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東京モーターショー異聞 vol.1:20年前の出来事

平成25年11月24日
第43回東京モーターショーによせて
いよいよ今年の東京モーターショーが11月23日~12月
1日まで東京ビッグサイトで開幕です。今でこそ世界でも
有数の国際的モーターショーとなりましたが、第一回目
は何と昭和29年(1954年)!に全日本自動車ショウとい
う名前で、会場も東京日比谷の公園広場でつつましく
開催されました。思えば今から60年近くも前の出来事
です。
全日本自動車ショウ1
つつましくとは言っても10日間で50万人が押しかけたよ
うで、やがて迎えるモータリゼーションという熱病のよう
な時代よりかなり以前のお話ながら、娯楽の少なかった
当時としては格好のレジャーであったのかも知れません。
全日本モーターショウ2
余談になりますが、第一回の全日本自動車ショウをプロ
デュース(企画、立案)したのは、意外にも元日産宣伝
部社員で、その後アメリカ日産社長となり、やがてダット
サンP510ブルーバードやフェアレディ240Zをアメリカで
売りまくりダットサンブランドを確立、世界的ブランドに
育て上げた、片山豊氏その人でした。
写真はその会場風景ですが正面の戦士が車輪を引っ
張っているシンボルデザインは片山氏が手掛けたもの
だとか・・・。

ついでの裏話になりますが、フェアレディZの開発にあた
っては、当時気鋭の若手デザイナー松尾良彦氏がひそ
かに温めていたフェアレディZの原デザインを見てその
場で気に入り「これ買った!」と叫んだ話しは有名です
よね。その後片山氏はZの商品化を上層部に進言し発
売にこぎ着けるのですが、彼の予感(先見)は見事に的
中し、その後世界で最も売れたスポーツカーとして歴史
に名を残したことは知る人ぞ知る物語です。
(関連記事:荒ぶる心 vol.1:フェアレディZ参照願います)
ゴジラ1
娯楽と言えば当時はもっぱら映画鑑賞が主流で、日本
では懐かしい「ゴジラ」が封切られた年でした。ストーリ
ーは荒唐無稽な他愛ないものでしたが、その後シリーズ
化されたので、タバコ屋世代にはなじみ深いキャラクタ
ーです。
ローマの休日2-1
アメリカではその前年昭和28年(1953年)に、オードリー
ヘップバーン、グレゴリーペック主演の「ローマの休日」
がリリースされました。
これも現実ではありえない某国王女とそれを取材する
アメリカの新聞記者とのひと時の淡いラブロマンスを描
いた作品で、翌29年(1954年)には日本でも封切られ大
ヒットしたことは有名ですよね。
ローマの休日4
荒唐無稽なストーリーというのが大切なところで、観客
はその中でひと時の非日常的な夢を見る訳です。タバ
コ屋も含めて・・・。ペックとオードリーの何と若々しく初々
しいことでしょうか。
ローマの休日6
余談ながら、当時オードリーはまだ無名の新人で「ロー
マの休日」がデビュー作品だったのですが、その大ヒッ
トにより彼女は一躍トップスターとなり、夢ではなく現実
に映画界の女王となりました。
その清廉で知的な美貌はタバコ屋ならずともクラクラが
来てしまうのは無理からぬことです。

そんなこんなで娯楽の一つとして大人気となった全日本
自動車ショウですがその後東京モーターショーと改めら
れ、タバコ屋が同志社大学自動車部を卒業した昭和48
年(1973年)までは毎年開催されて来たものの、翌年オ
イルショックにより中止となり、それ以降は2年に一度の
開催となりました。
第29回東京モーターショー1
さて、話は20年前に溯ります。平成3年(1991年)のこと
ですが、その年はやや陰りは見え始めたもののバブル
の絶頂期であり、F1ではマクラーレン・HONDAが3.5L-
V12エンジンを搭載し天才ドライバー、アイルトン・セナ
を擁して4連覇を達成した頃の話です。(HONDAエンジ
ン自体は6連覇!)、ただこれが本当の絶頂期で、翌年
からは勝てなくなりバブルも終焉を迎えたためF1から撤
退することになります。
(関連記事:鈴鹿サーキットのこと vol.4:絶頂期参照願
います)
IMG_3817.jpg
話しを東京モーターショーに戻します。当時開設されて
間もない千葉県の幕張メッセで、そのこけら落としともな
る第29回東京モーターショーが10月25日から15日間に
亘って開催されました。今から思うとその時の入場者数
は後にも先にも歴代最高で何と200万人以上が訪れた
そうです。
バブルを反映して各メーカーともコンセプトカーから発売
予定車からてんこ盛りで出品し、それを一目見ようと押
すな押すなの大盛況だった訳です。

タバコ屋はそれまで雑誌ではよく見ていたものの、実際
には東京モーターショーなるものには行ったことがなく、
半ば諦めていましたが、友人に誘われてだったのか自
分が意を決してだったのかもう忘れてしまいましたが、
そのモーターショーに行くことになったのです。以下は
その時の思い出話となります。
IMG_3818.jpg
当時から自称HONDA-PTA会長を自認していたタバコ
屋は迷うことなくHONDAコーナーへと向かいました。
そこには鈴鹿で見慣れたあのマクラーレン・HONDA-
MP4/6が誇らしげに展示されていて来場者の興奮を煽
るように仕掛けられていました。
IMG_3819-1.jpg
実は展示されていたのはF1だけでなく当時HONDAが
力を入れていたソーラーカーレースの世界大会優勝車
とその下には、記憶が曖昧ですが、1リットルのガソリン
で何キロ走れるかとかいうエコランレースの出場車?
だったように思います。(間違っていたらお許しを)
ともあれその3台が円筒形を半分にしたような所に飾ら
れていてかなり度胆を抜くディスプレイでした。芝居がか
った装置ではあったものの、HONDAとしては高性能の
追求と同時に環境への配慮や省エネへの取り組みもし
ていますよということを訴求したかったんだと思います。
(ソーラーカーの関連記事:近未来カー参照願います)
IMG_3822.jpg
二人の妙齢のお嬢ちゃんが、数十億円もするHONDA-
F1カーの横にお行儀悪く腰掛けているので、タバコ屋は
よっぽどそこからすぐに降りなさいと言いたかったので
すが、すらりと伸びたおみ足の露出が気になって、つい
言いそびれてしまいました。
IMG_3820.jpg
ウ~ン、どうにも思い出せないコンセプトカーです。プレ
ートにはEPXカーとなっていましたが、そのデザインモチ
ーフはその後のHONDA車にも反映されてないし、多分
コンセプトだけに終わった車だと思うのです。ちなみに
EPはefficient-personalの略で経済的で効率的なパー
ソナルカーとでも訳すのでしょうか。
IMG_3821.jpg
次はFSXと称するコンセプトカーでその後のHONDAの
セダンに採り入れられたデザインモチーフが随所にちり
ばめられており、こちらのほうが現実的でした。ちなみに
FSはfuturistic-sports-sedanの略で、近未来スポーテ
ィセダンのデザイン試作車ということだろうと思います。
IMG_3823.jpg
さて、今回の東京モーターショーのタバコ屋のお目当て
は実は発売間近の2代目レジェンドでした。その少し前、
雑誌等で既にアメリカでそれなる大型セダンがアキュラ
ブランドで発売されたことは知っていました。問題は日
本で発売されるかどうかだったのですが世はバブル期、
HONDAも大型セダンは不得意科目ではあったものの、
それまでローヴァーと提携してセダン作りのノウハウを
勉強して来たことやアメリカでBMW等ヨーロッパ勢を相
手に今後プレミアムセダンの領域でタフな戦いをしなけ
ればならないことを理解しており、2代目レジェンドのデ
ザインはアメリカンテイストながら国際的にも通用する、
当時の日本のクラウンやセドリックのお旦那仕様や、
お座敷仕様とは一線を画した意欲作であった訳です。
IMG_3824.jpg
タバコ屋は実車を見て、正直一目惚れ状態となりました。
サイズが全長5m近くありクラウンよりも一回り大きいの
で取り回しが難しいとは感じましたが、ボディデザインは
タバコ屋の好きな塊感があり、しかも無駄なラインがなく
またコクピットはヨーロッパ車を思わせるようにシンプル
かつ高質感があり、もう言うことなしです。
パワートレーンはどうもNSXと基本部分を共有している
らしく、V6-3.2LのSOHCながら非常にスムーズな高回
転が予想されるものでした。これは主戦場アメリカで直
接ライバルとなるBMW-5シリーズを意識したものである
ことは明らかで、日本での商売のことはあまり考えてな
いようです。それはデカすぎるボディサイズに明白でし
た。またシンプルなしつらえはタバコ屋の好みではあっ
ても一般の日本人好みではありませんでした。
IMG_3827-1.jpg
後のことながら、タバコ屋は東京モーターショーでレジェ
ンドの実車を見て以来、お気に入りとなってしまい思い
高じてとうとう購入するハメに陥るのですが、百聞は一
見にしかずという言葉を地で行ったような結果となりま
した。
写真はその納車時のもので色は上半分はガンメタで下
半分がシルバーメタ、またホイールは無理を言って選択
不可であったクーペ用アルミホイールを装着しています。
つまり日本でただ一台のレジェンドであった訳です。
店長に感謝。
(関連記事:好みの基準 vol.2:愛車変歴参照願います)

かくしてタバコ屋は発売直前の2代目レジェンドにご対
面が叶い大満足にて、他のコーナーは見る気も起こら
なくなりました。ただ気はそぞろながらせっかく来たの
だから他社のコーナーも見て帰らねばもったいないとい
うものです。
IMG_3825.jpg
ベンツの2シータースポーツカーです。市販予定車では
なくNSXと同様ミッドシップレイアウトのコンセプトカーで
その後もこの形で発売されたような記憶がなく、単なる
ショーモデルだったのでしょう。
それ以外は写真に残っているものがなくやはりレジェン
ドを見た後は気もそぞろだったようです。もはやその記
憶さえもタバコ屋にとってはセピア色のレジェンド(伝説)
となりました。
青山本社ビル5-1
HONDAの青山本社ビルです。タバコ屋は東京モーター
ショーを見学した後、余勢をかって青山本社まで足を伸
ばしました。特別な目的はなかったものの自称HONDA-
PTA会長としては本社ビルも知らないようでは名が廃り
ます。
ちなみにこの立体的な(窓が凹んでいる)ビルは創業者
の宗一郎氏の発案で、地震の時に窓ガラスが地上に落
ちて外の人にケガをさせてはいけないという気配り設計
によるものです。流石ですがデザイン的にも、東京都内
で一際ハイセンスなビルだと思います。
IMG_3829-1.jpg
1Fのウエルカムプラザへ入った途端、タバコ屋は腰を
抜かしました。何とそこには歴代F1マシンと一緒に歴代
のHONDA-F1エンジンが所狭しと並べられていたので
す。それはもう関心のない方にはただの鉄クズですが、
HONDAファンにとっては宝石とも芸術作品とも呼べる
品々でした。
F1マクラーレンホンダMP4・6-1A
もう説明は不要ながら、写真後方はHONDAが初めて
世界チャンピオンとなった時のF1マシン、ウイリアムズ・
HONDA-FW11及びマクラーレン・HONDA-MP4/4、同
じくMP4/6と左から仲良く並んでいます。この3台で驚異
の6連覇を達成した訳ですが、それらのマシンに搭載し
たHONDA-F1エンジンを搭載年次順に言いますと
1.5L-V6・DOHCターボ、3.5L-V10・DOHC自然吸気、
3.5L-V12・DOHC自然吸気の3種のエンジンです。
クイズのようですがオクルマ好きの方ならどれがどれだ
かすぐに判別頂けると思います。また1.5L-V6・DOHC
ターボエンジンが2基ありますが、右がウイリアムズ用、
左手前がマクラーレン用です。尚、一番奥にはチラッと
初期のHONDA-F1に搭載された1.5L-V12自然吸気エ
ンジンも見えます。時間を忘れてしばしの間見学させて
頂いた後、後ろ髪を引かれるように青山本社を後にしま
した。
F1-4期復帰発表6
蛇足ながら、2年後には再びHONDAがF1にカムバックす
るようですが、その時は新しいレギュレーションにより
1.6L-V6・DOHCターボで参戦するのではないかと予想
されます。今時代はダウンサイジング+ターボがトレンド
になりつつあるのでその最先端技術をF1で競うことにな
ると思います。
ナチュラルハウス青山店1
後日談となりますが、この青山本社から西へ下った表
参道交差点のところにナチュラル・ハウスと言うオーガ
ニック食品専門全国チェーンの本社があり、ひょんなご
縁でタバコ屋の「フレッシュファクトリー」とお取引させて
頂くこととなりました。無農薬のみかんと自家製ジュー
スを買って頂いて来ましたが、つい最近残念なことにご
担当者が変わり、方針やお取引先も変更されるとかで
お取引が絶えることになりました。これも人生です。捨
てる神あれば拾う神あり、だれか拾ってくれませんかね。
フレッシュファクトリーロゴ1
ついでながらタバコ屋がやっている地元特産のみかん
に関わる事業は「希望の島」というブランド名なのですが、
会社名は「フレッシュファクトリー・トミナガ」という長たら
しい舌を噛みそうな名前です。
社名を付けた20年近く前の頃はファクトリーという名前
はオクルマ業界用語で一般の会社ではタバコ屋くらい
なものでしたが、最近はやたらとファクトリーという社名
が目立つようになりました。特にお菓子屋さん等に多い
ようですが、これも時代の流行でしょうか。
セゾンファクトリー
これは果物王国山形の高畠というところでジャムやジュ
ースを製造しているセゾン・ファクトリーさんのロゴマーク
ですが、全国の百貨店に出店しているので(京都では大
丸)ご存知の方も多いと思います。
タバコ屋は古くからのお取引先である東京のサン・フル
ーツさんのご紹介でご縁にさせて頂き、一度本社に訪
問したこともあります。ただ社名がよく似ているので、訪
問した時やや気恥ずかしい思いをしたことがありました。
コンセプトはどちらのファクトリーもよく似ており、作って
いるものも果物をベースにしたものなのでほぼ同じカテ
ゴリーで、東のセゾン、西のフレッシュといきたいところ
ですが、実力の差があまりにも大きく、タバコ屋は依然
として零細の域を出ることが出来ていません。

東京モーターショーのお話しがジュース屋のお話に脱線
してしまいました。今年の第43回東京モーターショーに
つきましては次回の記事にて詳しくお伝えしたいと思い
ます。お楽しみに。


コメント

No title

ちやゃっす!
私は東京モーターショーは一度も行ったことが無く、大阪モーターショーに1度しか行っていません。 市販されるかされ無いか分からないコンセプトモデルより、市販化予定のモデルに興味がいってしまいます。 スバルにも昔”アマデウス”なる高速ツアラーワゴンが展示されたことがありましたが、市販されたら欲しいと思ったものですが、その後はついぞ見たことがありません。 今回 ”レヴォーグ”なる市販化予定のモデルが展示されていますが、大きくなりすぎた現行レガシーは日本では売れにくいので、インプレッサのプラットフォームを使ってレガシーのデザインを貼り付けたようなもので、一瞬”アマデウス”かと期待しましたが、見事に裏切られてしまいました。
HONDAエンジン、見た目はV10が綺麗だと思います。が、1.5LのV6はコンパクトでこれも捨てがたい綺麗さです。 確かに近年のトレンドは小排気量にターボの組み合わせで高出力を稼ぎエコを前面に出しているように感じます。 乗ったことは無いですが、デュアルクラッチに多段変速と組み合わされるので、十分すぎる性能では無いでしょうか。
F1業界にインパクトをもって迎えられるであろう新しいHONDA F1 に期待大です。

Re:スバリストのつぶやき

拝復、ちわっすです。
そうでしたか、上山青年は大阪専門ですか。SUBARUにアマデウスというコンセプトカーがあったことは知りませんでした。今回のレヴォーグは上山青年ご指摘どおりレガシイツーリングワゴンの後継車候補ですよね。上山青年同様、タバコ屋もガッカリしています。以前から申し上げている通り次期WRXのプロトタイプはグッドデザインで今度のvol.2でも書こうと思っていますが、そのトレンドは肝心の次期WRXより次期レガシイにより多く反映されています。

HONDA-F1エンジンでV10が一番綺麗とのご指摘です。タバコ屋もまったく同意見です。出来ればV12などやらずにV10で押し通してほしかった。また市販車のNSX及びレジェンドにもV10を積んでほしかった。さらに言えばDOHCとSOHCを使い分けたりせずに、全部にDOHCを採用してほしかったです。今からでも間に合うと思うのですが・・・。ちなみに当時市販車をV6に留めたために結局BMW5に対し優位に立てなかったのだとタバコ屋は今でも信じています。(プレミアムカーの場合、性能はさておいてV6では役不足です。他社はほとんどV8なのでここはHONDAらしくV10をやってほしかった。)グチになってしまいました。

2年後のHONDA-F1エンジン、1.5L-V6DOHCターボは多分マクラーレンとのコンビでまた大活躍をすることは多分間違いないことでしょう。

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★★島のタバコ屋の独り言★★
【7月31日:ああ創業100年】 島のタバコ屋、即ち富永呉服店が創業100年を迎えたことは先般お伝えした通りですが、皆さんよくご存知の世界的宇宙物理学者、故ホーキング博士によれば、100年なんて宇宙的時間軸で言えば、一瞬のまばたきに過ぎない訳で「島でのことも夢のまた夢」ということになりましょう。それはともかく4才の頃から道端の草にも「コンニチハ」なんて愛想を振り撒いて来たタバコ屋にしてみれば「店は客のためにある!」以上、未来永劫、店の続く限りそのテーゼを実践し続けるしかないのです。京都で300年続く老舗料亭、老舗呉服問屋もその志があったのかどうか、お聞きしたことはありませんが、当らずとも遠からじではないでしょうか。
◆◆島のタバコ屋メニュー◆◆
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