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初夢、イノベーション・オブザイヤー vol.2

平成27年1月7日
翼よあれがパリの灯だ
vol.1でオクルマのイノベーションについてタバコ屋なりの
考えをお話しましたがvol.2ではヒコーキの分野での頑張
れNIPPONについてお話ししたいと思います。
リンドバーグ3-1
タバコ屋世代にとってヒコーキのことで印象深い出来事と
言えばリンドバーグが史上初めて達成した大西洋単独
無着陸横断飛行
ではないでしょうか。昭和2年と言います
から今から88年も前のことで、タバコ屋の母校同志社大学
自動車部が創部される6年程前の出来事でした。
リンドバーグ14
彼の愛機は言わずと知れたスピリット・オブ・セントルイス号
で単発単葉、単座の今から見ればオモチャみたいなヒコ
ーキでしたが、当時この大西洋単独横断飛行には懸賞金
が掛かっていたらしく、民間航空機会社の若きパイロットで
もあり、冒険野心家でもあったリンドバーグは専門知識を
生かしハンドメイドの別注機を仕立て、資金も限られてい
たため交代のパイロットも用意せず、たった一人で2日間、
6,000km近くの冒険飛行を敢行したのでした。GPSもカー
ナビもなかった時代によくぞパリに辿り着けたものだと思い
ますが、快挙というかまぐれと言うかニューヨークのルーズ
ベルト飛行場を飛び立って以来ノンストップでパリのル・ブ
ルジェ空港に着陸したのです。(老婆心ながら食事とトイレ
はどうしたんだろう?)
リンドバーグ10
映画ではリンドバーグがパリ上空に達した時、「翼よ、あれ
がパリの灯だ」とロマンチックなセリフが発せられたようで
すが、実際は降りるまでそこがパリかどうかもわからなかっ
たらしく、また着陸後愛機から降りるやいなや、「もう我慢
出来ないんやけどトイレないですか?」と言ったとか言わ
なかったとか。
リンドバーグ12
余談になりますが、当時パリにそれだけの暇人がよくぞい
たもので70万人以上がその雄姿を一目見るために押しか
けたそうです。それから見れば、タバコ屋が鈴鹿のF1GPで
アイルトン・セナ見たさに全国から1日、15万人も押しかけ
その異様な光景に腰を抜かした事なんかショボイ出来事
だったように思われます。
リンドバーグ15
また明治36年にライト兄弟が初めてヒコーキを飛ばしてか
ら20年余りしか経っておらず、リンドバーグの決死のフライ
トという勇気は称えられるにしても、技術革新のスピードに
は驚かされますよね。
リンドバーグの偉業は冒険ながら、ヒコーキという最新の
ツールを利用したソフト面でのイノベーションと言えるかも
知れません。
リンドバーグ1-1
もちろん戦後世代のタバコ屋がそのような快挙を知る由も
なく、彼が戦後昭和28年に出版した自伝「The Spirit of
St.Louis」(邦題、翼よあれがパリの灯だ)をもとに昭和32
年に映画化され子供心にその映画を見た時の感動が強く
印象に残っているせいだと思います。
リンドバーグ8
その後リンドバーグはご夫妻で北太平洋空路の調査飛行
も敢行し、途中日本にも立ち寄りました。当時はまだアメリ
カとは蜜月時代でパリ程ではなかったにしても熱烈な歓迎
を受けたそうです。
リンドバーグ7
彼は、各種勲章を授与され一躍有名人となりまたセレブに
もなったのですが妬まれ後年ご長男の誘拐事件により不
幸な目にも合いました。古今東西出る釘は打たれると言う
のは共通なのでしょうか。

リンドバーグは昭和49年惜しまれつつ亡くなりますが、後
日談としてそのお孫さんが平成14年にニュー・スピリット・
オブ・セントルイス号を仕立て、再度祖父の快挙を再現し
て見せたそうで、歴史的意義は薄いもののそのDNAは
脈々と流れているのだと思います。

リンドバーグが活躍した時代はアメリカと日本は仲良しで
した。やがて日本軍部の暴走が始まるとともにその良き関
係が壊れてしまいあの不幸な戦争へ突入してしまった結果、
あまりの国力の差に結果は明らかで、完膚なきまでに叩き
のめされ敗戦を迎えたことはもう皆さんには説明の必要も
ないことでしょう。
零戦-11
さて話はうんと飛びます。皮肉なことに戦争により日本のヒ
コーキ技術は当時の世界トップクラスとなり、戦争のツール
とは言うものの、ゼロ戦、紫電改等の優秀な戦闘機を生み
出したのでしたが、敗戦により製造設備は全て灰燼と化し、
リセットどころか技術そのものをアメリカにより封印されてし
まいました。
(関連記事:究極のレストア参照願います)
ys11-4-1.jpg
その後、日本のヒコーキ技術が壊滅的状況の中、アメリカ
と西欧はジェットエンジンの技術革新でヒコーキ性能の飛
躍的な向上を果たしていきました。その間日本は国産旅客
機YS-11を開発するのが精一杯でした。ここだけの話です
が、タバコ屋は以前一度だけYS-11に乗ったことがあるの
ですが、プロペラエンジンの振動やボディの剛性不足により、
すこぶる不快な乗り心地だった記憶があります。

日本はその悔しさの捌け口をオクルマにぶつけた感があり
欧米が油断している隙と言いますか、たかをくくっている間
に絶え間ないイノベーションを進め文字通り世界一のオク
ルマ大国となりました。
DSCN0437.jpg
ヒコーキの世界でも日本はただ指を咥えて見ていた訳で
はなく、NIPPONオリジナルの炭素繊維加工技術を武器に
軽量化という絶対テーマに大きく貢献しボーイング社など
の機体の約半分はNIPPON製という事態になってきました。
またジェットエンジンについても長い間アメリカ製のノックダ
ウン生産を繰り返しているうちに頂点を究めなければ気が
済まないという日本特有の匠心により、近年ではミツビシ、
IHI等がアメリカ製よりコンパクトでしかも高出力のジェット
エンジンを開発出来るまでになりました。オクルマであれ
だけのエンジン技術を持つNIPPONですからジェットエンジ
ンでも同じことが出来るはずですよね。

オクルマのカテゴリーでわかるようにアメリカはマル金の
国だけに基本コンセプトは優れているのですが作りが大
雑把で細やかさというものがなく、マルビの国、NIPPONの
美点であるもったいないコンセプトにも欠けていて年月を
重ねると結果としてNIPPON製品の方が断然良いもの(
ローコスト・ハイパフォーマンス)に仕上がるという寸法です。
(関連記事:好みの基準 vol.7:カーデザイン参照願います)
ホンダジェット-4-1
そのヒコーキ分野にもこの数年、大きな変化のきざしが現
れました。まず先行したのがHONDAで、創業者、本田宗一
郎氏の夢だった大空への挑戦が実を結ぶ時が来たのです。

すでに宗一郎氏の意思に従い昭和61年には研究所を設
立し本格的なヒコーキの研究をスタートしていました。
長い基礎研究と幾多の試行錯誤の末、平成15年には待
望のオールHONDA製小型ビジネスジェットのプロトタイプ
を完成させるまでに漕ぎ着けました。
ホンダジェット-5
コンセプトは「ボディ、エンジンともすべて自社製で高効率、
高性能な小型ビジネスジェット」というものでした。エンジン
については設計は自社でやるものの生産とかのノウハウ
が必要でアメリカの大手メーカーGE(ゼネラル・エレクトリ
ック社)と提携し、別会社を作って対処し実現に漕ぎ着け
ました。
ホンダジェット-7-1
日本初の国産ビジネスジェットは人マネが大嫌いなHOND
Aらしく大変ユニークなエンジンレイアウトを採用しました。
通常は両翼下か、胴体後部に配置するエンジンを両翼上
に配置したのです。コロンブスの卵と言ってしまえばそれ
までですが、独創的な発想と言えるのではないでしょうか。
ホンダジェット-20
ちなみにこの独創的なHONDAジェットを設計デザインした
のはHONDA航空事業のプロジェクトリーダーでありアメリ
カ現地法人HONDA・AIRCRAFT社の社長でもある藤野道
格氏
で、ユニークなそのエンジンレイアウトはもちろん特許
になっており他社が簡単に真似することは出来ないので
す。う~ん、タバコ屋お気に入りの初代フェアレディZのデ
ザイナー、松尾良彦氏以外にも気骨溢れる日本人デザイ
ナーがいたんですね。コクピットもシンプルかつ機能美に
あふれるGOOD-DESIGNで好ましいです。ただしアナログ
全盛だったタバコ屋世代と違い、計器盤の位置にはすべて
ビジュアルモニターがセットされています。これはこれで
GOODです。
ホンダジェット-9-1
肝心の飛行性能も抜群で、スピード、燃費とも競合他社よ
り2割近く良いそうで、(ちなみにスピードは零戦より遥か
に速い770km/h程度で巡航)、また機内もエンジンを胴体
から切り離すことにより、約20%も広くすることが出来、
その結果ビジネスジェットと言うかパーソナルジェットとし
てエグゼクティブや富裕層の要求を満たす快適仕様に
仕立てられています。セスナを始め競合他社が大慌てす
るのを尻目に、気が遠くなるような膨大な量の事前テスト
を終えいよいよ発売段階に入ろうとしています。
ホンダジェット-15
事業の観点から申しますと、HONDAがここに至るまでは
売上げ(収入)というものが全く発生していない訳で、すべ
て開発のための持ち出し(支出)のみだったと思うのです。
リーマンショック以降はHONDAも業績が悪化し、年間500
億円もかかるというF1から撤退する等、関連事業を縮小し
ただけに、金食い虫の航空機事業は存亡の危機に立たさ
れた訳ですが、おそらく累計では数千億円の開発費を投入
したであろうこの事業を廃止せずよくぞ踏ん張って実現に
漕ぎ着けたものだと思います。HONDAは当面、年間100機
程度売りたいようで、そうなると一気に数百億円規模のビジ
ネス(売上げ)が発生するわけで何かオセロゲームのような
気もします。
年間100機と簡単に申し上げましたが、製造ペ-スは4日に
1機ということになりヒコーキとしては大変な量産規模にな
ります。ま、オクルマとバイクで生産ノウハウでは最先端を
行くHONDAのことですから、あまり心配はしていませんが。
ホンダシビック1
かつて誰も成し得なかったマスキー法をCVCCエンジン
よっていち早くクリアし、アメリカへシビックとアコードで殴り
込みを掛け、一躍新天地を切り開いてきたHONDA、今度
はヒコーキの分野で再びシビック・アコードの奇跡を再現し
ようとしています。
蛇足ながら、このビジネスジェット・シビック版(6人乗り)で
成功したら次は一回り大型のアコード版(10人乗りくらい)
を開発するであろうと思うのはタバコ屋だけではないと思
います。何故ならば、HONDAは航空機事業をバイク、オク
ルマに次ぐ第3の事業の柱にしようと目論んでいるからな
のです。そうなると数千億の規模と言うことになりビジネス
ジェット・シビック版だけではその売上げを賄えませんよね。
(関連記事:オハイオの夢参照願います)
アコードハッチバック3
ヒコーキメーカーだったBMWも、またジェットエンジンメー
カーでもあるロールスロイスだって自前のヒコーキを開発
するには至っておらず、このHONDAの画期的なイノベー
ションと言うか執念に対しオクルマのFCV技術同様、タバ
コ屋は拍手喝采を送りたいです。タバコ屋の敬愛する経
済学者のドラッカー教授も言ってますよね、
事業とは新しい顧客を生み出すことである」と・・・。
(関連記事:カーオブザイヤー異聞:間違いだらけの受賞
車選び
参照願います)
ホンダジェット-19-1
どうでも良いことながら、タバコ屋が唯一気に入らないのは
新しいHONDAジェットのロゴマークなんです。本来の力強
いHONDAロゴやバイクのウイングロゴを見慣れてきたタバ
コ屋にとってはHONDAジェットのロゴは何か弱々しくイン
パクトを感じません。タバコ屋の感性がずれているのか、
デザイナーのセンスが悪いのかは皆さんの判断にお任せ
することにしましょう。
ホンダS800-1
かつてHONDAが無謀にも四輪に進出し今では多くのライ
ンナップを揃える総合メーカーに成長したように、ヒコーキ
のカテゴリーでもこれを皮切りに主に小型ジェットの分野
でユニークかつ魅力的な製品の数々を開発してくれること
でしょう。
ホンダジェット-3
ただこのヒコーキを買いたいと思っている方のためにオネ
ダンを申し上げますと約5億円だそうで、メンテナンス等の
維持費も相当かかるためロールスやフェラーリをゲタ代わ
りにお使いのお方でないと、購入は無理というものです。
ちなみにタバコ屋は当面カタログを眺めるだけにしておき
ます。
ランドスピーダー5
内緒の話ながら、個人的には前回の記事でご紹介した夢
のノリモノ「ランドスピーダー」をHONDAが開発してほしいと
思っています。いやすでに研究中かも知れません。
(関連記事:近未来カー参照願います)
MRJ-3.jpg
次に注目したいのは、悲願の国産ジェット旅客機開発を
ミツビシが実現したことです。その名はMRJ(ミツビシ・リー
ジョナル・ジェット)で読んで字のごとく、近距離間をつなぐ
70~100人乗りの小型ジェット旅客機のことです。NIPPON
お得意のカーボンファイバー技術を駆使し、軽量かつ高
性能なヒコーキを自前で開発したのです。

ただ、エンジンだけは開発に時間がかかるためアメリカの
老舗エンジンメーカーでありボーイング社などに多数採用
されているプラット&ホイットニー社のものを採用している
そうですが、これもいずれミツビシ製かIHI製に取って代わ
ることでしょう。
MRJ-4-1.jpg
MRJのコンセプトは経済産業省が提唱した「環境適応型
高性能小型航空機」に呼応して開発されたものであり、
オクニのお金がかなり注ぎ込まれた国家プロジェクトでも
あったのです。
(関連記事:零戦の末裔参照願います)

ミツビシさんには悪いのですが、性能は申し分ないながら、
機体デザインは空力をとことん追求した割にはバランスに
欠けており、前のめりのお口トンガリデザイン、いわゆる
コンコルド顔になっていて、タバコ屋はやや失望です。
MRJ-8.jpg
それはともかく昭和37年より運行開始した国産初のYS-11
より53年ぶりに今度はプロペラではなくジェット推進の国産
旅客機が誕生しようとしています。性能はもちろん機内の
乗り心地や快適さはYS-11とは比較にならないほど改善
されているはずですが所詮は近距離用の小型機なので、
普段ボーイングの大型機に乗り慣れている皆さんにはや
や窮屈に感じられることでしょう。
素人考えながら、多少外観デザインはズングリでも良いか
らバランスの取れたボディとし、その分機内のスペースを
広げてほしかったと思います。
787-2.jpg
余談ながらミツビシが何故ボーイング787等花形路線用
の中大型ジェットを開発しなかったかと言えば、それは
ボーイングやエアバスの酒池肉林のおいしいところへ殴
り込みを掛けることになり、すぐにプロジェクトそのものを
潰されることは明白だったからです。
曰く、「せっかくNIPPONに炭素繊維やらパーツやら沢山
注文してあげてんのに、自前で全部作って俺らの邪魔を
するんやったら、もう注文は出しませんで~!」タバコ屋
はその場にいなくてもボーイング社が言うセリフくらいは
わかります。

思えば、戦後完璧にヒコーキ技術を封印されたNIPPON
でしたがHONDAとミツビシは逆境をはねのけここまで辿
り着きました。それは強い意思(ビジョン)と技術革新(イノ
ベーション)に支えられたものであることは申すまでもあり
ません。
(関連記事:初夢、イノベーション・オブザイヤー vol.1参照
願います)
心神1-1
蛇足ながら、あくまでも国土防衛のためのツールとして
迎撃戦闘機(かつての紫電改や雷電)がありますが、これ
も民間機同様国産化がはばかられ、長きに亘りMADE IN
USAを有難く拝受してきたのですがここへ来てやはりミツ
ビシ及びIHIの連合軍にて新時代のステルス迎撃戦闘機
のプロトタイプ(通称「心神」)が試作完成したようです。
心神3
ステルス技術で現在NIPPONは世界最高水準にあると言
われており、機体の形状及び素材はもちろんのこと、特殊
塗料に至るまで、各種ハイテクノロジーの集成で、この分
野でもNIPPONは存在感を増しつつあります。
心神4-1
二度と戦争はやってはなりませんが祖国防衛は何として
でも果たすべきことだと思います。NIPPONの匠の技術をも
ってすればそれが自前で可能な段階に差し掛かりつつある
のです。

無駄話ながら、地上のノリモノに比べ空のノリモノ特に戦
闘機は単純にその造形が美しいと感じます。機能を追求
すれば必然的にこうなるのでしょうか。タバコ屋はヒコーキ
のことには全く素人ながら美しいのか、ぶっさいくなのか
くらいの判断はつくと思っています。特に稚拙なコンセプト
によるオスプレイの危険さとデザインの不細工さにはとて
も耐えられません。
(関連記事:沖縄巡礼 vol.4:気がかりなこと参照願います)

本当はロケットのことまで書きたかったのですが、例によっ
て長い前置きとなったため紙数が尽きたようですので今回
はここまでと致します。ロケットについてはvol.3にて、
お楽しみに。

(尚、文中の歴史的な記述や一部写真はウィキペディア及
びヤフーネット画像等引用させて頂きました)

初夢、イノベーション・オブザイヤー vol.1

平成27年1月3日
皆さん明けましておめでとうございます。本年も4月まで
は公務が多忙だとは思いますが、折に触れ楽しい記事を
お届けしたいと思いますのでよろしくお願い致します。
尚昨年は神戸の某読者(愛称ギーちゃんという方)の立ち
読みも含め、つたない記事を読み支えて頂いた方々に
感謝致します。

さていきなり大きなテーマの表題で恐縮ですが日本の大
都市以外は例外なく過疎化と老齢化が進みかつての活力
が失われようとしている中、地方創生(再生)が叫ばれ
諸々の対処がされつつも、その実効は絶望的だというの
がタバコ屋の正直な気持ちです。
朝鮮戦争特需1
かつて70年前、太平洋戦争での敗戦によりすべてを失い
日本国そのものが消滅寸前まで追い込まれた時代、奇跡
的な復興により現在の平和で豊かな国へと成長発展して
きたことは皆さんご体験の現代史ではありますが、その中
でも最も重要なキッカケだったのは朝鮮戦争による特需
ったのです。ルンペンだった当時の日本を立ち直らせたの
はアメリカの膨大なマネーでした。戦争で負けた国がよそ
の戦争で息を吹き返すというのはかなり後ろめたい気持ち
もしますが歴史の事実として重く受け止めるべきでしょう。
東京オリンピック7
また朝鮮特需以外で繁栄のキッカケを作ったものと言えば
タバコ屋が中学生だった時の東京オリンピックと同志社大
学1回生だった時の大阪万博という2つの巨大プロジェクト
だったと思います。
さらに繁栄のシナリオを描いた人物としてはマルハチ真綿
のCMでもないでしょうが、所得2バ~イ(倍増)論を唱えた
池田勇人首相及び列島改造(土木工事10バ~イ)論を唱
えた田中角栄首相ではないでしょうか。
ハワイオアフ島4
時は過ぎ、昭和60年には先進5ヶ国によるプラザ合意から
始まった急激な円高によるオカネの氾濫が起こり、本来の
事業(実業)からかけ離れた株や土地、建物に対する投機
虚業)ブーム、いわゆるバブル経済と称する、泡ならぬ濡
れ手に粟の一時期がありましたが、これは本来の繁栄で
はなくタバコ屋はこんなもの繁栄と認めたくはありません。
とにかくハワイからニューヨーク5番街から世界中手当たり
次第土地やビルを買いまくり、世界中のひんしゅくを買った
のもこの頃でした。作家の司馬遼太郎さんもこの頃の日本
人の節度のなさを嘆き日本の将来を憂いつつ急逝されて
しまいました。
ジュリアナ東京4
しかし悲しいことにタバコ屋世代は学生時代を終え社会の
中堅階層にさしかかり、諸々重要な決め事をする年齢に
達した頃にバブル経済なるものを経験しているのですが、
当時は正直なところそれが砂上の楼閣であると判断出来
るような知恵と経験をタバコ屋は持ち合わせてはいません
でした。何が何だかわからないうちに景気が良くなったとい
う実感はありました。当時HONDAのF1での華々しい活躍
やジュリアナ東京に象徴されるディスコブーム(悩ましいお
姿のお嬢ちゃん達の狂乱盆踊り)等、日本中がバブルとい
う熱病にうなされた時代だったにしても、今となっては夢の
また夢の出来事だったように思います。(あの頃ジュリアナ
東京で踊っていたお嬢ちゃん達、今はどうしているんだろ
う?)

蛇足ながら、タバコ屋は当時流行りつつあったホームセン
ターを島で初めて開店させたのでしたが、投機とかには
全く関心がなかったので、それにまつわるおいしい話や
破綻話には無縁でした。スーパーカーブームが起こった
のもこの頃でしたよね。
(関連記事:鈴鹿サーキットのこと vol.4:絶頂期参照願い
ます)
miura1.jpg
写真はスーパーカーのはしりとも言える、ランボルギーニ
・ミウラで当時ぶっさいくなオクルマばかりだった中に突如
として現れた夢のようなオクルマでした。
スペックは3.9LDOHC-V12気筒を搭載したミッドシップスポ
ーツカーで、デザインはベルトーネ社が担当し、一般には
タバコ屋お気に入りのデザイナー、ジウジアーロの作と言
われていますが、事実はガンディーニの作品です。
その浮世離れした流麗なデザインは大人はもちろん当時
のお子達を虜にさせる魅力(魔力?)を持っており、庶民
には買えもしないそのオクルマに対し人はいつしかそれを
スーパーカーと呼ぶようになりました。

初夢の前置きが長くなりました。さあ日本は今後どのような
方向に進み、どのような国になっていくのでしょうか。
テーマが重いのでタバコ屋なりの考えを簡単に申しますと、
最も大切なことはこの国をどのような姿にするのかという
意思(ビジョン)でそのベクトルを誤ると衰退、もしくは没落
という二文字が待っているということです。
IMG_2572.jpg
最重要なビジョンとは「平和で豊かな日本の創生」という
ことなのでしょうが、世界には様々な国がありいつも競争
コンペティション)状態にある訳で、それを戦争という手段
を用いず共存し、繁栄を維持していくには絶えざる自己革
新(イノベーション)によって自国を高め世界に貢献出来る
アドバンテージを持つ必要があります。
大英帝国3-1
タバコ屋の個人的な願いとしては、NIPPONは間違っても
たそがれの大英帝国になってほしくないのです。かつて
七つの海を制覇し、世界に君臨したグレートブリテンは、
泥棒、強盗大国ではあったものの活力はありました。
しかし今では妙にチマチマとまとまって没落と衰退を享受
しているあわれな姿で、因果応報とは言うもののタバコ屋
には耐えられない、言い換えればNIPPONがなってほしく
ない国のカタチです。そうならないためにはイノベーション
によって常に国としての若さと活力を保つ以外には方法が
ないのです。
(関連記事:島のスイーツ開発 vol.4:マリーアントワネット
のこと
参照願います)

この稿ではそのイノベーションを技術革新というテーマに
絞り日本はどうなるのか、どうなってほしいかを限られた
カテゴリーの中でタバコ屋の独断と偏見によりお話しした
いと思います。
プリウス1
まず好きなオクルマの分野ですが、世界のトレンドはクリ
ーン&省エネでありそのためにヨーロッパ勢が選んだの
はディーゼルとダウンサイジングでしたが、日本はトヨタ、
HONDAが推進するHV(ハイブリッド)でした。この意思決
定は正しかったと思います。
何故ならディーゼルは既存のテクノロジーであり差別化
が難しいと思うのです。その点HVはエンジンとモーター
の組み合わせという高度な技術が必要で、世界に対し
差別化が図れると思います。
ニッサンリーフ2
究極のクリーン&エコという点ではEV(電気自動車)でし
ょうが、これはバッテリーが重くて軽量化という面で難しく
また航続距離がHVの半分程度なのでタバコ屋はあまり
感心しません。つまり世界では主流にならないと思います。
ただNISSANのゴーンさんはEVこそ次世代の切札だと豪
語していますがこの意思決定は誤りだと思います。
お給料は10億円以上もらっているので、タバコ屋なら5千
万円程頂けたらもっとましな意思決定をして差し上げられ
ます。
アウトランダーPHEV-9
それよりも今後主流になるのはPHV(プラグインハイブリッ
ド)だと思うのです。この分野では世界一真面目なメーカー
、ミツビシが先行しておりアウトランダーで実証中で、現状
PHVシステムを採用した世界一優秀なSUVといえばミツビ
シ・アウトランダーだと断言出来ます。ただミツビシさん、
オクルマには色気も必要でデザイン何とかしてよと言いた
いです。このオカオを見ていると眠くなるのはタバコ屋だけ
でしょうか。
アウトランダーPHEV-16-1
その点、ミツビシもかなり気になったようでプロトタイプSで
は、シャキンとしたオカオに変身しました。これならOKです。
(関連記事:好みの基準 vol.6:セカンドカーのこと参照願い
ます)
MiEV Evolution II-3-1
またミツビシはEVもしくはPHVでモータースポーツにも積
極的に参戦中で、アメリカの有名なヒルクライムレース、
パイクスピークや世界的なラリー大会に挑戦しています。
かつてWRCやパリダカで栄光の歴史があるだけに、今後
も必ず世界をアッと言わせる快挙を成し遂げると思います。
54.jpg
ちなみにここだけの話ですが、そのプロジェクトに深く関わ
っているのはいつもこのブログにご登場頂いている京都の
元校長先生(平尾センセですが)と親交のあるプロのワー
クスドライバーで、パリダカで数度の優勝経験をお持ちの
増岡浩氏です。
彼ならガイジン並みの頑健なオカラダと、優秀な頭脳を
お持ちなのできっと素晴らしい成果を出し世界にNIPPON
とミツビシの優秀性を発信してくれることでしょう。写真は
右より増岡選手、中央が平尾センセ、左が同志社大学
自動車部後輩のY氏(ばらしますと横井氏)です。横井氏が
手に持っている色紙は増岡選手からパリダカ優勝を記念
して書いて頂いた色紙です。
(関連記事:東京モーターショー異聞 vol.3:百花繚乱参照
願います)
ソーラーカー4
オクルマの動力源としてPHVは現状理想的だと思います
がタバコ屋の個人的な考えですと、これに高性能なソーラ
ーパネルを装着すればより効率的なものとなり、世界との
差別化も図れると思うのですが市販化されないところを見
るとコストや重量増の問題であまりメリットがないのかも知
れません。一時ソーラーカーレースが大流行りしたことも
あるだけに開発の余地はあると思うのですが・・・。
トヨタFCV-13
20世紀は大雑把に言って、電気と化石燃料(石炭、石油)
の時代だった訳ですが、21世紀は電気と水素の時代にな
ると言われていますよね。水素爆弾は論外としても水素を
エナジーとして使う考えは実用化され一般社会に徐々に
普及しつつありますが、オクルマも次なるイノベーションと
して10年以上の長い研究開発期間を経てトヨタとHONDA
がFCV(水素燃料電池車)を世界に先駆け実用化し発表
しました。イノベーション(技術革新)とはこういうことを言う
のではないでしょうか。タバコ屋は素直に拍手喝采を送り
たいです。
(関連記事:EとHの相克参照願います)
TS040HV-18.jpg
ついでのお話ながら、トヨタの名誉のためにお話しします
と、昨年トヨタはHVシステムを搭載したレーシングカーTS
040-HYBRIDでWEC(スポーツカー世界耐久選手権)シリー
ズにおいて悲願の年間チャンピオンを獲得しました。
強豪アウディを退けての栄冠だけに喜びもひとしおであっ
たことと思われます。
TS040HV-13-1.jpg
ただルマンでは寸前のところで優勝出来なかっただけに
今年は雪辱を期すことと思われます。頑張れTOYOTA!。
余計なことながら空力デザインかどうか知りませんがあの
懐中電灯のごときヘッドライトはどうにかなりませんかね。
(関連記事:アウディの挑戦:栄光のルマン参照願います)
円弧動エンジン2 円弧動エンジン1
もう一つ気になっているのは円弧動エンジンのことです。
見たことも聞いたこともなく、降ってわいたようなテクノロジ
ーなんですが、多分専門家の間では随分前から研究対象
になっていたのではないでしょうか。時計の振り子のよう
に2個の一体型ピストン(ペンデュラム?)が2つの燃焼室
を行ったり来たりしてそれを回転運動に変えるというメカニ
ズムのようですが、このメカの特徴はエネルギー効率が
格段に良いそうで省エネ、省資源化につながる未来技術
だそうです。
ロータリーエンジン1
ロータリーエンジンが環境性能をこれ以上クリア出来ない
という理由でロータリーを引込めつつあるMAZDAなれど、
SKY-ACTIVで優秀な技術を披露しつつあり、MAZDAに
はロータリーに代わる画期的なエンジンとして是非この
円弧動エンジンを実用化してほしいものです。
素人考えですが、ロータリーと円弧動エンジンとは運動が
やや似ており今迄苦労して培ったシーリング技術が生き
てくると思うのです。
(関連記事:アウディな人 vol.2:ピエヒの野望参照願い
ます)
ランドスピーダー8
初夢としてはこれだけでは面白くないと思われるので、タバ
コ屋の究極のオクルマをご紹介しますと、それはスターウ
オーズの世界でルークの乗っていた地上から浮き上がる
ノリモノ「ランドスピーダー」です。何も空を飛ぶ必要はなく
また猛スピードで走る必要もなく、地上から浮き上がるだ
けでいいんです。そうするとタイヤが不要となり余分なパ
ーツがなくなりますよね。それは軽量化に大変役立つ訳で
良いことずくめですが、ブリヂストンとミシュランは倒産する
でしょうからお気の毒とは思います。
アメリカ空軍の垂直離着陸機F35Bのようにセンプウキで
機体を浮かせるのではなく、何らかの浮き上がるシカケ
(反重力装置)と推進装置が必要になります。いずれにし
ても非現実的で荒唐無稽なコンセプトながら、それを実現
するのが技術革新というものです。
(関連記事:近未来カー参照願います)
紫電改-4
余談ながら、かつて不幸な戦争時、ビンボーコンセプトに
て作られた零戦や紫電改、飛行性能は優秀ながらも搭乗
員の防弾装甲がされておらず、安全面や機体の堅牢さに
おいてアメリカのグラマンやコルセアには数段劣り、やおら
多くの優秀な若きパイロットと機体を無残に損失し、敗戦に
拍車をかけたことはあまり知られていない戦争の一面です。
当時の正しい戦略は「負けるのがわかっている戦争をしな
いこと」で土下座外交でも何でもいいから戦争を回避すべ
きでした。
国の生き残りをかけた戦争による技術革新はアメリカ、
日本とももうすさまじいものでした。制空がすべてを決す
る時代となっており、日本にそれが出来ていればB29の
本土爆撃や原爆投下は不可能だったわけで、旧態然た
る戦艦大和と武蔵ではもう戦争は出来ないことはわかっ
ていたのですが、ここではこれ以上言わないことにしまし
ょう。
(関連記事:究極のレストア参照願います)
FCEVコンセプト31
タバコ屋が言いたいのは匠心を持つ技術大国NIPPONが
持てる力を存分に発揮し、今こそ世界のリーダーシップを
取るべき時期に来ているということです。幸い先進的なEV、
HV、PHVの技術を始めFCVのハイテクノロジーにより日本
の存在感は益々高まりつつあります。
アイサイト1
クリーン&省エネという時代の要求を満たし、またかつて
戦時下のビンボーコンセプトによる戦闘機の安全面の軽
視という面の反省に立ち、SUBARUのアイサイト等、危険
回避の技術に最優先で取り組めば、結果としてそれが
NIPPONのアイデンティティの構築にも繋がると思うのです。

本当はオクルマをはじめヒコーキやロケットのことを一気
に書きたかったのですがオクルマだけでかなり長くなった
ので今日はこのあたりで終わりにします。
あとはVOL.2をお楽しみに。

★★島のタバコ屋の独り言★★
【7月31日:ああ創業100年】 島のタバコ屋、即ち富永呉服店が創業100年を迎えたことは先般お伝えした通りですが、皆さんよくご存知の世界的宇宙物理学者、故ホーキング博士によれば、100年なんて宇宙的時間軸で言えば、一瞬のまばたきに過ぎない訳で「島でのことも夢のまた夢」ということになりましょう。それはともかく4才の頃から道端の草にも「コンニチハ」なんて愛想を振り撒いて来たタバコ屋にしてみれば「店は客のためにある!」以上、未来永劫、店の続く限りそのテーゼを実践し続けるしかないのです。京都で300年続く老舗料亭、老舗呉服問屋もその志があったのかどうか、お聞きしたことはありませんが、当らずとも遠からじではないでしょうか。
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