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燃えよ剣 vol.3:HONDAの苦悩

平成27年9月14日
先日の記事にて御紹介したように、HONDAは只今F1に
再挑戦中なんですが、勝てないどころか最下位に近い
ところを低迷しており、誇り高きマクラーレンとHONDAは
無責任なメディアから袋叩きに会い、そのプライドは大い
に傷付きつつあります。
マクラーレンHONDA-MP4・30-39A
しかしここは正念場なんです。何が正念場かと申しますと
二流の人間や組織はここで自己保身のため、周りを非難
するんです。相手(パートナー)が悪い、環境や条件が悪
い、果ては地球が悪い、宇宙が悪いと・・・。

一流は違います、黙して語らずただひたすら良い方向に
向かうための改善策を見つけようと努力します。
その点、マクラーレンはやや焦り気味で、HONDAに対し
現場監督の新井氏を更迭せよとか、軽率な言動に出てい
るようですが、HONDAにはそういう行動は取ってほしくな
いと思います。浮世離れしたスーパーカーでは世界から
一定の評価は受けつつあるものの、所詮はちっぽけな
マクラーレンとは違いHONDAは世界企業でありジェット
機まで作っている世界に冠たるテクノロジーを有する企業
なんですから。マクラーレンとは志のレベルが違うんです。
(注:タバコ屋がHONDAの社長ならそう考えます)
HONDAF1-RA108(2008マシン)
とはいっても、オールHONDAで臨んだ近年のF1では全く
勝利からは見放されていましたので、あまり大きいことは
言えません。ただHONDAの名誉のために申し添えますと
いよいよ撤退という段になってやり手のロス・ブラウン
HONDAチームの後を委ねたのですが、その翌年、平成
21年(2009年)にはいきなりF1世界チャンピオンとなった
ので、歴史にIFはないものの、HONDAもあと一年辛抱し
ていれば栄光が微笑んだのかも知れません。
マクラーレンHONDA-MP4・30-20-1
さて前置きが長くなりました。前回の記事でHONDAが何
故勝てないのか、何故遅いのかということについて、タバ
コ屋がくどくどと小姑話しをしたのでしたが、結論は熱の
処理がうまくいってないために、ハイブリッドシステムの
補助動力装置であるMGU-K(制動エナジー回生発電機
+電気モーター)及びもう一つの発電装置であるMGU-H
(排気エナジー回生発電機)の性能が低下もしくは破損
したことと、トータルでの有効利用方法に問題があること
でした。
(関連記事:燃えよ剣 vol.2:HONDAの挑戦参照願います)
マクラーレンHONDA-MP4・30-27A
どうも突き詰めるとMGU-H(発電機)に究極の原因がある
ことが最近わかったようです。元々エンジンについては
かつて30年近く前、マクラーレン・HONDAでF1を席巻した
時代より世界NO.1の自負と実績があり、今回もエンジン
単体ではメルセデス、フェラーリ、ルノーに劣ってはおら
ず、互角の実力があるようです。全くの推測ながら1.6L
シングルターボエンジン単体では700馬力前後出ている
のではないかと思うのです。それに補助モーターの180
馬力程度が加わり、合計900馬力出ればメルセデスや
フェラーリと互角に戦えるはずなんです。
HONDA-F1エンジン2A
しかし現実は遅く、最下位の周辺を低迷という状態です。
これは恐らく180馬力のモーター出力の持続時間が少なく、
わかりやすく言えば充電性能が悪く、すぐに電池切れの
状態となりモーターが機能しなくなり、エンジンだけでの
走行となって、上位のチームとまともに戦えない状態で
あると思います。

電池切れの原因をさらに突き詰めると、MGU-H(充電ジェ
ネレーター)を回転させる、排気ターボに直結した特殊な
設計の軸流コンプレッサーに問題があるようです。
HONDAとしてはすぐにでも再設計し、対策部品と交換
したいところです。

余談ながら、タバコ屋の素人考えでは今でも真の原因は
熱処理問題だと考えており、もし規定が許されるのであれ
ば、画期的な水冷モーターを採用し、あまり電力を使用
せずに、例えば他メーカーの1/2しか消費しない省エネモ
ーターで、しかも高性能を維持出来れば、電池切れの問
題も解決出来ると思います。笑って頂いて結構です。
HONDARA109(V10)-8-4.jpg
どうでもよいことながら、現行エンジンのヘッドカバーは
モダンながらも味気ないペロンとしたものですが、昔日
の伝統的な凹凸のあるHONDAスタイルにしてほしいと
思うのは、タバコ屋の単なるノスタルジーなのかも知れ
ません。
もう一点、歯がゆいと思うのは、パワーユニットの裸の
部分を公開してない点です。現状ではカバー類に覆わ
れまくって、エンジン本体がどれで、モーターがどのよう
にくっ付いて、ターボがどうなっていて、ふむふむという
ことが全くわかりません。現在のパンチラ状態ではタバ
コ屋のフラストレーションは溜まる一方です。全部見せ
ろとは言いませんがHONDAに猛省を求めます。
マクラーレンHONDA-MP4・30-29
悲しいことに、現在のF1規定は複雑かつ保守的でシーズ
ン途中での抜本的なエンジン改良は事実上出来ないよう
なしくみになっており、HONDAが弱点を発見しすぐに改善
しようとしてもそれは来シーズンまで待たねばなりません。
F1マクラーレンホンダMP4・4-5-4
かつてのマクラーレン・HONDAが栄光を極めた時代は、
規定が大変ゆるやかで、排気量及びターボか自然吸気か
と言った基本的なスペックを守りさえすれば、あとはそれを
V10にしようがV12にしようが自由でした。またエンジンが
ぶっ壊れても取替え自由で、エンジンメーカーにとっては
走る実験室、研究室としてやりがいのあるものでした。
現在はそこが大きく異なります。
マクラーレンHONDA-MP4・30-40
ああHONDAよF1復帰のこの一年は屈辱にまみれて過ご
さねばならないと思うのですが、現在のF1は昔日のエン
ジン単体でのパワー競争ではなくハイブリッド・システム
によるトータルパワーで競われており、その分野ではお
得意のはずのHONDAゆえに、やや舐めてかかった点が
あるのではないでしょうか。
近未来F1・LF1-1
全く別の話題になりますが、最近F1でも電動モーターの
フォーミュラEでも死亡事故が起こっており、ドライバーの
安全のため、コクピットをキャノピー(風防)で覆うべきだ
との議論が起きています。
タバコ屋は大賛成です。いつまでもクラシックなフォーミュ
ラ・スタイルを守る必要はなく、キャノピーは元よりタイヤも
半分くらいは覆ってもよいルールにすれば、フィンのいっ
ぱいくっついたあの醜悪な空力ノーズなど、今とは随分違
ったスマートなものになると思うのです。
マクラーレンHONDA-MP4・30-36
HONDAにエールを送って差し上げたいところですが、
上記の理由により、タバコ屋ではどうしようもありません。
ただ若干の救いがあるとすれば、モンツァやスパのような
パワーサーキットでなくハンガリーやシンガポールのよう
なテクニカルサーキットではまんざら捨てたものではない
性能と成績が期待出来ると言うことです。
鈴鹿ですか~、それはビミョーな問題ではないでしょうか。

燃えよ剣とタバコ屋が力んでみても、肝心のHONDAは、
燃えるのを通り越して足元から炎上しているのですから。
(関連記事:燃えよ剣参照願います)

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★★島のタバコ屋の独り言★★
【4月10日:ああ創業100年】    島のタバコ屋は先々代が呉服屋を創業以来3代目となり、その間戦後間もない頃には島のバス運営事業を試みる等様々な営みを経て今日に至っています。皆さんよくご存知のNIKONも創業100年なんですが、比較にはならないものの同じ時代を生きてきた訳です。かつてオハイオのメアリーズビルで活躍する夢を抱いたこともあった青年も年を取りました。さて今後の100年をどのように生きて地域のお役に立っていくか、タバコ屋にとっては後継者である倅への「死に土産」としてそのコンセプトを確立しておく必要があると考えています。しかし倅にとっては年寄りの余計なおせっかいに写るかも知れませんよね。
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