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終わりなき旅 vol.4:姫路での再会

平成28年6月8日
限定読者向け、青春ノスタルジック劇場その1
「露と落ち、露と消えにし我が身かな、
浪速(なにわ)のことも夢のまた夢」

これは日本史は言うに及ばず世界史上でも稀な一大出
世を遂げた豊臣秀吉の辞世の句として有名ですよね。
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秀吉は尾張の貧しい農民の子として生まれながらも若く
して信長に仕え、目覚ましい活躍により頭角を表し、信長
の死後、恐らく日本史上初の完全なる天下統一を成し遂
げるという絵に描いたようなサクセスストーリーの実現者
だった訳ですが、秀吉の残した功績を見てみると、当時
としては革新的なものばかりで独創的なイノベーターとし
ての存在が窺い知れます。タバコ屋流の解釈によれば
以下のものが挙げられます。
1.戦国時代のいくさのやり方を一変させた。
刀槍、鉄砲による戦闘よりも掘割、土塁、防御柵などの
土木工事により敵を孤立させ戦闘不能にすることを最優
先し、また懐柔等の情報戦を併用して戦う前に勝利する
という戦法を確立したこと。
余談ながら、土木工事の天才だった秀吉が明治の世に
生きていたら日露戦争旅順203高地の莫大な損失と悲惨
な戦闘は避けられていたかも知れません。203高地の攻
略など放っておいて旅順まで直接トンネルを掘るとか・・・。
2.広域経済社会を実現した。
それまで自給自足経済だったものから貨幣を使用する流
通経済を推進し、商いによる利益やその延長上の貿易に
よる莫大な富を財政基盤とした。秀吉はもともと商いがさ
かんであった尾張の出身であり、すべての行動に商人的
な体質が色濃く反映されています。
大阪城2-1
大河淀川が大阪湾に注ぐその河口近くに空前絶後の巨
大な城を築き、なにわ(大阪)を首都としたのも軍事面は
もとより、全国の産物をそこに集め価格を決めて再び全
国に流すという今日的な集散地機能を持つ商業流通面
の要の地として大きな戦略的意味がありました。
お市の方3
その他、400年以上前の下克上戦国時代の出来事ゆえ
に現代の価値観とは全く異なり、若い頃からの手当たり
次第の女性スキャンダルや晩年の朝鮮出兵等、顔を背
ける方も多くいらっしゃるとは思いますが、モノサシが違う
ので一概に良否、善悪を論じることは出来ないのです。

さて前置きが長くなりました。いきなり秀吉の辞世の句を
持ち出しましたが、タバコ屋も齢(よわい)60有余年を生き
子育ても終えオシゴトも一段落の昨今、小学校以来の同
級生もかなり欠けて来つつあり、過去を振り返ることが多
くなってきている自分を感じます。そのような状況でタバコ
屋としても同級、同期生と会って在学当時の思い出話や
近況を語り合うことが無性の楽しみとなりつつあります。

実は今回その秀吉とも馴染みが深い姫路において同志
社大学自動車部OBの同窓会が行われることになりまし
た。発起は昭和46年卒のOB諸氏でそれに昭和48年組
と49年組が便乗することになりました。
お世話をする幹事は昭和46年卒、地元姫路の福永先輩
で、昭和48年組は同じく姫路の吉田(庄坪)氏、昭和49年
組は高砂の井村氏が担当して頂きました。

ご案内があった時には即座に出席を決め、愛車の赤いZ
お嬢ちゃんで駆けつける予定でしたが、つい最近に前回
の記事でお話した同期で宇治在住の平尾センセ宅訪問
で散財したのと、今回彼との前泊合流予定が事情により
中止になったので、その気が萎えてしまい、徒歩での参
加に変更することにしました。
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ええ年漕いだおっさんがもう遠足に行くような気分でそわ
そわ、そそくさと出発致しました。タバコ屋の奥様もあきれ
顔でした。いつものオレンジフェリーで今治近くの東予港
から乗船し、翌早朝大阪南港に到着です。
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お昼の集合なので、午前中は一期後輩の高砂市在住、
井村氏のお宅を訪問する予定ですが、時間も早いので
大阪駅で朝食をとることにしました。中央改札口周辺に
はいわゆるエキナカショップがあり、驚いたことにセブン
イレブンがお土産ショップを開設していました。
アントレ・マルシェという店名で直訳すれば市場入り口?
でしょうが、誰かこの本当の意味ご存知でしょうか。
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本来のセブンイレブン+近畿一円のお土産ショップと言う
業態で大変斬新なものです。タバコ屋としてはショウバイ
柄非常に気になりました。
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開店してまだ間がないようで、店内は非常にきれいで
お土産がずらりと並んでいました。大丸やら他のお土産
専門店がかなり食われるような気がします。
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さていよいよ高砂市へ向けて出発です。途中同期生の
増本氏の住む明石を通過しました。恥ずかしながらタバ
コ屋は今まで神戸以西は普通電車で走ったことがなく
明石は一瞬の通過でしたが結構大きな街の印象でした。
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意外なことに高砂市はJRが走ってなく、やや北の宝殿と
言う駅まで井村氏が出迎えてくれることになりました。
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赤シャツ姿で愛車SUBARUレガシイに乗り颯爽と現れた
井村氏ですが、タバコ屋にとって赤シャツと言えば地元
松山が舞台で夏目漱石の小説「坊ちゃん」に出てくる某
教頭のことを指します。彼は帝大出のエリート教師であり
坊ちゃんとはことごとく対立するのでしたが、現実の井村
氏もかつては自称高砂の神童と言われたらしく東大に行
っていたはずが大学紛争で受験中止となりやむなく同志
社へ入学したという逸材です。ただし問わず語りのお話
ゆえ、真偽の程はわかりません。ただ現実の彼も銀行に
ご奉職後、教師の道を歩まれており、「坊ちゃん」とオーバ
ーラップしています。また高砂市ゆかりの人物と言えば、
戦前の憲法学者として高名な美濃部達吉氏及びそのご
子息の元東京都知事、美濃部亮吉氏が有名ですよね。

自宅でご自慢のオーディオ装置を拝見し、しばしの歓談
の後、午後には同窓会でお会いすることにして、一足先
に姫路へ向かうことに致しました。
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タバコ屋は約束の時間よりやや早く着いたのでしたが、
やがて昭和46年卒の先輩諸氏が続々到着です。一瞬に
して40数年前の青春時代にワープです。
幹事長の福永先輩が「今日は俺らの期はな~8人の予定
やよってもうちょっとここで待っててや」と言ってるような・・。
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「山田元気そうやんか~、大伴も相変わらずやな~今日
はリュックなんか背負うて若作りやんか~。」先輩には失
礼ながらこの会話は実録ではなくタバコ屋の想像です。
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やがて昭和48年組も徐々に集まりつつあります。殆どの
メンバーが3年前の平成25年10月に開催された、同志社
大学自動車部創部80周年大会以来の再会です。大伴
先輩も懐かしさで48年組に何やら声を掛けています。
余談ながら、芸術家風のヒゲのおじさんにはタバコ屋も
一瞬とまどいましたが岡山の某高級百貨店でかつて辣
腕を振るい地元の新聞にデカデカと紹介された三宅氏
であることが判明しました。
同志社校章
おお君来たか、僕もまた、固く誓った友情は
年月経ても褪せはせぬ。ああ同志社の自動車部

読み人知らず・・・。何を隠そう実はタバコ屋の自作です。
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先輩諸氏とは夕方まで別行動なので一旦お別れし、タバ
コ屋達は幹事の吉田氏がアポしてくれていた駅前の商店
街にある「福亭」というレストランへ向かいました。
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3年ぶりの再会にて、皆でおいしくビールと食事を頂きま
した。尚ヒゲのおじさんこと三宅氏がお持ちの旗は今回
のためにタバコ屋が急遽作ってきた案内旗です。出発の
直前になってハタと思い付きました。シャレにもなりませ
んよね。
同窓会旗2
これがハタ坊の作った案内旗の原版です。自動車部の
ロゴは80周年大会のものを以前平尾氏から頂いていま
したので、流用致しました。尚、ポールは机の引き出しに
眠っていた指し棒を活用しました。
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今回の同窓会のフルコースメニューをご紹介しますと、
前菜は姫路城見学で、メインディッシュがホテル夢の井
での同窓会宴会であり、デザートが書写山円教寺(えん
ぎょうじ)見学でしたが、初日は日曜日ということで只今
世界中から観光客が押し寄せている姫路城はヤバイと
いうことになり、前菜とデザートがひっくり返りました。

まずは書写山円教寺へ向かいます。この円教寺という
お寺は天台宗寺院でタバコ屋は浅学無知ゆえ何も知り
ませんでしたが、ミニ比叡山とも呼ばれる有名寺院だっ
たのです。
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ロープウェイで入山し、そこそこ歩いた後、円教寺山門
到着です。ミニ比叡山と言うことは当時(平安時代末期)
仏教は国営でしたから、さしずめ比叡山が京都帝国大
学なら、円教寺は京都大学別院もしくは姫路帝国大学
と言う位置付けだったと思います。ま、当時の仏教なん
て我々庶民には全く関係ない象牙の塔即ちアカデミック
な世界だったんですけど、皆さんご存知でしたか?。

余談ながら、当時の仏教は国家護持のための思想科学
のような位置付けであり、庶民が仏教とかかわりを持つ
ようになるのは、鎌倉時代以降のことであり、親鸞、日蓮
道元と言った仏教界の革新者(イノベーター)が現れて
いわゆる仏教の民主化を実践し今日に至っています。
ただ残念なことにそれ以降、仏教の革新が行われたとは
思えませんが、皆さんのお考えはいかがでしょうか。
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かれこれ歩いた後、やっと本堂到着です。この階段を見
ると本堂に至る通路と言うよりは40数年前、香里体育ハ
ウスでの地獄の合宿を思い出してしまいます。今にも
杉森練習主任から、おまえら今からこの階段、ダッシュで
往復3回や、ま昼飯はそれからやなというお声が聞こえて
きそうな気がします。杉森先輩の名誉のために申し添え
ますと、現実にはそのような蛮行は行われませんでした
が、似たようなことはあったかも・・・。
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ここで面白いことが起こりました。別行動であったはずの
昭和46年組の先輩方が先に入山し、我々をお出迎えとな
りました。福永氏、下村氏、和田氏、手と手を交わし肩を
寄せ合い、想像ながら舟木一夫の「仲間たち」を歌ってい
るのかも知れません。
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左より福永氏、杉森氏、和田氏、山田氏、どなたもタバコ
屋にとっては坂の上の雲のお方ばかりです。何の話に花
が咲いているのかそれは知る由もありません。
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円教寺本堂大伽藍(大講堂)です。今で言えば東大安田
講堂と言ったところでしょうか。タバコ屋流解説によれば
祈りとスピーチの一大イベント会場と言った位置付けに
なります。
ちなみに、円教寺の宗旨はミニ比叡山と言うだけあって
平安時代の2大秀才である、最澄と空海のうちの最澄の
流れを汲む天台宗だそうで、最澄が命懸けで中国(唐)に
渡り習得して持ち帰った天台宗と言う名の最新仏教だっ
た訳です。ただし当時のエスタブリッシュメント(支配者
階級)はいくら国家護持のためとは言え、思想科学など
は難解で分からず、とにかく祈祷や祈念による現世利益
や疫病等による死への恐怖から逃れるための宗教を欲
していた訳で、天台宗もニーズ?に応じて変形していった
という歴史はあるように思います。
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本堂境内横でしばしの休憩です。「山田ええ汗かいたな、
大伴よジャケットいらへんかったん違うか、下村と和田は
スリムやし汗なんかかいてないやろ、何言うてんねん、
俺らもええ年やし、息切れしたわ、せやけど和田えらい
痩せたん違うか、あれ万歩計もう1万歩以上になってんで、
下の茶屋で冷えた抹茶でも飲んで帰らへんか~」
いずれも架空の会話です。
タバコ屋がカメラを向けたとき、ドキッとしましたがヒゲの
おじさんこと三宅氏もこちらにカメラを向けてました。
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40数年前の大学現役当時、部員のほとんどはアヘン患
者であり、当時タバコ屋も大型トラック専攻の下村先輩か
ら禁断のシガレット(銘柄ハイライト)吸引を教わったので
したが、今の世時その愛用者は国家財政に貢献している
にもかかわらず、罪悪人のように言われ、肩身の狭い思
いをしています。いっそのことタバコ禁止令なる法律を施
行したらどうかと思うんですが、そうなると島のタバコ屋も
廃業ですよね。
吉田茂ロールスロイス
ここだけの話、昭和20年代の戦後復興時代の宰相であ
った吉田茂氏なんか、晩年に至るまで極太の葉巻をスッ
パ、スッパと吸われていたと思うんですけど、あれはどう
なんやろか・・・。ちなみに愛用車はロールスロイス・フー
パーサルーンというモデルでしたが、当然ながらショー
ファー・ドリブン(お抱え運転手付き)でした。
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書写山円教寺の見学も終わり、再びロープウェイにて下
山です。気配りの人、大伴先輩はゴンドラの奥では写真
写りが悪いので、わざわざ3歩前進して来られました。

この後、書写山の道沿いにある「ホテル夢の井」へ移動
し、本番の同窓会宴会となったのですが、紙数も尽きて
しまいましたので、その模様は次回の記事でお伝えした
いと思います。お楽しみに。

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★★島のタバコ屋の独り言★★
【4月10日:ああ創業100年】    島のタバコ屋は先々代が呉服屋を創業以来3代目となり、その間戦後間もない頃には島のバス運営事業を試みる等様々な営みを経て今日に至っています。皆さんよくご存知のNIKONも創業100年なんですが、比較にはならないものの同じ時代を生きてきた訳です。かつてオハイオのメアリーズビルで活躍する夢を抱いたこともあった青年も年を取りました。さて今後の100年をどのように生きて地域のお役に立っていくか、タバコ屋にとっては後継者である倅への「死に土産」としてそのコンセプトを確立しておく必要があると考えています。しかし倅にとっては年寄りの余計なおせっかいに写るかも知れませんよね。
◆◆島のタバコ屋メニュー◆◆
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