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アイビーで朝食を vol.1:いざ倉敷へ

平成28年7月13日
今月の気になる写真の欄にもご紹介しましたが、実は
姫路での同志社大学自動車部OB会の興奮醒めやらぬ
20日ほど後、今度は倉敷にてCLUB-S30というクラブの
ミーティングがあり、タバコ屋はそこへ出掛けることに致
しました。
IMG_0480.jpg
話せば長くなるのですが、遡ること5年前、丁度タバコ屋
の赤いお嬢ちゃんのレストアが終わりかかった頃でした
が、エンジンや足回りのデリケートな部分が気に入らず
思い悩んでいたところ、ひょんなきっかけで静岡の川嶋
さんという、Zのエンスーと知り合いになりました。あれこ
れメールでやり取りしているうちに、彼も大学は関東の
某国立大学ながら同じ自動車部の出身で、しかもタバコ
屋同様、当時学生ラリーを主催していろいろ深刻なトラブ
ルも発生し、タバコ屋もそうでしたがホロ苦どころか激苦
の経験の持ち主でした。その意味では一種同釜の戦友
として急速に交流が深まりました。
DSC_0661.jpg
お仕事もオクルマの製造設備やメカに関わる基幹部品を
製造するメーカーにお勤め後、定年退職し、その後は趣
味のオクルマ、特にフェアレディーZに関係するミッション
やパーツの製作、修理及び場合によれば丸ごとレストア
も請け合うという、言ってみれば初代Zを保存維持し後世
に伝えると言う、崇高な理念に基づくオシゴトや活動をさ
れています。ビフォー・アフター風の表現で恐縮ながら、
私は彼のことを敬意を込めて初代Zの伝道師、または
静岡のフランシスコ・ザビエルとお呼びしたいと思います。
フランシスコザビエル1
ちなみに彼のオクルマやバイクの大好き度はハンパで
はなく初代フェアレディZを3台!所有されているのを皮
切りにSUBARUレガシイ・ブリッツェン仕様車、同フォレ
スター、及びスズキ・ジムニーをお持ちです。またバイク
のことはわかりませんが3台程度お持ちのようです。

余計なことながら、人間がおサルさんと決定的に異なる
道を歩み始めたのは道具(火を含む)の使用だと何かの
本に書いていましたが、彼のFACTORYの壁にはオクル
マをさわるのに必要なツールがずらりと並んで壮観でし
た。整然としている中に適度な散らかりも見られ、彼の
お人柄そのままのぬくもりが感じられます。
(彼のHP:ビンテージクラフト・イーザ参照願います)
imageCA4T2O36.jpg
レストアの最後の段階で悩んでいたタバコ屋は大学こそ
違え、同じ同釜の元自動車部だった親近感もあり、思い
切って箱入り娘の赤いお嬢ちゃんを遠い異国の地静岡
の彼のところへホームステイに出すことを決めました。
1369489614.jpg
約一ヵ月後、彼はメカオンチのタバコ屋にもわかりやすく
説明頂きながら見事に何ヶ所もの気に入らない所を修復
してくれました。ディーラーの1級整備士が何人かかって
もやれないような(やりもしませんが)部分をていねいに
それこそ名医が執刀するごとく、また匠が複雑な木組み
を組み合わせるが如く、赤いお嬢ちゃんをローマの休日
改め老婆の休日??状態から蘇らせてくれました。
もっとも彼にしてみれば、3台も同じようなお子さんを抱え
ているのですから、ホームステイのZ嬢のしつけはお手の
ものだったのかも知れません。
IMG_2320.jpg
余談話ながら、ホームステイに際しては行きは陸送でし
たが帰りはお嬢ちゃんに面会方々直接引き取りをする
ことにしました。何分不安だったので、同期で京都在住
の平尾センセにご相談したところ、俺も行ったるわ!と
男気を出してくれたので、その好意に甘えることにし結
局2人で訪問し、訪問記念に川嶋さんのZと仲良く地元
の景勝の地、日本平(にほんだいら)へヒルクライムを
実施しました。
IMG_2321.jpg
帰りは腕利きの平尾センセのドライヴで、試乗を兼ねて
京都宇治まで帰り、奥様から歓待を受けた後大阪港から
フェリーで無事島まで帰還したという訳です。
(関連記事:京都・静岡巡礼 vol.2:静岡詣で参照願い
ます)
clubs30.gif
後で知ったことなんですがその彼は日本で最も権威の
ある初代フェアレディZオーナーの愛好会であるCLUB
-S30の副会長さんだったんです。ビックリ・ポンです。
タバコ屋もそのクラブの存在は以前より知っていました
が、敷居が高くて尻込み状態でした。しかし最近になっ
て雑談中に、良かったらクラブに入りませんかとお誘い
頂き、推薦しても頂いたので思い切って入会することに
決めたのです。間違ってもかつて今出川キャンパスで
先輩からのイケイケ詐欺同然で自動車部に入部した時
の状況とは異なり、月とスッポンでした。
(関連記事:異説007私を愛したスパイ参照願います)

そのCLUB-S30ですが今年が20周年だそうで記念企画
として、クラブの旗を全国(及びアメリカ)のメンバーさん
でタスキリレーをし、各々がそれにサインをするという壮
大な計画がスタートしたそうで、川嶋さんはその言い出
しっぺとして、東京スタートの旗を静岡から倉敷まで運ぶ
聖火ランナーを引き受けられたようです。彼から倉敷で
お会いしませんかとの連絡を頂き、かつてお世話になり
親しくさせて頂いている川嶋さんのお誘いゆえ、後先考
えず即座に「倉敷に参ります!」とご返事したのでした。
吉田松陰1
かつて吉田松陰は親友との旅行の約束を果たすため、
脱藩までしたそうですが、そこまで思い詰めずとも、延々
500km以上を手弁当で単独走破してくる川嶋さんに対し
せめて倉敷でお迎えするのが人の道筋であろうとタバコ
屋は思いました。姫路の旅装も解くか解かぬかのうちに
再出撃となったのは以上の理由によるものです。
(関連記事:終わりなき旅 vol.4:姫路での再会参照願い
ます)

実は倉敷には京都在住の私の従兄弟夫婦がお住まいで
今回の倉敷巡礼に際しては知らせようかどうしようか迷い
ましたが、目的が異なるので二足のわらじはどちらかに
ご迷惑をかけると思い従兄弟への知らせは断念しました。
ちなみに長岡京市在住のその従兄弟はお互い小さい頃
から兄弟のようにして育ったのですが、今ではパンパー
スの主たる材料である高分子吸収体等のケミカル製品を
製造する日本触媒という国際特許だらけのメーカーの偉
いさんで、現在は倉敷の子会社の社長として赴任してい
ます。
(関連記事:夏の日の思い出 vol.1:プロローグ参照願い
ます)
DSCN8881.jpg
長い前置きとなりました。いよいよ6月27日当日、倉敷に
向け出発です。40年以上前のオクルマであり最近やっと
i-パッドを流用してカーナビを装着したくらいで、ETCなど
という文明の利器を持たない赤いお嬢ちゃんは高速道
路は苦手で、しばらくは下道を走ったのですが約束の時
間に遅れてもいけないので、伊予小松インターから高速
道路に乗り、途中石鎚サービスエリアで休憩しました。
DSCN8892.jpg
いよいよ瀬戸大橋です。久しぶりの走行ですがガラ空き
状態で快適に走れました。皆さん信じないでしょうがこの
時のエンジン回転数は5速1,500rpmで速度は約80km
です。タバコ屋は普段はエコランを心掛け、アルトのおば
ちゃんが抜いていこうが、リーゼントのレクサスのお兄さ
んがすっ飛んで行こうが気になりません。お先にどうぞ。
DSCN8899.jpg
瀬戸大橋も渡り終え、約束の水島インターに到着です。
ここを降りたところで待ち合わせることになっています。
DSCN8900-1.jpg
話しは並行しますが、川嶋さんに連絡すると現在吉備イ
ンターまで来ているとのことで、単独かと思いきやどうも
Z-3台コンボイでの編隊走行をしてこちらへ向かっている
ようです。
DSCN8903.jpg
待つこと30分、来た、来た~。川嶋さんを先頭に計3台の
Zとの遭遇です。挨拶やら名刺交換もそこそこに、さっそく
お互いのオクルマの観賞大会となりました。
DSCN8904.jpg
向かって左から地元倉敷の佐藤さんの黄色いZ432です。
続いてブリティッシュグリーンの川嶋さんのZ、タバコ屋の
赤いお嬢ちゃん、手前は奈良!から駆けつけて来られた
遠藤さんのシルバーのZ432です。
DSCN8914.jpg
佐藤さんのZ432のエンジンルームです。後からお聞きし
たお話しですが佐藤さんのZは昭和44年(1969年)発売
当時のニッサン広報車だそうで、当時のカー雑誌のイン
プレッションはほとんどこのZを試乗して書かれていると
言う、訳あり、いわくつきのオクルマでした。また旧車専
門誌のノスタルジックヒーロー(通称ノスヒロ)にも7年程
前に掲載されたことがあるそうで、そう言えばタバコ屋も
どっかで見た記憶があったのはそのせいでした。
旧プリンスが開発しR380に搭載されたレーシングエンジ
ンを市販用にデチューンして当時のGTRとZ432に搭載さ
れた名機S20エンジンです。こんなの実物は滅多に見ら
れないのでタバコ屋は佐藤さんにおねだりしてボンネット
フードをご開帳頂き、しげしげと拝見させて頂きました。
DSCN8905.jpg
次は奈良の遠藤さんのZ432です。驚いたことに当時メー
カーオプションだった純正のマグネシウムホイールを装
着されていました。これは確か神戸製鋼製で当時アルミ
ホイールはまだ普及していなかったので、このマグホイ
ールは足回りの軽量化には貴重なアイテムだったので
すがとても高価で、一般庶民には手が出ないしろもので
した。
DSCN8908.jpg
同様におねだりしてボンネット開けてもらって、もうビック
リポンを通り越してビックリ仰天しました。何これ、博物館
かメーカーのミュージアムからいきなり抜け出てきたよう
な目も覚めるほどに素晴らしいコンディションのエンジン
ルームではないですか。それもよくある過剰にレストアし
キンキラピカピカにしたエンジン廻りでなく、製造工場で
作りたてがそのまま出てきたような清楚な佇まいなんで
す。ツインカムエンジンのヘッドカバーがまた素晴らしく
グリーンがかったグレーの結晶塗装が何とも美しい!。
DSCN8909.jpg
反対側から見たエンジンルームですが、ソレックスの3連
装キャブレター及び赤い純正のエアクリーナーBOXと合
わせ工業製品を通り越した機能美に溢れていますよね。
もうこうなったら何馬力あろうが、ゼロヨン何秒かかろう
がどうでもよくこの景色を眺めているだけで一幅の名画
を拝見しているようであり、タバコ屋はしばし時間を忘れ
て見とれてしまいました。ちなみに遠藤さんのご職業は
ANAの国際線パイロットだそうで、そのセンスの良さが
滲み出ているようでした。
DSCN8911.jpg
尚、蛇足ながら遠藤さんは静岡の川嶋さん同様、計3台
の初代Zをお持ちだそうで、タバコ屋はこのカテゴリーの
お方のことを敬意を込めてスーパーエンスーと命名する
ことに致します。ただし子育てや親の介護でオカネに余
裕のない方はこのようなマネは決してしないで下さいね。
DSCN8902.jpg
CLUB-S30の副会長でもある静岡の川嶋さんのZです。
3台ご所有のうちツーリング用にしつらえたノーマルに
近いZだそうですが、確か静岡へお邪魔した時はL型2L
エンジンにウエーバーキャブが3連装で付いていました。
偶然ながら川嶋さんを含め今回4台のZのエキゾースト
エンドはすべてZ432純正の縦2本(縦デュアル)マフラー
が装着されていました。また渋いご趣味を反映してか、
ブリティッシュレーシンググリーンの洋服にメッシュのス
ニーカーを組み合わせるというシックなしつらえでした。
DSCN8900.jpg
タバコ屋のZはこのブログで何度もご紹介しているので
気恥ずかしいですが、一応簡単に再紹介しておきます。
10年程前、ポンコツの湾岸ミッドナイト仕様のZを入手し、
タバコ屋が若かりし頃、キラ星の如く輝いていた栄光の
DATSUN240Zサファリラリー・ワークスカーのイメージ
に近付けようと5年がかりで地獄のレストアを行ったもの
のエンジンや足回りが気に入らず、結局静岡の川嶋さん
ちでホームステイをさせて頂きチューニングを施した結果
やっとまともに走れるようになったという経緯があります。
(関連記事:終わりなき旅 vol.2:愛車ミーティング参照願
います)
DSCN8880.jpg
余談ながら、クラブ会員さんでまだ面識の無い池内ドクタ
ーなどは、思い高じて本物そっくりのワークス240Zを復刻
製作し、クラシック・モンテ等に出場されているのは有名
ですよね。しかしタバコ屋はそのようなことが出来る身分
でもないので、せめて外観のムードだけでも楽しむことで
ヨシとしています。
エンジン
エンジンは購入時L型2.8L改でしたが3Lにボアアップし
現在に至っています。それも見掛け倒しで、ソレックス
キャブのチューニングがうまくいってなければまともに
走ることもままならず、その結果アルトのおばちゃんに
スッと抜かれていくという有様でした。ま、川嶋さんの手
でファインチューニングを施してくれたおかげで、その事
態は免れるようになりました。
しかし悲しいことに人間の欲望は限りがなく、子育てに
おいても這えば立て、立てば歩めの親心と申しまして、
次々にエスカレートしていくのです。その具体的なケース
は図らずもこの後のシーンで露見することとなりました。

今回のミーティングに参加されたもうお一人は、会員さん
で以前Z432に乗られていた観音寺市の宮武さんですが
残念なことに現在は手放されているそうで、別のオクル
マで参加されました。でも元オーナーだけあってZ432に
ついてはメチャお詳しい方でした。
DSCN8922.jpg
さて名画改め名車観賞会も終わり、近くの鷲羽山ドライブ
ウエイを山頂までヒルクライムしましょうということになり
ました。地元の佐藤さんの黄色いZ432が先導することに
なり、佐藤さんはゆっくり行きますから飛ばしたい人は先
に行ってもいいですよと仰ったので、のんびりモードかと
思いきや、何が何が、とてつもないハイスピードではない
ですか。この場面は3速で4,000rpm、速度は??ですが、
佐藤さんと遠藤さんのツインカムZ432はコーナーからの
立ち上がり加速が凄いんです。完全に置いて行かれそう
になり途中で一旦追い付くものの次のコーナー立ち上が
りでまた遅れるという有様でした。タバコ屋は3Lエンジン
ゆえトルクには自信がありましたがそうでもなさそうです。
特に4,000rpmを過ぎるとしんどそうに吹け上がるのです。
ガソリンがうまく来ないのか、排気がふん詰まり状態なの
か、とにかくハイチューンエンジンとは言い難いパワーの
出方です。先日宇治を訪問し平尾センセにご試乗頂いた
時は、センセ曰く、あんまり欲出したらあかんで、これぐら
いでヨシとしようや、車重が軽いんやからパワーばっかり
上げると足回りがついていけんようになるんやから、と仰
っては頂いたのですが、う~んこうなればまたいつか川
嶋さんちでエンジンの吸気と排気をよりスムーズにしたい
という更なる煩悩と言うか欲が出てきてしまったようです。
ここだけの話しながら当分はお浄土もしくは天国へ行け
そうもありません。
IMG_0671.jpg
ついでながら、以前自称HONDA-PTA会長を拝命し、20
年も連れ添った2代目レジェンドに乗っていた頃、3.2Lの
SOHC-V6エンジンながら7,000rpmくらいまでスムーズに
吹け上がっていた記憶があるだけに、ややの歯がゆさを
覚えたタバコ屋でした。
DSCN8924.jpg
山頂のホテル到着です。やれやれでした。せっかくなの
で、Z4台が仲良く並んで記念撮影となりました。
DSCN8928.jpg
偶然ながら、緑、赤、黄色と交通信号みたいにそれぞれ
個性的なボディカラーが揃い、こんな光景は滅多に見れ
ないタバコ屋は、しばしうっとりのお時間でした。
DSCN8930.jpg
一部の読者はお気付きのように車高は皆さん標準かもし
くは下げているのに、タバコ屋は逆に上げておりやや背
高で気恥ずかしい気もしないではありませんでした。
それはさておき、お昼時でもありホテルでランチをと言う
ことになりましたが見晴らしの良い所だったせいかお値
段は聞いてビックリ5,000円だったのでご辞退することに
し、市内に下って佐藤さんの親友の片山さんと言う方が
やっているレストランで昼食を頂くことにしました。

なお、残念なことに奈良の遠藤さんはお仕事の都合で
(ANAの国際線パイロット)奈良に引き返さねばならず、
ここでお別れすることとなりました。
DSCN8942.jpg
ここに到着してからがまたビックリポンで何と駐車場には
レストランオーナーの所有車であるミツビシ500が停まっ
ているではないですか。はっきり言ってこのオクルマは
タバコ屋が小学生の頃に走っていたしろもので、50年以
上経った今、走行出来る状態で残っているというのは奇
跡に近いと思います。佐藤さんのお話ではこのオーナー
は地元の三菱クラブの会長さんだそうで、ここ倉敷市は
ミツビシの水島製造所があるところでもあり、何やかや
でミツビシとはご縁が深いのだと思いました。
DSCN8944.jpg
さっそく店内をお借りしてタスキリレーの旗へめいめいが
サインしていきます。観音寺市の元Z432オーナー宮武
さんが真剣な顔つきでサインされています。
宮武さんの後ろは左からレストラン「ワーゲン」のオーナ
ー片山さん、真ん中は佐藤さん、右が川嶋さんですが、
佐藤さんと川嶋さんはCLUB-S30の特製Tシャツをお召し
です。これがまたカッコ良く何でも6年程前に某スポーツ
メーカーで作ってもらった特注品らしく、生地も機能的で
しっかりしたものゆえ、タバコ屋はよそ行き用にほしくなり
ましたがもう絶版品にて、無いものねだりとなりました。
ついでながら三菱クラブの会長さんのお店がワーゲンな
んてちょっと笑ってしまいますよね。せめてコルトとか。
DSCN8948.jpg
サインし終わったクラブロゴ入りのフラッグです。これから
全国(アメリカを含む)を巡礼した後にはもう書き込みの余
地がないほどになることでしょう。ちなみにCLUB-S30のロ
ゴの真下にサインされているのは初代Zの設計者である
植村斉(ひとし)氏のもので、今後名誉会員で元NISSAN
ワークスドライバーの北野元氏等のお名前も刻まれること
でしょう。
DSCN8949.jpg
余談ながら、岡山、特に倉敷市を中心とする周辺地域
はかつて学生服の一大産地であり、戦後のいわゆる団
塊の世代と呼ばれるベビーブーム、お子様ブームの時
には一大繁栄を誇りましたが、それが去った後、今度は
ジーンズの産地として再興を果たしました。そのブームも
今では過去のものとなりつつありますが写真はこのレス
トランンのオーナーである片山さんが道楽で三菱ならず、
かつてジーンズの有名ブランドだったビッグジョンの私設
応援団長も務めており、今でもジーンズの名を冠したラリ
ーを開催されているようです。
富永商店3-1
突然の古い写真で恐縮ながらこれは昭和38年(1963年)
戦後荒れ果てた商業の啓蒙、指導者として全国の若き
商業者達に商いの正しい道を説き、その弟子のダイエー
を初めイトーヨーカドー、ジャスコ、ニチイ等の流通革新
者(イノベーター)を生むに至った精神的支柱として、神
の如く尊敬された、雑誌「商業界」主幹(エディター)であ
った故倉本長治先生が、こともあろうにタバコ屋の島、
中島へ訪問視察された時のものです。
話せば長くなるお話ながら、タバコ屋は元々ゴフク屋で
100年前からこの西瀬戸の島、中島で商いをさせて頂い
て来ました。先代は戦後の混乱期に若者らしい正義感
から、闇市の横行や販売価格の無秩序さに疑問を持ち
ふとしたキッカケで雑誌「商業界」を読むに至り、倉本
編集長の熱心な支持者(弟子)になったと言う訳なんで
す。その意味ではダイエー、ジャスコ、ニチイの創業者と
同じ体温だったのではないでしょうか。
(関連記事:混沌と秩序 vol3:流通編(後編)参照願い
ます)
倉本先生視察10
そのようなご縁で、倉本主幹がご夫婦で西瀬戸の小さな
島を訪問視察された訳ですが、先代にすればもう天にも
昇る気持ちではなかったかと思われます。だって師とも
神とも仰ぐお方が、よもやまさか自分の島を訪問し、目の
前の自分の店に立っていらっしゃることは夢か幻かの如
く感じたのではないでしょうか。
蛇足ながら当時NHKでは「夢であいましょう」が放映され
ており、最近泉下の人となられた永六輔氏や中村八大
氏、黒柳徹子さん、坂本九ちゃん等々、が大活躍してい
ました。タバコ屋の先代も倉本師と夢でしか逢えなかっ
たものが現実となった喜びはひとしおであったと思われ
ます。
この写真は視察後、記念公演をされた時のもので、看板
には商人の父と書かれていますよね。こうなったらもう技
術うんぬんの話しではなく宗教、神のカテゴリーのお話し
になると思います。真ん中のサングラスを掛けられた方
が倉本師でその左端がタバコ屋の先代です。先代の嬉
しくてたまらない表情が見て取れます。だって主イエスに
等しい方とひとときを共に出来たのですから。
トト姉ちゃん1
倉本長治先生の業績を長々と申し上げるのはこの稿の
趣旨ではありませんが、わかりやすく言えばただ今NHK
朝ドラで絶好調のトト姉ちゃんのパートナーであった異
色の編集者、プロデューサー、花森安治氏の「暮しの手
帳」に通じる精神をお持ちで、今から思えば花森さん同
様生活者サイドに立ったお店のあり方を模索されたの
だと思います。
暮らしの手帳1
ちなみに倉本先生の指導理念は「店は客のためにある
という簡潔な言葉に集約されており多分その理念は花森
安治さんの「生活者特に世のご婦人方に正しい生活知識
を広めたい」と言う理念と同様のものであったと思います。
(関連記事:人生いろどり参照願います)

あらぬ方に脱線してしまいました。最初の富永商店の写
真に戻って頂きたいと思います。写真奥にトンボ学生服
の看板が見て取れると思いますが、そのトンボとは岡山
の学生服三大メーカーの一つ、帝国興業といういかめし
い名前のメーカーの愛称ブランドでした。
タバコ屋を始めとする全国の戦後団塊世代はメーカーは
別にしてほとんど倉敷周辺の岡山のメーカーの学生服を
愛用して育ったんです。
余談ながら、富永商店は先代がいち早くトンボ学生服を
導入、拡販したため本社から表彰され当時のタバコ屋を
含む島の小学生50人くらいが今流行の本社工場見学に
招待された淡くも楽しかったセピア色の記憶が今でも脳
裏に残っています。
DSCN8943.jpg
一風変わったレストランでの出来事に話を戻します。
サイン大会の後、レストランオーナーのご好意でジュー
ジューの鉄板ステーキ定食を破格の2,000円で頂いたご
一行でしたが、先ほどの鷲羽山ホテルとの格差を思い、
ああ「店は客のためにある」とはこう言うことなんやと、
変に独りよがりの納得をしたタバコ屋でした。
小林彰太郎1-1
ついでの話しとして、カテゴリーは異なるものの日本の
自動車ジャーナリストの草分けで、かつてのタバコ屋世
代のバイブルでもあったカーグラフィック初代編集長だ
った故小林彰太郎氏のいつもの口癖というかオクルマ
の評価基準は「VALUE FOR MONEY」でした。わかり
やすく言えば今をときめくニトリでもないでしょうがおネダ
ン以上、即ち価格に見合う価値があるかどうかということ
でしょうか。小林先生程の教養も見識もないタバコ屋で
もわかるような気はします。
ポールフレール1
余談ながら小林彰太郎氏の親友は故ポール・フレール
氏で日本のモータリゼーションの質的向上は彼を抜き
にしては語れないと思います。特にHONDAとMAZDAに
とっては流通業における倉本長治師の如くでした。
ポールフレール8
言葉は悪いですが当時のオクルマ世界ではカッペだった
NIPPONの2社は、かつてルマン24時間レースにおいて
フェラーリを優勝に導く等、輝かしい実績を持つポール・
フレール氏のアドバイスは神の声に等しい響きを持って
いたと思います。その神の声を素直に聞いたHONDAと
MAZDAの純真さに対し、タバコ屋は素直にエールを送り
たいと思います。
ポール・フレール氏が発した神のアドバイストとは一体
何だったのでしょうか。これはあくまでもタバコ屋の推測
に過ぎませんが、それは「人馬一体」という思想ではな
かったかと思うんです。それを世の人々はスポーツカー
と申します。
img6[2]
ちなみにHONDAの初代NSXの開発に当たってはポー
ル・フレール氏の的確なアドバイスにより、フェラーリに
匹敵する高い評価を得たことは知る人ぞ知る裏話です。
(関連記事:鈴鹿サーキットのこと vol.2:発展期参照願
います)
DSCN8953.jpg
さてサイン会と腹ごしらえの終わった一行は一路倉敷市
へと向かいます。ここは土地勘のある倉敷在住の佐藤さ
んの黄色いZ432に先導して頂きます。
DSCN8956.jpg
タバコ屋もジュージューステーキ定食でお腹が一杯で、
やや眠くなるのを我慢しつつコンボイ走行です。後ろから
は気を使いつつ伴走頂いている川嶋副会長、しんがりは
観音寺の宮武さんです。

この後、ご一行は倉敷市内へ殴り込みと相成るのですが
例によってタバコ屋の寄り道が多く、紙数も尽きてしまい
ました。この続きはvol.2にてお伝えしたいと思いますので
お楽しみに。

(尚、文中の一部の写真については川嶋さんのHP及び
彼から頂いた写真より流用させて頂きました)

コメント

No title

ちわっす!
希少車のオーナーはつながりが強いですね。
それにしてもZ432が何台もでてくるとは。 
エンスーの杜にS31のZが出ていて、説明を読んでいたらキャブからインジェクションに変更になって、維持しやすいとかボディ剛性が上がっていると書いてありました。 ちなみにそのS31Zの売値は385万円で、さらにS30を探したら850万円で出ていました。 (恐ろしい)
皆さんそれぞれ楽しんでおられますが、ガレージやら整備スペース、はたまた部品代等を考えると地方在住で余裕がないと旧車は維持するのは大変なんでしょうね。 アメリカみたいに何十年も昔の車が大事に乗られて、部品も簡単に手に入ったり、自分で修理したりという文化が根付いていることを考えれば、なぜ日本でも同じようにならないのかと思ってしまいます。 
Nコロも、Nコロのライトバンタイプも出てました。 NコロのNは(norimono)のNだという説が乗ってました。(笑い)

私の好きな旧車は、プジョー505、シトロエンDS、サーブ99、subaru1300Gsports です。 捨てるほどお金があればはまってしまうでしょうね。

Re:上山青年その後

拝復、ちわっすです。倉敷訪問の記、ご覧頂き有難うございます。
う~ん、蓼食う虫も好き好きとは言い古された言葉ですが、NIPPONにも様々な愛好会がある中で、オクルマにまつわる愛好会として権威のあるものとしてはポルシェクラブが有名ですよね。同期の末永氏も九州支部に入会し、活躍されていますがメンバーがドクターとか弁護士、会社のオーナー連中なので一種のハイソサエティ・サロンと言えますが、お付き合いが大変なようです。
一方、タバコ屋も今回、身分不相応ながら初代ZがらみではNIPPONで一番権威のあるCLUB-S30に入会した訳ですが、やはりスゴイお方がゴロゴロいらっしゃって、ビビッています。初代Zを2台、3台とお持ちの方が何人もいらっしゃいます。世の中広いんです。

上山青年もこの際、心機一転BMWでもポルシェでもお買いになって、そのCLUBに入られてはいかがでしょうか。ただし梅田で悪どく稼いで頂く必要はありますが。

それはさておき、上山青年がかつて可愛がった同郷で1期後輩の野尻君から熱いメールを頂き、上山青年を頂点とする当時の秘蔵写真の数々をタバコ屋のところにお送り頂くことになりました。紅顔の美青年、上山氏も今ではDUACのユル・ブリンナーに変身されている訳ですが、このまま放ってはおけないので、近いうちに上山、野尻、ファミリーヒストリーの特集記事を組むことになると思います。お覚悟を。

No title

ちわっ!
愛好会でも高級車のものは当然お金持ちが多いので、普通の人間は見栄というものがついて回るので結果上級に照準が合って下がそれに合わせるようになるので、下の人は合わせるのに大変ですがそんなことは表に出せないのが見栄というものなんでしょう。 本来なら金持ちの会と普通だけどこの車が好きという会に別れるべきではないでしょうか? それぞれの楽しみ方が有ると思いますし、余りにレベルが違うと出来ることもレベルが違うので私は近づかないのが賢明だと思ってます。

私の記事はお手柔らかにお願いします。

Re:DUACの硬派

再拝復、ちわっすです。そうですか上山青年も独学で公認会計士の取得をされただけあって、一家言をお持ちなんですね。DUACの保守本流と言うか、上っついたところがないですよね。さすがです。おっしゃる通りだと思います。されど人間の煩悩、様々な欲には限りがないのも実情でしょうか。

ところで野尻君からは貴重なお写真が続々送られて来つつあります。これは埋もれさせておくべきではありません。さて小説今出川慕情はどのような展開となるでしょうか。

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★★島のタバコ屋の独り言★★
【4月10日:ああ創業100年】    島のタバコ屋は先々代が呉服屋を創業以来3代目となり、その間戦後間もない頃には島のバス運営事業を試みる等様々な営みを経て今日に至っています。皆さんよくご存知のNIKONも創業100年なんですが、比較にはならないものの同じ時代を生きてきた訳です。かつてオハイオのメアリーズビルで活躍する夢を抱いたこともあった青年も年を取りました。さて今後の100年をどのように生きて地域のお役に立っていくか、タバコ屋にとっては後継者である倅への「死に土産」としてそのコンセプトを確立しておく必要があると考えています。しかし倅にとっては年寄りの余計なおせっかいに写るかも知れませんよね。
◆◆島のタバコ屋メニュー◆◆
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