橋のたもと」でお互い来ぬ人を待つが如くかなりあせりの
ようなものはありましたが、知らせが来ることを信じ島の波打ち際
で待ちました。ずぶ濡れになりながら。そしてつい先日待ちに待っ
たその知らせが来たのです!!・・・・・。

ただ残念なことに今回は渡辺和博さんのこと書きすぎて、紙数も
尽きたようですので近日中にその嬉しい知らせの詳細をお話し致
します。お楽しみに。


東京モーターショー異聞 vol.4:カーオブザイヤー

平成25年12月8日
第43回東京モーターショーによせて
今年の東京モーターショーはクルマ業界の好況を受け
て随分華やいだものとなりました。HVやPHVまたFCV等
の最先端技術を搭載したコンセプトカーや発売予定車が
数多く出品されました。
NSXⅡ-51
さてその中でオクルマの専門家達がその年の最も優秀
なオクルマにプレゼントするのがカーオブザイヤーと言
われるサプライズです。
国際的には世界カーオブザイヤー(以下CY)に始まりヨ
ーロッパCY、北米CYがあり日本では日本CY、とRJC-
CYという二つの流れがあります。正確にはもう一つある
ようですがそれは置いといて日本の二つのカーオブザ
イヤーのうち、日本CYは審査員がおもに元レーシングド
ライバーや走りにこだわる雑誌編集者で構成されていて
かなり動力運動性能に片寄った評価がされるのに対し、
RJC-CYは学識経験者やメーカーの元技術者、また雑誌
編集者でも走りだけでなく経済性など総合的な評価をす
るタイプの方々で構成され、主に独創的技術や経済性を
評価するという特徴があります。どちらが正しいというこ
とではないでしょうがタバコ屋はRJC-CYの方がより一般
庶民に近い考え方だと思います。
前置きが長くなりましたが、以下東京モーターショーにか
らみ今年の日本CY(COTY)受賞車とRJC-CY受賞車に
ついてお話したいと思います。

日本カーオブザイヤー
ゴルフ7-3
まず日本カーオブザイヤー(COTY)はVWゴルフ7が受賞
しました。輸入車がこの賞を受賞したのは初めてで、極め
て異例のことでありゴルフ7が国産車に比べよほど魅力
的だったのに違いありません。ご存知のようにゴルフは
コンパクトハッチバックの元祖、ハシリとも言えるオクルマ
でゴルフ7は名前のごとく7代目となります。
初代ゴルフ2
タバコ屋が同志社大学を卒業して間もない昭和49年に
発売された初代ゴルフはタバコ屋のお気に入りジウジア
ーロ氏がデザインした傑作で、その斬新なデザインは世
界中をアッと言わせました。ハッチバックというコンセプト
はその後大流行となりHONDAシビックやアコードも同様
のコンセプトであったためゴルフ同様大ヒットしましたよね。
その後ゴルフは順調に進化を重ね平成25年つまり今年に
は累計生産台数が3,000万台に達し、我がトヨタカローラ
に次ぐ世界の大ベストセラーとなりました。
(関連記事:GTのお話 vol.2参照願います)
ゴルフ7-5
バブル華やかなりし頃には肥満体となり、デザインもダッ
チロールした時代もありましたが、現在は随分シェイプア
ップされ元のゴルフに戻ったような気がします。ただ初代
ゴルフの衝撃的デビューの時のような感動はもうあまり
感じなくなったのはタバコ屋が年を取ったせいかも知れま
せん。
ゴルフ7-4
ドイツの優等生VWの代表車種であり、またVWの中でも
最量販の世界戦略車でもあるので失敗は許されず、技
術、デザインともグループ企業のアウディ、ポルシェに先
行させその中から大衆車に受けそうなところをいいとこ
取りするという非常に賢いやり方をしています。

VWを中心とするヨーロッパ勢はかつて次世代の環境対
応策としてディーゼルを推進していましたが、どうも日本
勢が推進するガソリンエンジン+モーターのHVの方が本
命になりつつあるので最近はVWをはじめBMWあたりも
HVやPHVあるいはEVにシフトしつつあるように思えます。
新型フィット20-2
では日本CYの栄誉を競ったのは国産車のどの車種だっ
たのか。それは言わずと知れたHONDAフィットです。フィ
ットも時代にフィットした時代適応車のエースとして36km
/L!と言う驚異的な燃費を稼ぐHVを武器に華々しく登場
したのですがVWゴルフに日本CYの栄誉を奪われてしまっ
たその原因は何でしょうか。
それは一重にクルマの剛性感によるドライブフィーリング
の心地良さの差であったように思います。専門的には超
高張力鋼板の多用による剛性の飛躍的向上とかありま
すが、要するに足回りやボディのしっかり感等、エンジン
性能や燃費うんぬん以外のシャシー技術がフィットより
優れていたと言うことでしょう。
新型フィット2
HONDAフィットのコクピットです。NSXのデザイナーが関
わったと言うだけあってそれなりに洗練され、以前のガン
ダム路線よりは随分改善されましたが、依然としてチー
プな印象は免れません。
(関連記事:感性の限界参照願います)
ゴルフ7-6
片やゴルフ7のコクピットです。まあ好みの問題もあるで
しょうが、シンプルな中にも上質感が漂っており、元HON
DA-PTA会長としては悔しくて褒めたくはないですが、さ
すがドイツ物と言ってしまいそうな雰囲気です。
eゴルフ7-4
スペックについてはあまり詳しくご説明する必要もない
でしょうが、ガソリンエンジンの1.2L~2L、ディーゼルの
1.6Lから2Lまでをラインナップし、いずれも流行のターボ
チャージャー仕様です。
ミッションは5~6速のMTか7速のATが選べるようでAT仕
様は流行のデュアルクラッチシステムを備えています。
また写真のようにPHV仕様のeゴルフというのもあるよう
です。

最後に悔しまぎれに一言だけ付け加えますとゴルフ7は
250万くらいが中心価格帯であるのに対しフィットは160万
くらいが中心であることです。関税の問題はあるにしても
客の立場からすれば100万近くの差があるクルマを同列
に評価するのはあんまりやないかとも思ったりもしますが
判官びいきのタバコ屋の遠吠えかも知れません。

RJCカーオブザイヤー
RJCカーオブザイヤーに選ばれたのはマツダアテンザ
でした。マツダはSUVのCX5を発売以来勢いがありデザ
インに一連の統一感を持たせ、メカではSKYACTIVと言う
新技術を導入してより本物にこだわるクルマ作りを推進し
ており今回のアテンザはそれらのコンセプトや技術がより
具体化されたものと言えます。
アテンザ5
そのアテンザですが最近のマツダのデザインコンセプト
である「魂動(こどう)」というモチーフを取り入れており確
かに塊感溢れるグッドデザインだと思います。タバコ屋の
好みの方向なので言うところはありませんが、しいて言え
ばシルバーのモールをグリルの下半分にくっつける必要
があったのかどうか。タバコ屋はこれをキラキラ口紅と呼
びますが、ここまで塊感を表現出来ているのだからいっそ
モールはない方がいいです。それよりもグリルをブラック
のハニカム格子にでもしたほうが精悍さを増します。
キラキラ口紅は単なるモールではなくシグネチャーと称
する発光体だそうですが、トレンドとは言えそういうものが
必要なんでしょうかねえ。
アテンザ7
リアデザインも同様にボリュームがありしかもシンプルで
言い分ないです。これもしいて言えば今流行のディフュー
ザーが見当らないのがやや物足りないところでしょうか。
しかし国産車もここまでデザインレベルが上って来たこと
はモータリゼーション初期の笑ってしまいそうな日本車
デザインを知るタバコ屋世代にとっては感慨深いものが
あります。
カペラ
余談になりますが、タバコ屋世代にとってはアテンザとか
言われるよりもマツダカペラと言ったほうがよくわかるの
です。あのロータリーエンジンを搭載してメチャ早かった
カペラです。アテンザはそのカペラの末裔で地味ながら
もヨーロッパでは評価されてきました。今回カーオブザ
イヤーを受賞したことで長年の地道な努力が報われた
のではないでしょうか。
アテンザ22
コクピットです。ウーン中々いいです。明らかにドイツ野
郎を意識しています。ヨーロッパテイストがムンムンして
います。国産車の中でコクピットデザインのセンスでは
現在マツダとSUBARUが双璧ではないでしょうか。非の
打ち所もないですが、しいて言えば細かいところながら
センター部のエア吹き出し口に妙な楕円のトリミングをし
ているので目障りなくらいです。それ以外は過剰な造形
やモールの飾り等を排していて大変好ましいです。
アテンザ23-1
ついでながらシートのデザインセンスも良く、見たところ
タイト過ぎずユル過ぎず座り心地が大変よろしいようで
正直言ってタバコ屋のZ嬢のシートと取り替えたい程で
す。
アテンザ18-2
デザインとともにカーオブザイヤーで評価されたのがメカ
SKYACTIVと呼ばれる技術だと思うのです。これはわか
りやすく言えば既存のエンジンからミッションに至る駆動
系の各部を徹底的に見直し、効率の高いものに改良し
たもので、それにはエンジンブレーキを利用した回生ブレ
ーキによる高効率の発電装置等も含まれます。新たな
発明ではないものの究極の改良とでも言うのでしょうか。
アテンザ2
その結果、以前から定評のあったヨーロッパ車的な剛性
感の高い走りと胸のすく加速走行感覚を手に入れた訳
でそれが今回のCY受賞に繋がったのでしょう。

スペックはゴルフ同様あまり詳しいご説明の必要もない
でしょうが、エンジンは2Lと2.5Lの直4DOHCでディーゼル
は直4ターボとなっていて6速のAT/MTミッションを介して
力強い走りを生み出すという寸法です。
新型レガシイ1
さて日本国内はともかく、主戦場の海外ではアテンザ
(ヨーロッパではMAZDA6)とレガシイは車格も同クラスで
良きライバルになると思うのですが、皆さんはどちらを支
持されますか。ここだけですがタバコ屋は6対4でレガシイ
やや優勢というところでしょうか。
フィットRS-7-1
余談になりますがRJC-CYで次点になったのは日本CY
同様HONDAフィットでした。両方の賞で次点になるとい
うことは何か足りないものがあるということで、革新的な
HV技術は申し分ない訳ですからあとは剛性感とか加速
フィーリングとかデザインとかいった人間の感性に訴え
る部分で他社に道を譲ったのだと思います。
元HONDA-PTA会長のタバコ屋としては常日頃から言っ
ていることだけにHONDAには猛省を促したいところです。

タバコ屋がHONDAの社長であれば、とりあえずデザイ
ナーとエンジン以外のシャーシエンジニアを集合させ、
全員丸刈りにしてグランド20周させます。その後全員を
集めてこう言います。
「おまえら高い給料もらってんのやからもっと客の立場
に立ってこれならという自分で実印が押せるような商品
を作らんかい、それが出来んのやったらそら月給泥棒
と言うもんやろ」
タバコ屋はあまりに悔しいものですから、普段自分でも
使ったことのないような下品な言葉使いをしてしまいま
した。もちろんHONDAの本社は東京青山ですから、こう
いう下品な言葉使いは出てきませんのでご心配なく。
IMG_0867-1.jpg
悔しさまぎれのこじ付け話をもう一つ。
同量のガソリンで新型フィットの1/6しか走れないタバコ屋
のZ嬢はある意味現代でもトップクラスのエコカーなんです。
何故かって?それはほとんど走ることもなく(見たこともな
い変なオクルマが島で走るとをケイサツを呼ばれる可能
性があります?!)その結果、いじらしいほど環境を汚し
てないからです。そもそも燃費の計算方法が間違いです。
一般には走行距離÷使用燃料=燃費/Lなのですが、そ
うではなく使用燃料÷経過時間=燃料費/時間(乗ろうが
乗るまいが)が正解で、そうすると数値が少ないほど優
秀ということになります。これをこじ付けと取るかどうか
は皆さんの判断にお任せ致します。
しかし一旦40年前のコクピットに身を沈めSOLEXの咆哮
にしばし耳を傾けながら走り出すと肝心の燃料計の針は
見る見るEの方向へ急降下していくのがわかり6km/Lと
いう悲劇を実感しています。

巻末特別付録
以上で第43回東京モーターショーにまつわる様々なオク
ルマの紹介は終わりますが、今回特別なオマケとして
もう一つご紹介したいと思います。
実は先日の記事で京都のユニークなオクルマメーカー
トミーカイラが製作しているトミーカイラZZを使い同じく京
都のベンチャー企業グリーンロードモータースというとこ
ろがそれをHVのスポーツカーに改良したプロトタイプを
ご紹介しました。
IMG_3317.jpg
写真は多分高価なプロトタイプZZを恐る恐る搬送車から
降ろしている最中です。ドライバーはタバコ屋のブログに
度々登場する元校長センセの平尾氏です。ガソリン車で
は腕利きの彼もEVは勝手が違い戸惑いながらも何とか
降ろすことが出来ました。ヤレヤレ。
ちなみにこのオクルマは同志社大学自動車部創部80周
年記念イベントに参考出品されたのでしたが、そのプロト
タイプが今度は本当に発売されるらしいのです。
(関連記事:終わりなき旅 vol.2:愛車ミーティング参照
願います)
トイーカイラZZ-EV1
その後、おそらくメカは改良が重ねられ、ボディは写真の
ようにより精悍なデザインに一新されました。この手の
オクルマは市場のごく限られた隙間(ニッチ)にしか需要
が存在しないのですが、それでもグリーンロードモーター
スは勇敢にも発売(予約制)にこぎ着け、やる気満々です。
ちなみに車重は800kg余りで非常に軽く、EVのモーター
駆動により300馬力程度の出力があるらしく、加速性能は
スーパーカー並みとか。限定99台の販売でお値段は推
定800万だそうで、一体どういう人が買うのかタバコ屋は
イメージが湧きませんが、仮予約の段階ですでに販売予
定数量をオーバーしているとか!。日本も狭いようで広
いです。京都って古いものと最新のものが入り混じった
不思議な街ですよね。

以上4回にも亘り長々と東京モーターショーがらみのオク
ルマ話をさせて頂きましたが記憶違いによる間違った記
述があるやも知れませんのでご指摘願えれば幸いです。


東京モーターショー異聞 vol.3:百花繚乱(後編)

平成25年12月5日
第43回東京モーターショーによせて
前回に続き各メーカーの出品車につきタバコ屋なりのご案内を
させて頂こうと思います。後編はSUBARU、ミツビシです。

SUBARU
泣いても笑ってもSUBARUは水平対向ボクサーエンジンと国際
ラリーで培った優れた4WD技術で特徴付けられます。
最近ではそれに加えクルマが危険を察知して自動的に停止して
くれる自動運転システム等先進的なメカを他社に先駆けて実用
化しつつあります。
インプレッサWRX-9
これは少し前に発表された次期WRXのプロトタイプですが、
最近のSUBARUは技術もさることながら、ボディデザインが
飛躍的に良くなりつつあり以前の垢抜けない(失礼)デザイン
から見ると隔世の感があります。
(関連記事:好みの基準 VOL.4:品性とダイナミズム
参照願います)
新型WRX-1
一方こちらはその市販タイプWRXです。そのモチーフはかなり
採り入れられているもののイメージはやや異なり正直ガッカリです。
プロトタイプの塊感、ボリューム感が十分反映されていません。
インプレッサWRX-10
リアエンドも同様でこのプロトタイプには厳しい国際ラリーで鍛え
られたもののみが持つ本物の凄みといったものが感じられました。
新型WRX-2
同様に市販タイプのリアエンドです。この写真だけを見れば
インプレッサWRXの正常な進化形なのですがプロトタイプを
見てしまっているだけにその差は大きく残念です。
新型レガシイ15-1
突然の写真で恐縮ながら、こちらは近々発売される新型レガシイ
ですが、アレレ・・・、次期WRXのデザインモチーフはこちらの
方により忠実になまめかしく反映されているではないですか。
新型レガシイ14-1
リアエンドもそっくりとは言いませんが立体感のあるテールランプ
からトランクにかけての造形がうまく再現されています。フロア下
の空気整流及びそれによる負圧でダウンフォースを高めることが
目的のディフューザーもなかなか決まっています。
スペックについてはまだプロトタイプなので詳細がわかりませんが
2.5L~3L程度の新しいエンジンが積まれ流行の多板クラッチ
とAWD(4WD)が組み合わされることでしょう。またアイサイトと
呼ばれる衝突回避システムも装備されるはずです。ハイブリッド
仕様が設定されるかどうかとか詳しいことはわかりません。
F1マクラーレンホンダMP4・5B-5
ディフューザーと言えば、バットマンディフューザーがつとに有名で
それ以前よりダウンフォースを高める研究はされていたもののF1の
実戦で登場したのはマクラーレンHONDA-MP4/5が最初でした。
おしりにくっついている黒い煙突状のものがそれで、これはパーツ
の一つで実際はフロア下を平らなパネルでなめらかにし、整流した
空気をディフューザーで勢いよく排気するとボディ下面に負圧が生じ
上から押さえつけられるのでコーナリングスピードを高められると
いうもので、タバコ屋流に言うと空気エキゾーストパイプでしょうか。
当時、その断面形状がバットマンに似ていたのでそう呼ばれました。
F1マクラーレンホンダMP4・5-2
余談になりますが、実戦では効果がありすぎてかえって全体のバラ
ンスが悪くなり、コントロールが難しかったので途中で取り外したと
いう経緯がありました。過ぎたるは及ばざるがごとしと言いますが、
速く走るための工夫というのはエンジンパワーだけでなく足回りや
空力に配慮したボディ形状等総合的な性能で決まる訳で、もちろん
ドライバーの技量も重要なことは言うに及びません。
HONDARA109(V10)-8-3.jpg
平成元年頃マクラーレンHONDAが3.5L-V10エンジンを搭載し
アイルトン・セナを擁して怒涛の連勝街道をひた走っていた頃の
懐かしいお話しです。

余談になりますが、この時HONDAの経営陣が3.5L-V10を
デチューンしてNSXとレジェンドに搭載することを決断していれば
高級車が大の苦手のHONDAも今とは違った立ち位置に立つこと
が出来、BMWと並ぶプレミアムメーカーに成り得たのにと残念に
思っています。元HONDA-PTA会長のつまらぬぼやきです。
IMG_3269-1.jpg
かつてアメリカニッサンの社長を勤め240Zの生みの親でもある
片山豊氏が松尾良彦氏デザインのプロトタイプを見て「これ買った」
と叫んだように、タバコ屋はもう10年若ければというかフェアレディ
Z嬢を養女に迎えていなければ、今度の新型レガシイの発売に際し
「これ買った」もしくは年甲斐もなく「これ下さい」とか叫んでいるかも
知れません。タバコ屋は5年間もダダッ子のZ嬢に手を焼かされた
ので正直疲れ果てているのです。尚、写真は青山六本木ではなく、
京都烏丸今出川、八重のふるさとであり、タバコ屋のふるさとでも
ある同志社大学今出川キャンパス正面前でのワンショットです。
(関連記事:終わりなき旅 vol.1:いざ京都へ及び
終わりなき旅 vol.2:愛車ミーティング参照願います)
レヴォーグ3
レガシイがワンサイズ大きくなるので今後国内は写真のレヴォーグ
が引き継ぐようです。ツーリングワゴンですが多分最新の装備を備え
申し分のない性能で、デザインも今までのクセのあるラインもなくなり
とても洗練されてきています。(特に従来の安っぽい引きつり目とか)
レヴォーグ6
リア回りも同様でグッドデザインだと思います。ただ欲を言えば次期
WRX同様もっと冒険してほしかったです。あの保守的なボルボさえ
ここ最近はダイナミックかつ品性のあるデザインでハイソに大人気な
んですから。(注:ハイソとはハイソサエティのこと、古いコトバです)
レヴォーグ8
ただコクピットを見て、再びアレレと思いました。インプレッサの
コクピットです。多分レヴォーグはインプレッサをベースにして
ボディを拡大したものだと思うのです。
ヴィジヴ1
それにしても最近のSUBARUデザインの変身ぶりには目を見張
るものがあります。写真のコンセプトカー「ヴィジヴ」から始まった
一連のトレンドは、徐々に市販車に反映されつつあります。
ちなみにヴィジヴはディーゼルのハイブリッドカーでデザインも
さることながらメカもスバリスト好みのマニアックなものです。
ヴィジヴ3
以前は質実剛健と言いますか、性能、機能本位でデザインには
あまりお金を掛けていませんでしたが、ここ最近はトヨタと親戚と
なったせいかどうか俄然デザインが洗練されて来ており、事実
アメリカでは生産が間に合わないほど売れ出したため、嬉しい
悲鳴を上げているとか。
ヴィジヴ4
このヴィジヴにしても今世界中のメーカーが血まなこになって
開発しているSUVとかクロスオーバーとか呼ばれるカテゴリー
のクルマにて、ドアを常識的なものにするとかの改良をすれば
世界レベルでヒットすると思うのです。コクピットも外観に劣らず
前衛的ですが、基本的にはシンプルで好感の持てるものです。
エアロスバル3
話は大空へと飛躍しますがこの余勢をかって是非エアロスバルの
ような軽飛行機ではなく「小型飛行機」の分野に進出してほしい
ものです。それもジェットエンジンで。
ホンダジェット-4
HONDAは悲願であった大空への夢を小型ジェットで果たして
おり、技術では負けていないSUBARUにとっても小型ジェット
への参入は不可能ではないと思うのです。安いクルマを大量に
生産し巨大企業を目指すのはSUBARUの使命ではなく、上質
の技術をクルマのみに留めず大空へも広げていってほしいです。
それがかつてゼロ戦のエンジンを製造した日本最大級の航空機
メーカー「中島飛行機」の末裔としての矜持だと思います。
(関連記事:零戦の末裔及び
ブランドに秘められたもの vol.1:国産車参照願います)

ミツビシ
とにかく日本の自動車メーカーで一番真面目な会社であるだけに、
すべてが地味です。例外としてはかつてパジェロでパリダカを幾度
にもわたり制覇し、またランサーで世界ラリー選手権(WRC)の
チャンピオンを勝ち取る等、その卓越した技術でSUBARUの良き
ライバルとして競い合ってきたことでしょうか。
(注:パリダカとは世界一苛酷なラリーとして知られるパリダカール
ラリーのことです)
パジェロパリダカ1-1
写真は平成19年頃のものだと思うのですが、パリダカ仕様の
パジェロと横に立っているのはパジェロの活躍の立役者である
増岡選手で、開発の中心でありプロのワークスラリードライバー
でもあります。写真では分かりづらいですが、増岡選手は外人並
の大柄でがっしりした体格の持ち主でタフなラリーでもビクとも
しないような体力をお持ちだと思います。視力も抜群だとか。
ちなみに彼は平成14年と15年のパリダカではミスターミツビシ
の篠塚建次郎氏以来、日本人2人目の総合優勝及び初の連続
優勝を果たしたスゴ腕でもあるのです。
パジェロパリダカ5
パジェロは昭和58年に初参戦しいきなり優勝して以来、マシンは
年ごとに進化して行ったものの、平成13年から平成19年まで
足掛け7年間は連続優勝する等、文字通り砂漠のライオンとして
前人未到の栄光を勝ち取りました。
パジェロパリダカ4
ちなみにパジェロとは南米に棲むヤマネコのことで、US-NAVY風に
言えば「ワイルドキャット」とでも言うのでしょうか。ミツビシパジェロは
名前に恥じず極めて獰猛な性質で、しかもすべてのライバルを蹴散ら
してしまったのでタバコ屋は一考し同じネコ科でもヤマネコ改め砂漠
のライオンとさせて頂きました。それにふさわしい走りっぷりです。
MiEV Evolution II-1-1
国際ラリーでやるべきことはすべてやり、頂点にも登り詰めたので
今度はアメリカのパイクスピークで行われているヒルクライムレース
にEV(電気自動車)で参戦することになりました。それというのも
今ミツビシはEVに力を入れておりすでにiMiEV(アイミーブ)という
軽自動車規格のEVを発売しています。
アイミーブ13
ミツビシとしてはEVに必要なモーターやバッテリー等の究極の
性能をヒルクライムレースで追求し、その特性や安全性を確認して
市販車にフィードバックさせる目論見のようです。その点ではF1を
走る実験室と位置付けているHONDAと同じ考え方です。
増岡選手講演
増岡選手のことやミツビシの内情にやけに詳しいのは何故かです
って?それはタバコ屋の同期でラリーおたく、ミツビシおたくの元
校長H氏が増岡選手と交流があったご縁で、先日京都で行われた
同志社大学自動車部創立80周年式典でその増岡選手を特別講師
としてお招きし、根掘り葉掘りお話しを聞けたことと、身近に拝見
して体格が立派だったことが印象に残っているためです。
ともあれ同期のH氏の幅広い人脈のおかげです。H氏に感謝。
写真はその増岡選手がパイクスピークヒルクライムレースを事例と
して自動車メーカーとして性能向上や安全性の追及にいかに腐心
しているかを熱心に語っている様子です。
(関連記事:終わりなき旅 vol.3:宴のあとさき参照願います)
MiEV Evolution II-3-1
一般の方は何故そのように気違いじみたスピードレースに参加しな
いといけないのか理解出来ないでしょうが、増岡選手曰く「クルマを
限界で走らせることで真の安全性を保障することが出来るのです」
だそうです。今年はプジョーに優勝をさらわれましたが、プジョーは
ただレースに勝つためだけのモンスターを投入しており、それよりも
ミツビシの方が志が高いと思うのはタバコ屋だけでしょうか。
GC-PHEV-1.jpg
さて肝心の東京モーターショーです。ミツビシは元祖SUVとも言う
べきパジェロのプロトタイプ(だと思います)を出品してきました。
以前からそうなんですが、パジェロのデザインはいつも装甲車か
戦車を思わせるようなデザインで威圧感のあるものでした。
レンジローバースポーツ4-2
真面目なメーカーだし、ラリーでの実績は言い分ないので、今後
は例えばレンジローバーのような品性のあるデザインを心掛けて
頂きたいものです。せっかく他社に先駆けてSUVのジャンルを
切り開いて来たのだからデザインの優劣でポルシェやアウディに
油揚げをさらわれるのも悔しいじゃないですか。

どうしても迫力を出したいと言うのであればいっそのことパリダカ
仕様のパジェロをモチーフにしたデザインを市販化すればいいと
思うのですがやりすぎですかね。
愛車ミーティング
私事で恐縮ですが、先日の同志社大学自動車部80周年記念の
愛車ミーティングの時に、前出のH氏が愛車の2代目パジェロで
やって来たのでタバコ屋のZ嬢と仲良く写した内緒の写真なので
すが、Z嬢などは可哀想に今にも踏み潰されそうな雰囲気です。
ちなみにH氏は愛車ミーティングでは、もう一つの愛車ランサー
エボリューションⅩ(10)を出品されました。
(関連記事:終わりなき旅 vol.2:愛車ミーティング参照願います)
アウトランダーPHEV-11
ミツビシは東京モーターショーにまだ沢山のコンセプトカーを出品
していましたがどれもお芝居じみたもので現実味には乏しいと感じ
ました。それよりも何よりも気になるのはミツビシ渾身の作であり
今後のミツビシの方向を決めるかもしれないアウトランダーPHEV
のことです。
アウトランダーPHEV-14
最大の特徴はプラグイン・ハイブリッド(PHV)と呼ばれるシステムを
採用していることで、前の記事でもご説明したように家庭用コンセント
から電気を充電し、ガソリンはスタンドで給油することで充電機能の
ないHVより格段に航続距離が長いことです。ちなみにメーカー公表
の燃費は67km/L!だそうで、恥ずかしながらタバコ屋のZ嬢の
10倍強の航続距離です。これはもうジェームスワットの蒸気機関の
発明どころではない世紀の大革命、大イノベーションです。
アウトランダーPHEV-5
ここまではタバコ屋はエールでも三々七拍子でもなんでも送りたい
ですが実際問題としては充電に際し都会のマンションやアパート
等では外部電源がない場合が多く、購入の妨げになっているらしく
また購入価格もかなり割高なものでしょうから、ミツビシおたくや
エコに特別な思い入れのある方以外はHVを買うという寸法です。
アウトランダーPHEV-13
デザインはSUVとしてとてもシンプルで好感の持てるものなの
ですが、残念かな客に訴えかける何かが足りません。それは何だ
ろうと思うのですが、多分シンプルながらもメリハリに欠ける曲線
を多用していることだと思います。もう少しシャープなイメージに
すれば魅力は倍増することでしょう。いずれにしても日本一真面目
なミツビシのやることにて、タバコ屋は歯がゆい思いをしています。

尚、余談になりますが、このブログに度々ご登場されるタバコ屋と
同期の元校長でミツビシおたくのH氏は京都でも有力なミツビシの
顧客であるらしく、すでにこのPHEVの新車をモニターとして提供
されているそうです。何とも羨ましい限りではあります。
くやしまぎれの話ですが、自称元HONDA-PTA会長のタバコ屋は
F1のチケットこそ何度か頂きましたが、モニター車の提供など頂い
たことがなくすべて自腹でした。HONDAさん聞いてんのかいな。
アウトランダーPHEV-7
それはともかくミツビシはどこへ行こうとしているのでしょうか。
アイミーブに始まるEVの分野で自社のアイデンティティを証明
しようとしているようにも見えます。アウトランダーPHEVでの
革新的な試みもHVの改良版と言うよりは、EVの技術が強く押し
出されているように見えます。
ミツビシは背後に大三菱グループが控えているので食うには困ら
ないでしょうが、オクルマ業界では微妙な位置におり、今後の生き
残りを掛けてEVの方向に特化していくようにも思えます。
コルトF2000-4
余談になりますが、写真はフォーミュラカー「コルトF2000」です。
タバコ屋がD大学在学中の若かりし頃昭和46年の日本GPに出場
し永松、益子両名のドライブにより見事ワンツーフィニッシュし、
ミツビシ最初で最後の総合優勝を飾りました。ミツビシは国際ラリー
に進出する以前はレース活動もさかんに行って大活躍した時期が
あり、その時のブランドが子馬という意味の「コルト/COLT」だった
ことなど万博を知るタバコ屋世代の遠い昔へのノスタルジーに過ぎ
ないのかも知れません。

モーターショーのガイドとしては随分脱線した記事となってしまい
ました。SUBARUとミツビシは国際ラリーでも良きライバルと
して競い合い、技術ではそれぞれ傑出したものを持っている訳で
両社ともいたずらに規模を追うことなく、他社のマネの出来ない
分野を築いてほしいものです。それが真のアイデンティティという
ものでしょう。

追記:ニッサンの記事がないのはどういうことやねんとお叱りを
受けそうですが、今のニッサンについては何も書く気が起らない
のです。昭和40年代の輝いていた頃のニッサンと今のニッサン
の落差があまりにも大きいからかも知れません。

タバコ屋の東京モーターショーガイドはこれで終わりにしたいとこ
ろですが皆さんは多分もの足りないと思っておられるでしょうから、
特別付録として、次回はカーオブザイヤーにからんで我がマツダと
VWのことをお話ししたいと思います。お楽しみに。


★★島のタバコ屋の独り言★★
【7月31日:ああ創業100年】 島のタバコ屋、即ち富永呉服店が創業100年を迎えたことは先般お伝えした通りですが、皆さんよくご存知の世界的宇宙物理学者、故ホーキング博士によれば、100年なんて宇宙的時間軸で言えば、一瞬のまばたきに過ぎない訳で「島でのことも夢のまた夢」ということになりましょう。それはともかく4才の頃から道端の草にも「コンニチハ」なんて愛想を振り撒いて来たタバコ屋にしてみれば「店は客のためにある!」以上、未来永劫、店の続く限りそのテーゼを実践し続けるしかないのです。京都で300年続く老舗料亭、老舗呉服問屋もその志があったのかどうか、お聞きしたことはありませんが、当らずとも遠からじではないでしょうか。
◆◆島のタバコ屋メニュー◆◆
メニューの見方について
各カテゴリー別に最新記事10件が表示されます。10件以上の場合は最下行のホーム右の矢印で次のページをご覧頂けます。
記事の見方について
島のタバコ屋手帳のタイトルをクリックすると最新記事10件が表示されます。また個々の記事のタイトルをクリックするとその記事と投稿コメントが表示されます。
最新記事(30件)
月別アーカイブ
最新トラックバック
RSSリンクの表示
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる