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イーハトーヴの頃 vol.2:究極のチューニング

平成29年11月7日
DSCN8928.jpg
突然の写真で恐縮ながら、今回のテーマである「究極の
チューニング
」というのはすべてここから始まるんです。
初代フェアレディZの「京都南座顔見世興行」みたいな
お写真ですが、左から静岡のKさんのS30Z、続いて恥
ずかしながらタバコ屋のサファリ仕様Z、続いてANA国
際線パイロットにして奈良在住のEさん所有のZ432、
その右の黄色いZは岡山のSさん所有のZ432です。
DSCN8948.jpg
ここは岡山の鷲羽山(わしゅうざん)パークウェイの頂上
駐車場なんですが、このように希少なZが何故ここに集
結しているかと申しますと、タバコ屋が最近入会させて
頂いた初代フェアレディZの愛好会で日本でも最高権威
のクラブである「CLUB-S30」において20周年を記念し
て企画された「フラッグ・リレー」の実施中だったんです。
東京を起点に中部東海、関西、中国山陰、九州、東北、
北海道、果てはUSA、イギリスまでに至ろうかという雄大
なプロジェクトです。もちろん、ここ岡山の倉敷に集まっ
たメンバー全員でフラッグに記念のサインを書き入れま
した。すべての巡回が終わった頃には余白は埋め尽く
されていることでしょう。
DSCN8922.jpg
さて、再会を果たしたメンバーは、せっかくなのでこの際
地元のSさんのご案内で「鷲羽山パークウエイヒルクライ
ム」を試みることになりました。事件はそこで起こりました。
写真はその時の模様ですが先頭は岡山のSさんのZ432、
続いては奈良のEさんのZ432、続く黒いマット・ブラックの
ボンネットはタバコ屋のサファリZです。後ろのしんがりには
静岡のKさんが続いています。先頭のSさんはスタート前、
「ゆっくり行きますから後をついて来て下さい。」と言いまし
た。しかしです。スタートすると意外にも相当なスピードなん
です。タバコ屋はビビリました。ヤバイ置いて行かれると・・・。
鉄人28号4
しかし愛しの赤いお嬢ちゃんは3Lにボアアップしている
ためトルクはあるものの、スロットルをいくら煽っても重
々しく加速していくのが精一杯だったのです。胸がすく
ような加速、例えて言えば昔日の記憶の彼方にある
ビューンと飛んでく鉄人28号」の加速ではありません
でした。
DSCN8981-6.jpg
翌日、宿泊先の倉敷アイビースクエア・メインゲートを前
にCLUB-S30副会長であり、タバコ屋の赤いお嬢ちゃん
のメイン・ドクターでもあるKさんのブリティッシュグリーン
に染められ、ワイヤーメッシュのホイールを履いたトラデ
ィショナルなS30Zとタバコ屋のZが揃って記念撮影です。
しばしのお別れとなるのですが、四隅をしっかり踏ん張
ったタバコ屋のZはワイルドで猛々しい外観の割には、
サファリの草原のチーターの如き瞬発力がないことが
露見してしまったのでした。
ややウルッときたKさんとの別れに際し、今回の不本意
な走りに対して、頭に血が上ったタバコ屋は後先考えず
「Kさん、こうなったら究極のチューニングでも何でもして、
鉄人28号みたくビューンと加速するようにして下さい!」
と叫んでいました。
もちろん、メカオンチのタバコ屋は自分では何も出来ない
のでこの際、タバコ屋の超得意技である「MARUNAGE
という極めて高度な技法を採用しました。
Zレストア(川嶋さん)88
さてタバコ屋の「赤いお嬢ちゃん」はKさんのご好意によ
り2度目のホームステイを果たすことになり、遠く静岡の
地へ運ばれて来ました。かつて宮沢賢治が故郷岩手の
地に「イーハトーヴ」なる理想郷を求めたように、タバコ
屋と赤いお嬢ちゃんにとって、駿府のとある浜辺に近い
かの地はもはやエルサレム同様「聖地」とも言える場所
となりつつあります。

そのKさんが一言言われたのは「タバコ屋さんのご希望
を叶えるには心臓の外科手術が必要でしょうね!」と。

タバコ屋は鷲羽山でのホロ苦い出来事を解消するため
に、Kドクターの言われるように外科手術を施した場合、
医療保険は適用される筈もなく、一体オカネがいくら掛
かるのか内心ややビビリながらも鉄人28号への誘惑に
は抗し難く、一大決心をし「Kさん、手術でも解体新書で
も何でもやって下さい!」と再びやけくそ半分で叫んで
しまったのでした。
Zレストア(川嶋さん)89
さて、その手術が始まりました。まずは心臓(エンジン)
を降ろします。タバコ屋自身のオカラダの心臓手術の時
はカテーテル手術だったので胸をさばかずに済んだの
ですが、オクルマの場合はそうはいきません。ターンフロ
ーエンジンゆえSOLEXの3連キャブレターと同じ側に6本
の独立したエキゾーストパイプ(いわゆるタコ足)が見え
ています。尚、キャブレターの下側に付いているプレート
はアルミ製でエキゾーストパイプの熱によりキャブレター
が不調になるのを防ぐ遮熱板です。
Zレストア(川嶋さん)91
エンジンの摘出手術が終わりました。SOLEXの3連装
キャブレターが規則正しく並んでいますが、今回はエン
ジン本体のチューニングが主体なのでキャブのオーバ
ーホールはせず(前回のホームステイ時に徹底調整済)
恐らく組み付け後にジェットの調整程度になるのではな
いかと思われます。
Zレストア(川嶋さん)137
ドクターのお話によれば、パワーはあるもののやや鈍重
レッド・ブルをチーターに変身させるにはカムシャフトを
高速タイプ(ハイカム)に換え、それに伴ってバルブスプ
リングも同様に高速スペックに換える必要があるそうで、
その専用パーツを取り寄せてもらいました。写真左が従
来のカムで右がハイカムです。
Zレストア(川嶋さん)101
写真はバルブヘッドを取り外してカムとバルブスプリング
の交換作業に入るところです。
Zレストア(川嶋さん)112
それと並行して以前3Lにボアアップしたピストンやその
廻りに付着したカーボン他のよごれを落とす作業をして
頂きました。
Zレストア(川嶋さん)130
同様にバルブそのものや燃焼室及びその周辺部もピカ
ピカに磨き直して頂きました。いわゆるポート研磨です。
Zレストア(川嶋さん)128
今回はおもにエンジンのヘッド廻りが主体でしたが、これで
エンジン本体(心臓部)の手術は9割方完了です。
Zレストア(川嶋さん)141
次にカム駆動ギヤチェーンの張り直しです。クランクシャ
フト部との間のチェーンのカーブ形状が大切で駆動抵抗
が少なくて済むよう高度な調整が必要です。
Zレストア(川嶋さん)148
ヘッドの組み付け及びカムチェーンの取り付けが終わり
エンジン本体のチューニングはほぼ完成です。
Zレストア(川嶋さん)113
今回せっかく長期ホームステイを実施するので、この際
ミッション部もリファインして頂くことにしました。まずクラッ
チディスクのチェックですが、ここは当初のレストア時に
交換しているので、治療は不要でした。
Zレストア(川嶋さん)118
次はミッションです。どの旧車もそうですが経年劣化に
より1速やリバースのシンクロがへたってガリガリ音が
発生しだしますが、タバコ屋の赤いお嬢ちゃんも同様で
この際、痛んだシンクロ部品はすべて取り替え、また
変速ギヤの一部も交換しクロスレシオタイプ(3速4速等
頻繁に使うギヤの減速比を近くし、使いやすくしたもの)
に改良しました。
Zレストア(川嶋さん)122
KさんはZに関しては何でもござれですが、ご専門はL型
系ミッションの修理と製作なので、御覧のとおりZ用5速
トランスミッションはシフトフォークの組み付けも終わり、
見事に仕上がりました。
Zレストア(川嶋さん)127
ミッションカバーを元通り組み付け直して完成です。尚、
エンジン回転を同調させるシンクロメッシュシステムに
はポルシェタイプとワーナータイプがあり、タバコ屋の
Zはワーナータイプでシフトが非常に滑らかという特徴
があります。
Zレストア(川嶋さん)154
エンジンをボディに戻します。エンジンをマウントに固定
した後、ミッションをドッキングさせて駆動部は完成です。
Zレストア(川嶋さん)169
次に今回は「究極のチューニング」をと言うことでエンジ
ンのみならず、点火系にも手を入れることにしました。
従来の接点式点火のものから無接点式点火(フルトラン
ジスタ)方式に変更します。それにはディストリビューター
の交換が必要です。これで安定したより強力な火花が
期待出来ます。上が交換したもので下が旧来のものです。
Zレストア(川嶋さん)170
円筒状のイグニッションコイルの下部にある四角いブラッ
クBOXがフルトラの主装置なんですが、メカオンチのタバ
コ屋にとっては文字通りブラックBOXです。ただ心配な
事は長期に亘るレストアに際し、たいがいの部品は交換
して来たのですがハーネスは交換しておらず、もし40年
以上前の製造当時のものだとすれば劣化が心配です。
蛇足ながら、点火系のコードはすべて永井電子のハイ
テンションコードを使用しており、高電圧、電流に対応
しています。
Zレストア(川嶋さん)165
点火系統のチューニングは出来ましたので、次は燃料
供給系のチューニングです。実は前回のKさんちでの
ホームステイを終え自走して島まで帰る途中、高速で
100km/hを超えるあたりから右のリアフロア下よりガス
が漏れるようなシューシュー音がしだしました。タバコ屋
は原因がわかりませんでしたが、何となく燃料ポンプの
キャパシティ不足によるあえぎ音ではないのかと思うよ
うになりました。今回Kさんの診断ではボアアップし高性
能化したエンジンに対し、標準の燃料ポンプ1基だけで
はキャパシティ不足です、とのことでした。
当然「ビューンと飛んでく」フィーリングを実現出来ない
一因にもなっているはずで、この際燃料ポンプを2連装
にしましょうと言うことになりました。
ちなみに写真の上の黒い筒状のものが標準の燃料ポン
プで下のシルバーのものが追加の燃料ポンプです。
Zレストア(川嶋さん)167
ボディ下部に取り付けた状態です。まさしくこの辺りから
シューシュー音が出ていた訳で、不思議なことに2連装
になって以降、その異音はピタリと止んでしまいました。
Zレストア(川嶋さん)168
それと並行して、燃料供給のパワーが増えたためキャブ
レターへ過剰な燃料が流れすぎるのを防ぐため、レギュ
レーターなるものを付けてくれました。燃料の交通整理を
するお巡りさんのようなもので、電気で言えばコンデンサ
ー的な働きをする装置だと思います。
余計なことながら、Kさんは美的センスも備えていらっし
ゃるようで、その配管はまるでインターチェンジのようで
もありタバコ屋はわからないなりに気に入っています。
DSC_2616.jpg
これで、心臓部の外科手術は概ね終わりました。
メカオンチのタバコ屋ながら、Kさんのアプローチは極め
て正統的であり、燃料、火花、燃焼、とバランス良くチュ
ーニングを施し、奇をてらったヘンテコチューニングでな
く、一定の理論と品性に満ちたものであり、しかも街で乗
れるオクルマとしては「究極のチューニング」ではないか
とタバコ屋は秘かに思っています。
240Zサファリ11-1
直接駆動系ではありませんが、足回りのチューニングの
場合、一般的には車高を下げるのですが、タバコ屋のZ
はサファリ仕様らしく逆に上げる試みをしてきました。
Zレストア(川嶋さん)49
方法はスペーサーを入れるとかいろいろある中で、タバ
コ屋がやったのは前期型のボディに後期型のストラット
を取り付けることでした。これは偶然だったのですが、
前輪の前期型のストラット部品が入手出来ず、仕方なく
後期型を取り付けたところ、ラバーマウントの形状の違
い等により、結果的にかなり車高を上げることが出来た
のです。ただしこれではフロントウイリー状態のままだっ
たので、前回と今回のホームステイ時に2度にわたり交
換と調整を実施してもらい前後とも均等に車高を上げる
ことが出来ました。

駆動系のチューニングについてはやるとすれば、あとリ
アデフの交換を残すのみでタバコ屋のイメージするレス
トアはすべて実施しました。
HONDAレジェンド11
突然の写真で恐縮ながらこれはタバコ屋が20年間連れ
添った二代目HONDAレジェンドなんですが、購入後20
万の大金をはたいてアルパインのカーナビとケンウッド
のオーディオセットを装着しました。島で使うことはほと
んどなく、約10年間宝の持ち腐れ状態で最後の別れを
迎えたのでしたが、それなりに満足していました。
Zレストア(川嶋さん)164
さて赤いお嬢ちゃんです。瀬戸内海の中島からはファー
イーストの彼方ゆえ滅多にKさんちに赤いお嬢ちゃんを
送り込むことは出来ませんので、この際コクピット廻りの
ユーティリティ(使い勝手)も改善して頂くことにしました。

昭和48年(1973年)製造のこのオクルマは当時としては
NISSANの最新技術を注ぎ込んだハイテク車だったので
すが、今となっては軽カーにさえ当たり前で付いている
快適装備がまったくないのです。具体的に申し上げます
と、エアコンはもとよりオーディオ、カーナビ、ETC、等々
また今流行のドライブレコーダーなんて考えも付かない
時代でした。

今回はそのうちカーナビとETCを装着することにしました。
まずカーナビですが、Zのインストルメントパネル(いわゆ
るダッシュボード)は一般車とは逆の勾配が付いており、
非常に装着しにくい構造になっています。そこでKさんは
一計を案じ、カーナビ本体はダッシュの裏のどこかへ収
納したかあるいはディスプレイ部にメカが集約されている
のかうまくまとめ、やや小さめの表示パネルをギヤBOX
の前のヒューズBOX部に取り付けてくれました。GOOD
アイデアです。これだと各種コントロールスイッチやラジ
オを犠牲にすることなくシステムが共存出来ます。

またETCはグローブBOXの裏蓋の部分に取り付けてくれ
たので、これも蓋を閉めれば装置が露出することもなく、
スマートに使用出来ます。これもGOODです。

そんな訳でS30-Zを2台お持ちのKさんならではの気配り
施工によりタバコ屋の想像以上の仕上がりとなりました。
P0059660リサイズ-1
また写真ではわかりにくいですが、クラブ創立20周年を
記念して制作されたウッド製のシフトノブを装着してもら
いました。ちなみにこのシフトノブの製作者はKさんです。
またシフトノブの素材はお仏壇等に使用される高級木材
の黒檀を使用しています。S30ZエンスーのKさんならで
はの粋な計らいですよね。
フェアレディZ(ワークスラリー仕様)リアビュー2-1
あと、ボディ回りのチューニングと言うよりは、お化粧的
なデコレーション・アイテムとして、DATSUNのロゴ入り
ワークスタイプ・マッドフラップを装着して頂くことにしま
した。これには若干の補足説明が必要で、実は京都の
ご存知、平尾センセがタバコ屋の構想を事前にキャッチ
し、「それやったら、俺が作ったるわ!」と言ってくれたの
です。
Zレストア(川嶋さん)162
当時のワークスカーやそのレプリカは横にかなり張り出
したデザインですが、タバコ屋はあまり好きではありませ
んでした。
マッドフラップ装着参考写真1
偶然にもタバコ屋の好みのデザインのマッドフラップを
装着した古いS30Zの写真が見つかったので、このイメ
ージを再現したい旨をKさんにも平尾センセにも伝えま
した。
Zレストア(川嶋さん)160
Kさんはタバコ屋のイメージをよくわかって頂き、写真の
ようなデザインのフレームを制作してくれました。イメー
ジ通りの仕上がりです。
Zレストア(川嶋さん)161-1
また平尾センセは、以前小樽の石原裕ちゃん記念館を
訪れており、ここだけの話しながらその時タバコ屋同様、
案内嬢の目を盗んで、「栄光への5000キロ」の撮影に
使用したブルーバードP510のマッドフラップ装着状態を
立入り禁止を無視して根掘り葉掘り調べまくっており、
今回その時の経験がフルに?生かされる訳です。
写真は平尾センセ、オリジナル制作のDATSUN・マッド
フラップですが、純正品よりも出来が良いと思うのです
が、皆さんはどう思われますか?。デザインはタバコ屋
好みの外側に張り出さないストレートタイプです。
Zレストア(川嶋さん)174-1
仕上がりはこんな感じになりました。結構精悍なイメー
ジが表現出来ていると思いませんか。
240Zサファリ3-3
続いてはフロント部です。ワークスサファリ仕様車の場
合はボンネット上及びバンパー、またフェンダー部にも
補助ライトが装着されていました。
240Zモンテ6-2
モンテカルロ仕様車の場合は、狭くて曲がりくねった山
道を走るので、ノーズを短くするためと、明るい光源を確
保するため、バンパー中央部をカットし一段下げた改造
バンパーをくっ付け、そこにスポットやフォグランプを並
べるという方法を採っていました。
DSCN9544-1.jpg
タバコ屋はいろいろ悩んだ末、バンパー改造とかをせず
にファッション・アイテムとしての補助ライトを装着するこ
とにしたのですが、結果としては2灯のスポットランプを
バンパー左右にぶら下げることにしました。
ドライビングランプ868S
実はこの作業はKさんちへホームステイする少し以前に
松山で実施したのでしたが、この際も京都のアオリイカ
大魔王こと平尾センセに煽りまくられブランド品のCIBIE
を付ける寸前でした。また梅田のヤリ手会計士上山青
年からは中古の巨大なCIBIEライトをお送り頂いたりし
たのでしたが、控えめで慎み深いタバコ屋はあまり見せ
びらかし屋のようなことはしたくなかったので国産のごく
安物のIPFというメーカーのスポットランプをアオリ大魔
王氏に斡旋して頂き、装着した次第です。

まあ、やりもやったり、以上タバコ屋の考えうる「究極の
チューニング」及び「お化粧大作戦」は完了致しました。
納車後のZ
思い起こせば、購入時は御覧のように湾岸ミッドナイト
仕様のチンケなしつらえで、見せ掛けのレーシングアイ
テムは付けまくっていたものの肝心なエンジンや足回り
は恐らく資金が尽きてしまったのかガタガタで、まともに
街中で乗れるシロモノではありませんでした。
タバコ屋にとってはくず鉄同然のオクルマを足掛け10年
の歳月を要して一大変身させた訳ですが、その一因と
なったのは忘れもしませんが、S48年卒自動車部同期が
京都祇園の「由良之助」で再会時に、例のアオリ大魔王
平尾センセにその写真をお見せしたのが運の尽きで、
チャンタよ、そらカネ掛かるやろうけど人生一回キリなん
やからレストアに挑戦したらどうや!と煽られ、馬鹿な
タバコ屋はその甘いオコトバに乗せられ、以前にもお話
しした地獄のレストアへと突入したのでした。ま、今となっ
ては懐かしい思い出となりました。

それでは皆さんに今回の赤いお嬢ちゃんの3ヶ月の長期
に及ぶチューニング&ドレスアップの全貌を以下の写真
で再度御覧頂きましょう・・・。
Zレストア(川嶋さん)175-1
車体の左斜め前方からの写真です。四隅をしっかり踏ん
張りもう以前のように急な坂道でアルトのおばちゃんにスッ
と抜かれたりあるいは「名ばかりのGT達は道をあける」な
んていうかつてのCMコピーを気にしなくて良くなった赤い
お嬢ちゃんです。
ジョイナー1
それどころか、スプリンターのF・ジョイナーを彷彿とさせ
る精悍さが出てきたと思うのですが親の欲目でしょうか。
Zレストア(川嶋さん)172-1
ローダウンという世間の定石に背を向け、唯ひたすら
ハイアップを敢行した真横からのプロポーションです。
賛否両論、好き嫌いはあるでしょうが、タバコ屋はこの
プロポーションが極めてお気に入りなんです。
オリジナルと異なるのは純正の砲弾型フェンダーミラー
がしょぼくて使い物にならないのでトヨタMRSのドアミラ
ーを流用したのですが奇跡的にピッタリでした。またホ
イールは当時まだなかったワタナベ製8本スポークアル
ミホイールです。

フロントフェンダーのNISSANワークス風プリントロゴは
ご愛嬌と言うか物好きと言うか・・・。その下には同志社
のステッカーも。
Zレストア(川嶋さん)176-1
左斜め後ろからの写真です。以前はなかったDATSUN
マッドフラップがリアスタイルを引き締めるのに役立って
いると思います。蛇足ながらマッドフラップはファッション
アイテムとしての要素が強いのですが、リアバンパー左
右に付いている小さなブルーのランプはバック時の補助
ランプで非常に明るく実用面で重宝しています。ただし
ここだけの話しながら、法律的には意外な事に違法装置
です。
DSC_2591.jpg
3ヶ月に及ぶ長期のホームステイを終えた赤いお嬢ちゃ
んですがその面会と引取りに遠く静岡のKさんの工房に
おじゃまする時期がやって来ました。行きは松山からフェ
リーで大阪まで行きそこからは新幹線です。
029.jpg
一人では心細いので、タバコ屋の自動車部同期でタバ
コ屋が勝手に任命したお嬢ちゃんの担任教師でもある
例のアオリ大魔王こと京都の平尾センセに恐る恐る同
行及び試走をお願いしたところ、多忙なオカラダながら
快く引き受けて頂きました。
028.jpg
アタマは同期の神戸のギーちゃんこと森本氏から頂い
たはちみつ育毛剤を大量投与しているにも拘わらず
あまりレストアが進まない悲観的な状況ながら、心は
晴れやかで、新幹線の車中で平尾センセと寛いでいる
タバコ屋でした。
013.jpg
さてお嬢ちゃんとのご対面です。長期合宿で鍛え直され
た心臓と足腰が心なしか逞しく感じられた一瞬でした。
031.jpg
Kさんから心臓オペの経過やらその他諸々の改良手術
の説明を頂いた後、近くのと言うかすぐ向かいの海岸道
路でさっそく試乗です。
DSCN4442.jpg
試走は主治医であるKさんにお任せしたまでは良かったの
ですが、横に同乗したタバコ屋は久しぶりにビビッてしまい
ました。Kさんはご自分のチューニングしたS30Zでしょっち
ゅう富士スピードウェイのスポーツ走行会に参加している
ため、MAX加速や高速走行には慣れていて、今回の試乗
なんか朝飯前の涼しいお顔のドライビング・スタイルにて、
5,000rpmから7,000rpmあたりまでバンバン廻すんです。
タバコ屋が若かりし頃のアイドルだった「オー、モウレツ」の
小川ローザでもないでしょうが、その猛烈な加速はタバコ屋
にとってはハンパではなく、全く異次元の体験にて、これぞ
まさしく「鉄人28号」を再現したものでした。

Kさんは言いました。「ご希望通りに鉄人28号の加速を実
現しましたが、タバコ屋さんはご満足頂けましたか?」と。
タバコ屋はと言いますと、もう数年前にこれまた自動車部
同期の九州のラーメン王こと末永氏のPORSCHE911カレラ
4S(四駆)に同乗しあまりの加速の激しさに失禁しかかって
以来の出来事にて、もう返事もろくにする余裕もなく「Kさん、
凄いです、想像以上の加速です。よくわかりましたのでもう
ゆっくり走って頂いて結構です」と言うのが精一杯でした。

ただ訪問する前から気になっていたチューニング後の実馬
力ですが、Kさんに恐る恐るお聞きしたところ、計測はして
いないものの経験上恐らく250馬力以上は出ていると思い
ます。とのことでした。そうなると車重は1tと極めて軽いため、
パワーウエイトレシオは欧米流表示の場合250PS/tとなっ
て我ながらやや気恥ずかしくはあるものの世界一流のスポ
ーツカーに匹敵する数値です。
IMG_2787-2.jpg
写真はその時の猛然と加速していくお嬢ちゃんの様子を
平尾センセが撮影して頂いたものですが、DATSUN・マッ
ドフラップが後ろにたなびいており、かなりの加速である
ことがご理解頂けると思います。Kさんのドライビングによ
る試乗会でしたが、タバコ屋は為すすべも無くただ助手席
でしがみ付いているのが精一杯だったことを付け加えてお
きましょう。
DSC_2677.jpg
ひと時の非日常的な体験を楽しんだ後、おなかもすい
たので、Kさんご推奨のお店で「鰻の蒲焼パスタ」という
これまたマニアックなメニューのランチを楽しみました。
017-1.jpg
3人でZ談義に花が咲き、話しが尽きることはありません
でしたが、場所を移してお茶タイムとし、お別れすること
にしました。いっしょに停まっているのはKさんのもう一
台の愛車であるSUBARUレガシイB4・ブリッツェンです。
021.jpg
ちなみにKさんのFACTORYは霊峰富士を望む風光明媚
なとある街にあり、ヒルクライムを楽しんだ後お別れした
のは全国的に有名な観光名所でもある某丘陵地です。

今回大変お世話になったKさんですが、以前の記事でも
ご紹介しているので、賢明な読者の皆さんにはもうその
お名前がおわかりのことだと思うのでバラしますとヴィン
テージクラフト・イーザというZのエンスー向け工房を営ま
れ、また初代S30ZのオーナーズクラブであるCLUB-S30
の副会長でもある川嶋さんです。
フランシスコザビエル1
いつも物静かで、ある時はガンジーの如く、またある時
はフランシスコ・ザビエルの如く哲学的な表情を見せら
る川嶋さんですが、タバコ屋はかつて500年も前、戦国
時代の日本に遠く南蛮の地からカトリック・キリスト教を
伝えたst.フランシスコ・ザビエル師になぞらえ、彼のこと
を勝手に「初代S30Zの伝道師」とお呼びしています。
DSCN4459.jpg
さて帰路はタバコ屋御用達のワークスドライバーである
平尾センセにステアリングを託しました。かつて若かりし
頃、学生ラリーで華々しく活躍し同志社に平尾ありと言
われた往年の姿を彷彿とさせる、無理のない理想的な
ドライビングスタイルです。彼曰く「やっぱKさんすごいな
SOLEXの理想的なチューニングやんか!」とのことで、
SOLEXがどう言うものか全くわかっていないタバコ屋に
とっては外人が勝手にしゃべっているチンプンカンプン
のセリフでした。
尚、前回の帰路において100km/hを超えると発生して
いたシューシュー音は見事に消え去っていました。
IMG_2768.jpg
京都・宇治への帰路、日もやや陰って来て甲賀の里の
あたりのSAで休憩です。聡明な平尾センセは教え子の
赤いお嬢ちゃんが逞しくなったことに思いを馳せている
のか、はたまた当時のNISSANワークスドライバーだっ
た、E・ハーマンやアールトーネンの気分に浸っている
のかタバコ屋は聞きそびれました。
006L.jpg
やがて平尾センセのご自宅に到着です。恐縮な事にご自宅
のガレージの愛車ミツビシランサーエボリューションX(10)
の横に停めさせて頂いて記念撮影です。

奥様の言によれば「まるで紅白饅頭並べたみたいやわ」と
仰ったそうで、彼女もなかなか独特の美的感性をお持ちの
ようです。
IMG_2773.jpg
あおりを食ったようになったのがこのオクルマで、平尾セン
セが毎日のスニーカー代わりにしているNISSANキックス
なんですが、以前の記事でもお話したように長きに亘り二代
目ミツビシパジェロ・ロングボディをご愛用だったのでしたが、
タバコ屋がダウンサイジングのススメで煽ったせいかどうか、
その戦車のようなオクルマを手放し、彼の娘婿殿がお勤め
のNISSANで上記のオクルマを購入された次第です。
IMG_2774.jpg
しかしエンスーの平尾センセがそのままおとなしく乗る筈が
なく、いつの間にかラジエターグリルはミツビシマークとなり、
どう見てもミツビシパジェロ・ミニです。キックスがパジェロ・
ミニの兄弟車であることもありパジェロを愛した平尾センセ
にしてみれば少しでもパジェロ風にしたいのでしょう。
またリアのスペアタイヤカバーの中心には同志社ラリーの
第3回目の記念バッジがさりげなく取り付けられていました。

一方ナンバープレートに1933なんて同志社大学自動車部
の創部年度にあやかった数字を付けるは、プレートは黄色
から白に換えるわで、もう完全に常軌を逸した拘りです。
まあ趣味のないない方にとってはバカげた改造ですが、
彼にとっては大真面目のオシゴトなんです。
IMG_2779.jpg
彼にとってはその程度では納まらず、軽カーにとっては贅
沢な装備であるインタークーラーターボのオイルクーラー
カバーを始め、何やらラバーの止め金具にも赤い塗装を
施し拘りのオクルマであることを自己主張しています。
挙句の果てはステアリングの皮巻き改造もご自分でやった
そうで、MARNAGEが得意のタバコ屋から見れば、あきれ
果てる行為です。それ以外にもエンジンや足回りをかなり
改造しており、スニーカー代わりのオクルマがいつの間に
やらスポーツカーに変身してしまったようです。
それにしても元校長センセにしてはメチャ器用だと思いま
せんか。
DSCN3767-1.jpg
お嬢ちゃんの引取りに際し、今回またもやお世話になった
平尾センセともお別れの時間が近付き、おいとまをすること
になりました。会うは楽しく別れはつらいのが世の習いとは
言え、途中まで見送って頂いた時にはこみ上げるものがあ
りました。いつもの慣れた国道2号を南下し、御堂筋、難波
経由で大阪南港に到着です。
IMG_3760.jpg
早朝の愛媛、東予港に到着です。あとは一路中島へといき
たいところでしたが、丁度車検を受ける時期になっていたの
で、行きつけの松山の整備工場に立ち寄りお嬢ちゃんを預
けることにしました。ようやく再会したと思ったら再び、しばし
の別れとなりました。やれやれ。

以上、赤いお嬢ちゃんの3ヶ月に及ぶホームステイの顛末
をお届けしましたが、一連の出来事は物好きとも言えるも
ので、決してお勧め出来ることではありませんが、タバコ屋
自身は山本リンダと同級生のせいでもないでしょうが、やり
出すと「もうどうにも止まらない」という悪い性癖を持ってい
るようで、とうとうここまで来てしまった次第です。
紙数も尽きたようですので今回はこれにてひとまず終わり
とします。長時間のご精読有難うございました。

コメント

No title

こんにちはチャンタクロースさん
イーハトーヴvol 2読みました。いきなり初めからフェアレデーZ4台の写真が載っており、これは何かあるな?と思い読み始めると「究極のチューニング」とのこと「MARUNAGE 」「ナマハゲ」「頭ハゲ」とのこと「解体新書」まで飛び出して、興味津々でした。
 
赤いお嬢さんの心臓手術凄いですね。殆んどのパーツをリニューアルして壮年期から青年期に逆戻りですね。強烈な加速と走りが期待出来ますね。チャンタクロースさんの年齢なら「オシッコ洩れ」起こすことと思います。ドライヴするときはパンツタイプの「パット」が必要と思います。
 
写真入りで心臓手術を丁寧に説明、部品一つ一つにも解説が付き・メカに弱い人も「なるほど!」と思えます。後輪のマッドフラップも平尾先生オリジナルの手作りで完成し、お嬢さんはさらに「ベッピンさん」になりましたね!。お嬢さんに乗ってへたに腰を振ってたらもう失禁しますね。
 
お嬢ちゃんは退院後、平尾先生宅にお邪魔してランエボ10とのお見合いの写真もいいですね。さらに先生の「キックス」改め「スーパーミニパジェロ」の写真、説明も良かったです。
いつもながらチャンタクロースさんの文章は読みやすく、しかも読みごたえが有ります!
 
追伸:今日、エコカー、環境対応車など世間ではやかましく言われていますが、それにまるで逆行し反骨精神丸出しのチューニングアップ、アッパレ!です。社会が一律に流行に流されることは我々万博世代には納得出来ないですね。チャンタクロースさんは赤いお嬢さんの心臓手術とドレスアップをあえて敢行。バカなのかエライのか理解しずらい行為ながら、個人的にはハイパワー志向万歳!、応援します。
 
ありがとうございます。いつもお金払わず立ち読みのギ~です

No title

チワッツ!
執念のレストアにアッパレですが、一つだけ当初から引っかかってます。
ホイールとタイヤとホイールハウジングのバランスです。
タイヤの扁平率が低すぎるかホイールのjが大きすぎるかタイヤ幅が小さいかのバランスの問題なんですが。
私はもう少しjの小さいホイールに扁平率を上げればバランスが取れるのではと勝手に想像しました。
最終の仕上げの時には是非検討してみてください。
ポート研磨にハイカムまで入りフルチューンのzに蘇ったんですから、是非旧車イベントや旧車ラリー等に実戦投入して世間にサファリZ有りと行こうではありませんか。
そのあとは自動車部に寄付するというのはどうでしょう?
現役も喜んでくれると思いますよ。

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★★島のタバコ屋の独り言★★
【4月10日:ああ創業100年】    島のタバコ屋は先々代が呉服屋を創業以来3代目となり、その間戦後間もない頃には島のバス運営事業を試みる等様々な営みを経て今日に至っています。皆さんよくご存知のNIKONも創業100年なんですが、比較にはならないものの同じ時代を生きてきた訳です。かつてオハイオのメアリーズビルで活躍する夢を抱いたこともあった青年も年を取りました。さて今後の100年をどのように生きて地域のお役に立っていくか、タバコ屋にとっては後継者である倅への「死に土産」としてそのコンセプトを確立しておく必要があると考えています。しかし倅にとっては年寄りの余計なおせっかいに写るかも知れませんよね。
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